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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

カテゴリー「家族」の記事一覧

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あんたも最強(笑)

4月の定期異動で勤務する保育園が変わったカミサン。 環境が変わって一ヶ月経ちましたが、少々お疲れ気味です。 保育園の雰囲気・空気感・運営内容・しきたり、 職場の同僚の性格・人間性・癖、 そして、勿論、児童と保護者のパーソナリティなどなど、 それらを把握するまではベテランであってもタイヘン。 但し、これは異動直後はいつものこと。 今度の勤務先は大型園なので幾分割り増されているにしても、 今回、少々様子が違うのは強烈な負荷要素が 追加で一つ足されたためです。 今年度、カミサンは二歳児の担任になりましたが、受け持ちクラスの中に 彼女が過去に携わった全児童を通じて“史上最強”(笑)と思われる 女の子が入園してきたそうです。 両親は共に外国人の方で女の子に日本語は通じません。 但し、問題なのは言葉ではなく行動。 その子は自分に対して独占的な関わりを要求するタイプで、 例えば・・・ ・給食は付きっきりで見て欲しい ・お散歩はずっと手をつないで欲しい ・お気に入りのおもちゃは私だけに使わせて欲しい ・手に入れたいモノ、コトが複数あったら全部欲しい これら、自分の希望が叶わないとなると 強烈な“泣き攻撃”に突入するらしく、 そうなった場合のアクションと音量は半端ない破壊力で、 絶対に妥協しないそうです。 カミサン曰く・・・    散歩の時に手を繋がないで放置したら    周りの人に「酷い。あの保育士は何でかまってあげないのかしら?」って    虐待のように思われても不思議じゃないくらい凄いのよ。 多分、保育園に預ける以前に 「泣き止ますには・・・」と家庭内で親が負け続けた結果、 味をシメてしまったのでしょう。 悪い意味ではなく、きっと頑固で頭の良い子なんだと思います。 通訳を職業としているというお母さんもホトホト困っているようで、 達者な日本語でこう仰ったそうです。 『家庭内では私も手に負えない状況で・・・。 集団生活の中に入って変わることを願って保育園のお世話になりました』 保育園に主体を委ねることに疑問は残るものの、 現実的に、園児との接触時間は親よりもカミサンの方が多いはず。 どこかで誰かが我慢を教えなきゃいけません。 保育士は親代わりですからね。 こういう話を聞くたび、相方の仕事の重さに気付かされます。 結局、あらゆる場面で諦めるまで泣かすしかありません。 泣き叫ぶその子だけに構わず他の園児の面倒を見る。 但し、接点では愛情深く、より沢山のケアを心がける。 カミサンとしては当たり前の保育を淡々と続け、 その子に「我慢すること」を教えていくワケです。 ひと通り聞いたあと、興味があったので訊いてみた。  二歳児の外国人だと疎通が厳しいよね。  どうやってコミュニケーション取ってるの?    ジェスチャーと片言の言葉を使って言い聞かせるワケよ。  ほう。どういうふうに?    そうねぇ。例えば、    先生はほかのお友達も見てあげなきゃいけないから少し待っててね    ・・・っていうことを、周りのお友達を手振りで示しながら、    『エヴリバディの面倒みるからウェイト、ウェイト!』って教えるわけよ。 エヴリバディ ?  ウェイト、ウェイト ? さすが、カミサンだ! と、感心しました。     両親は夫婦揃って中国の方だそうですよ。 受け持ち史上最強の園児らしいけど、そう言ってるあんたも結構強い(笑)        
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見事な決めゼリフ

先週、ちょっとしたことで夫婦喧嘩が勃発した。
いつもと同じで、どちらかが嗾(けしか)けたワケではなく
ある懸案がフックになり、互いの言葉のすれ違いから口火が切られた。
紛争処理を誤った場合は重い時間が長く続くであろうと思われる、
少々根の深い事案での諍(いさか)い。
かなりの危険性をはらんだ中、バトルがスタートした。

      ・
 
   私はこの結婚に失敗したのよ。
 
     (これは毎度の挨拶として受けとめることにしている)
 
   貴方は私に甘え過ぎよ。
 
     (これは口癖のようなもの)
 
   貴方は“上げ膳、据え膳”で良いかもしれないけど、
   私は身を粉にして何から何までやっているのよ。
   私の身になって考えたことがあるの?
 
     (これは真摯に受けとめるべき指摘なので反省)
 
   感謝の気持ちが全く感じられない。
   それが頭にくるのよ。
 
     (感謝をそれなりの形で残しているのでちょっと反攻)
 
 
言葉のパンチの応酬。
殴り合いが続き、バトルインジケーターは上昇一途。
その極みにカミサンが言葉を連射した。
私に向けた一方的な攻撃である。
 
   貴方はこの生活を当然だと思っているんでしょ。
   貴方は自分のことだけしか考えてないのよ。
   昔からそう。
   それがイヤなの!
   私は貴方のお手伝いさんじゃないのよ!!
   あぁ、頭に来る!!!
   それが結婚する前からの貴方の作戦でしょ。
   私のことなんて関係なしに、自分の将来設計しかしてないんだわ。
 
カミサンは結婚に際しての、そして、現在に至っても
私の先見や将来設計が意図的にズルいものであり、
自分には一切気を遣っていない、と主張しているのだ。
 
そこまで言うなら言い返してやる・・・そう思ったが、
躊躇しているうちに言葉を続けられてしまった。
 
   私を幸せにするキモチはあったの?
   なかったでしょ。
   貴方の●●●●を見抜けないで結婚した私がバカだったのよ!!
   そう、●●●●
   貴方には私を幸せにする●●●●が無いのよ!


ん・・・!?

 
    ・
    ・
   mute
    ・ 
    ・
 
●●●●の四文字を耳にして息を呑んだ。
 
カミサンの攻勢に怯(ひる)んだワケではない。
ただ、この喧嘩において、この言葉の持つ意味は
とてつもなく大きいものになると直感した。
絶対に言ってはいけない、一瞬にして終焉を呼ぶことになる
キラーワードのように思えたのである。
 

『あのさ、一つだけ言いたいことがあるんだけどいいかな?』
 
こう口に出すまで言葉を失っていた私の様子を見て、
カミサンは完勝したと思ったのだろう。
上から目線充満で・・・
 
   何よ、言い返せることがあるんなら言ってみなさいよ。
   言えることなんてあるはず無いけど、聞いてあげるわ。
   さぁ、言いなさいよ!
 
これを言ったら本当にお終いだなぁ・・・と、ふと思ったが、
どうしても我慢出来なかった。

じゃ、言わせてもらうけどさ・・・

今、

●●●●、●●●●、●●●● って、

ご丁寧に三回も決め撃ちしてきた言葉なんだけど
もしかして、それ


ジョン なんじゃない?


絶対に


ジョン じゃないと思うんだけど。


お前の言うとおり、俺は確かに哺乳瓶は持ってないよ。
そんな趣味、ないですから。
 
    ・
    ・
  カミサン mute
    ・ 
    ・
 
 
笑いが止まらず喧嘩ストップ。
何とか使いたかったんだろうなぁ
「ビジョン」を、いや、「ピジョン」を。(笑)
 
カミサンの大オウンゴールで終戦。
 
 
Good game!
 
 
 
 

カニのキモチ

朝、出遅れた日に限って想定外の事象が起きる。
よくあることです。

先週の木曜日、
カミサンがその典型的なパターンに陥ったのだが、
アクシデントの一部始終を本人から聞かされ、
この人は凄いなぁ、と、あらためて感心した次第。
感心したと言っても珍事を呼び込む能力に関してですが・・・。

   ・

いつものようにローカルの私鉄に乗車。
ローカルとは言え、通勤時間帯のピークで車内は満員です。
背中側から乗り込み、後ろ向きで身体を押し進めます。
これが遠因となって、後々面白いことに・・・。
 
二駅進んで終点の乗り換え駅に到着。
乗客が一斉に下車します。
 
乗り込んだ側のドアがそのまま降車ドアとなって開き、
後ろから押し出されたカミサンは階段方向に向かう。
 
が、その時・・・。
 
    あれっ? 
 
    行きたい方向に身体が動かない。
 
    あれれっ?
 
    何かに引っ張られてる。

    誰? 誰? 私を引っ張っるのは?
 
人混みで団子状態の中、全員が前を向いて歩いているのに
カミサンだけがカニのように横を向いて進んでいる。
 
すぐに、

自分は前を歩く女子高生につかず離れず
一緒に移動していることが分かりました。
 
    何? 何? 私はどうなってるの?
 
    とにかく止めないと・・・。
 
「ちょっと・・・」
 
声を掛けたものの、雑踏の中で女子高生は気付きません。
 
「ちょっと待って・・・」
 
女子高生はまだ気付きません。
 
「ちょっと待ってくださ~いッッッ!」
 
三度目の声掛けで彼女はようやく気付いてくれました。
 
後ろを振り向いた彼女にカミサンが言葉を続けます。
もちろん、ずっとカニ歩きしながら・・・である。
 
「何か引っ掛かってるみたいなんです」
 
『ん?』
 
女子高生は状況が分かっていないようです。
カミサンが彼女に歩調を合わせていたので、
自分の背中に余計な負荷を感じていなかったのでしょう。
 
「あなたのバッグと私のバッグが引っ掛かってるみたいなんです・・・」
 
『えっ!?』
 
指摘を受けて、ようやく女子高生も事態を認識しました。
どうやら、女子高生の背負うザック(ポケット部分)のジッパーと
カミサンが右肩に下げていたショルダーバッグの
ベルト部分(背中側)が、運悪く引っ掛かってしまったようです。
どうしてこんなとこに?・・・と思えるほどのピンポイントで
ジッパーがバッグを噛んでいます。
引っ張ってみましたが一向に外れません。
 
が、すでに階段は目前。
 
危険なので人波の渦中で立ち止まって処理するワケにいきません。
波に呑まれながら、カニと女子高生という変則的な二人三脚の状態で
慎重に階段を下ります。
 
おぼつかない足取りの二人は、
なんとか階段を下りることができましたが、
人波の真っ只中に巻き込まれていることに変化はありません。
 
落ち着く間もなく、今度は改札口が目の前に迫ってきていました。
依然として、カミサンのカニ歩きは続いています。
 
この改札さえクリア出来れば、
前方のちょっとした空きスペースに辿り着ける・・・。
 
希望が見えてきましたが、
二人で通過するにはかなりの難関。
 
カードをかざして通過する女子高生にカミサンが続きます。
定期券は左手に下げたバッグの中にありますが、
右肩をロックされている状態なので上手く取り出せません。
やっとこさ手を伸ばし、ギリギリ指先で引っ張り出せました。
 
    やった! 取れた! 
 
と本人は思ったことでしょう。
 
が、
 
    あれ? 届かない・・・。
 
定期券のセンサー部は改札ゲートの右サイドです。
右肩を固められているため、
カミサンからは背後の位置にあって手を伸ばしきれません。
 
そこで、
 
定期券を左手に持ち替え、
カバンを持ちつつ右の脇の下から手を通すという
高難度の動き(=“シェー” のポーズ)を取り入れて打開を図ります。
 
    良かったぁ。何とか手が届きそうだワw
 
    いざ、ここを抜けん!

そう思ったことでしょう。
 
が、
 
その期待は叶わない。
 
位置を確認するため首を右後ろに捻った瞬間、
視線の先に入った光景に唖然とします。
 
    ア~っッッ、やっぱりダメだぁ~ッッッ・・・。
 
実は、乗り継ぎの関係でカミサンは定期券を二枚使っており、
乗車した私鉄ローカルは挿入するタイプの通常の定期券です。
通過しようとしたゲートはタッチ専用で、
券を入れる挿入口が無いことに気付きました。
 
焦る。焦る。焦る。
 
    このままじゃダメだ・・・。

    そうだッ!
 
ここでやっと思いついたのでしょう。
カミサンはショルダーバッグを肩から外して女子高生に預けます。
ようやく右肩のロックが外れ、開放されました。

脱皮には成功しましたが、
今度は抜け殻の処理をしなければなりません。
ファスナーは思いのほか強烈にバッグの布を噛んでいて
簡単に外れない。

    どうしよう? このまま取れないでいたら遅刻する・・・。

焦る。焦る。焦る。

    そうだ! 荷物を抜いて入れ替え、バッグはこの子にあげよう。

マジにそう考えたらしいが、
他人のザックに抜け殻をぶら下げさせてどうすんの?
あり得んだろ、それ。

結局、二人で数分格闘して一件落着。

   ・

事の顛末に笑い続ける私に向かってカミサンが言う。
 
「人ごみの中でひとりだけ、引きずられて横向きに歩いていたのよ。
 あの恥ずかしさは分からないでしょう」


分かるはずない。
だって、俺、カニじゃないし。
っていうか、普通、階段を下りる前に脱皮するだろ(笑)

 
※小さいのにイイ仕事をしてくれた接点はココ。
 
DSC_0176-1_edit0_b.JPG
 
 
 
 

気になる“ナカジマなんとか”

ほぼ一ヶ月前に給湯システムをエコキュート(電気)に変えましたが、
電気メーターが替わらないと契約変更とはなりません。
かなり間も空きましたが、昨日、ようやくその工事があって、
休暇を取っていたカミサンが対応しました。

私が帰宅すると、待ってました!・・・とばかりに
昼間の工事の報告です。

  
今日、メーターの取り替えに来た人が面白いキャラだったの。

     へぇ。どんな?

二人で来たんだけど、片方のオジサンのほうの顔が
ほら、あの人。タレントの “
きたろう” にそっくりなのよ。

     ほぉ。

しかも、そのオジサンの声が “尾木ママ” なのよね~。

     (マネしなくてよろしい)

     それ、不気味な組み合わせだなぁ。
       
それでね、その “きたろう” がとにかく話し好きなワケ。

     (真面目に工事しろって)

で、その “尾木ママ” が、私が芸能人に似てるって言うのよ。

聞きたいでしょ?

     いや、別に・・・。

聞きなさいよ。とにかく、私にそう言うわけ。

   *
   *
   *

  『奥さん、芸能人の、ほら、あの人に似てますね』

「誰かしら?」
       
     (そんなことに応答せず、しっかり工事させろってば・・・)

  『そう、そう。【ナカジマなんとか】いう名前の・・・』

「誰? 私、分からないわ?」

  『今はよく旅番組に出てくる女性。昔、四人組のグループにいた人。
   何てったかなぁ、あのグループ・・・』

     (思い出す前に工事しろって!)

「分からないなぁ・・・」

  『そう、そう。シェイプアップガールズの人でしたよ』

「う~ん・・・。分からないなぁ・・・」

  『いやぁ、ホントによく似てますよ』

     (おい、工事しろ! それと、絶対に中島史恵には似てないぞ。
      俺は近くで見ているから断言できる!)

「似てる? 本当にそうなの?」

   *
   *
   *

カミサンは、
中島史恵もシェイプアップガールズも知らなかったようだ。

私に、

旅番組に出ている、その【ナカジマなんとか】とかいう女性芸能人。
あなた知ってる?

と、訊いてきた。

工事のオジサンによる適当な認定。
しかも、【ナカジマなんとか】という中途半端な情報。
でも、芸能人に似ていると聞けば気になってしょうがないのだろう。
それどころか、カミサン的には200%良いほうに捉えているに違いない。

ならば・・・。


     あぁ、知ってるよ。テレビ東京の旅番組によく出てるじゃん。

どんな顔の人?

     分かった。ちょっと待って。探してあげる。

その人、顔見れば分かるかなぁ?

     見れば分かると思うよ。
     健康美満載の超迫力ボディで有名じゃん。


そうなんだぁ♪♪

どんだけピチピチで綺麗なタレントが現れるのか?
カミサンは期待に満ちた目つきでスマホの画面が開くのを待っている。

     ほら、コレ、ナカジマさん。やっぱり健康的だねぇ。


開いた画面を見せたと同時に、
カミサンの表情が一気に冷めていったのが分かった。

       ・
       ・
       ・
      mute
       ・
       ・
       ・

またからかったでしょ?

     ナカジマさんでしょ。
     似てるっていうからこっちかと思ってサ。


あなた、絶対にふざけてるでしょ!

     ちょっと、待って。あぁ、こっちだったか!? 


カミサンの表情、再び激変して急上昇(笑)
  
分かりやすい。でも、絶対に似ていない。



   

10秒先を行くヒト

先日、自宅の給湯システムをガスから電気(エコキュート)に切り替え、
調理用のレンジもIHに変えました。
と言っても、衣類乾燥機だけは継続してガスを使うため、
オール電化ではありません。
それでもガス代はかなり低減されるはず。

現在の電気・ガス使用量から試算すると、
今回の設置費用は(市から出る3万円の補助金も含め)
7年弱で回収できる感じでしょうか。
ガス給湯を継続した場合、数年内で給湯器の故障~買い替えが
確実に予想されますし、長い目で見ると費用的にはお得な気がします。
まぁ、それ以前にキッチン周りで火災発生の
心配がなくなっただけでも設置した効果は大きいですし、
使用量を視認できるせいか何となくエコになっている感もあり、
そちらもヨロシイ感じ。

ただ、電化したことによるマイナス要素もあって、
例えば「水圧」は確実に弱くなりました。
特に顕著なのは浴室のシャワー圧。
もともと高水圧タイプのシャワーヘッドにしていたので
以前に比べだいぶ物足りない感じがします。

それと、もう一つは現在時間の表示。

キッチン側・浴室側ともに、
従来のリモコンパネルでは時間が常時表示されていましたが、
今度のパネルはメニューボタンを何度か押したり、
表示遷移を待たないと時刻が現われません。
些細なことですが、生活する上では後者(時刻表示)の影響が
意外と大きかったりします。
見たい時に時間が分らないのは結構なストレスです。
これを解消するために時計が必要になりました。

で、

キッチン用に設置したのがコレ。
IMG_0001.jpg
1,980円の電波時計をホームセンンターで買ってきました。
   
     *

取り付けてから二日目。

「ねぇ~、ちょっと来て~」

私を呼ぶカミサンの声が聞こえます。

『何?』

「この時計の表示が狂ってるのよ」

『どういうふうに?』

「遅れるのよ」

『そんなことないだろ。コレ、電波時計だよ』

と、言いつつカミサンの右手を見ると
電話の受話器が握られています。

「さっきから時報案内聞いてるんだけど、ずっと10秒遅れるのよね」

(繰り返すが、電波時計だからそんなことあり得ない)

『どれ、その電話貸してみて』

(117番を聞いてみたところピッタリ合っている。当然と言えば当然)

あっ・・・

ここで10秒遅れている理由が分った。

NTTの時刻案内は、
これから迎える時間を10秒毎にアナウンスする。
こんな具合に・・・

 "●●時●●分●●秒をお報せします"

が、

カミサンは通過した時間をアナウンスしたものと
早合点しているのだろう。

 "●●時●●分●●秒をお報せしました"

きっと、こう聞いた感覚でいるに違いない。


「ね、10秒遅れてるでしょ」

私は笑いをこらえながら受話器を返した。

そして、

『ホントだ。正確にピッタリ10秒遅れてるね』

と、いつものように反応する。

「もぉッ! 次、ホームセンターに行った時、絶対に言わなきゃ」

『そうだなぁ。これは厳しく言ってやったほうがいいぞ』


次の週末、
ホームセンターの店員に向かってカミサンがクレームをつける、
その直前までこの件には触れないことにした。





「アレ」とか「ドン」とか・・・

『あっ、忘れた』

週末の買い物でスーパーの駐車場を出た直後のこと。
何かを思い出したらしく、カミサンが言葉を発した。

以下、その後に続いた会話。

   

   何を忘れたの?

アレよ、アレ。ほら。アレ買うの忘れちゃった。

   アレ、アレって、アレが何か分らないけど、そのアレはどうするの? 
   スーパーに戻る? 

いや、いいわ。

   戻ればすぐだよ。買っちゃえばいいじゃん。

ここじゃダメなのよ。最近、買う店が決まってるのよ。

   じゃ、そこに行こうか?

え~っとぉ・・・。何だったっけ?

(ちょっと言葉を挟んだだけで簡単に記憶がとんでしまう)

   いったい何買うの?   

だから、アレよ・・・。
そうっ! クリーム、クリームよ。
 
   クリーム!?

じゃない・・・。
違う、違う。
 
   お前、大丈夫?
 
思い出した! 柔軟剤だっ!
そう、そう、柔軟剤! 
ダウニー、ダウニー!
ダウニーが超安いのよ。

(ダウニーが超安い・・・と聞いて私は店を特定できているのだが、
言ってる本人がボケてる感じなので少し遊んでみることにした)

   で、どこで買うの?

ほら、え~っとぉ・・・。
アレよ、アレ、ほら・・・。

(案の定ボケてる)

   どこさ?

えぇっとぉ・・・。
そう! びっくりドンキーで買うって決めてるのよ。

(予想どおりの展開)

   それ、ファミレスだよ。

あ、違う、違う。
アレ、ほら、ほら、え~っとぉ・・・。
アレ、アレ。
そうっ! ドンキーコング!!

   それはゲームだろ。

違う、違う。
ほら、ほら、え~っとぉ・・・。
イヤだわぁ、最近、ホントに思い出せない。
アレ、アレ、アレよ。
えぇっとぉ、え~っとおぉ・・・。

   早くしろよ。

ちょっと待ってよ。

   ドンタコスか?

違う、違う。

   ドンキーカルテットか?

違う、違う。
そんなんじゃない。
ややこしくなってるんだから、ヘンテコな名前を出さないでッ!

   クルマの行き先はどうするんだよ? 
   このまま走って後で戻るの面倒だから早く思い出せよ。

えぇっとぉ~・・・。
えっとぉ~・・・。
あっ、分ったぁ~っ!!
ドンキホーテ! 
ドンキ! ドンキ!

   どうする? 行く? 行かない?

行ってくれる?

   しょうがないなぁ、行ってやるよ。


と、言ってあげたが・・・

カミサンがドンキを思い出す以前に、
すでにクルマはそっち目掛けて進んでおるのです。


 

 
 

ゆとり教育の先にあるもの

“ ゆとり教育 ” で育った人たちが会社員となって社会に出始めており、
朝のテレビで、それに関連する新聞記事を紹介していた。
彼らの特徴や傾向を解説していたのだが、
それを知ったところで特に役立つワケでもなし、
そもそも、“ ゆとり世代 ” なるものに興味も無いので、
出勤の身支度に忙しい私は真剣に見ていなかった。
朝のサラリーマンには “ ゆとり世代 ” よりも
画面の時刻表示の方が重要に決まっている。
 
が、ひとつ。
 
ある特徴だけ、印象的に聞きとめた。
どうやら、彼らは「コストパフォーマンス」を重視し、
お得感のある消費に敏感らしいのだ。
それを耳にして大いに納得してしまったのである。
 
『コスパ!? やっぱり!』 
 
   ・
 
自分には子供が三人いるが、下の二人は “ ゆとり世代 ” にあたる。
そして長男は、今、正にテレビで解説されている対象の若者である。
 
その長男が小学校五年生の時、「自分が、大事だとか大切だとか
思うこと(もの)を色紙に表現しなさい」という国語の授業があった。
このお題に対し、普通の小学生なら 『両親』 とか 『友情』 とか 『平和』、
今だったら 『自然』 などと書くのだろう。
が、当時、長男が魂をもってしたためたのはコレである。

070403_01.jpg
 
渾身の一筆。
 
“ ゆとり教育 ” は、正確には長男が中学生になってから始まっている。
が、本人はすでに五年生の時点で「コスパ重視」を主張していた。
文部省に先んじ、生活に直結した “ ゆとり教育 ” を
家庭内で施していたことの証明である。
 
・・・そんなワケない。(笑)
 
この色紙、家宝となっております。
 
 
 

レールの光

カミサンは通勤に地下鉄を利用している。
最近、乗車するたびに必ず目をむけて読み込んでしまう
中吊りポスターがあることを私に教えてくれた。
ネットで調べてみると、それは東京メトロが募集している
「メトロ文学館」という詩の作品展の入選作だった。
   
   ・
 
メトロ文学館 第14回発表作品
 
[ レールの光 ]
 
ホームのベンチに腰かけることなど
自分にはないと思っていた
 
誰かを待っているのではない
待たれているのだ 年老いた母によって・・・・・・
枯れつつもなお 頑なさを増してゆく母に
つい きつい言葉を浴びせてしまう
 
また一台 電車をやり過ごしてしまった
母はもう あの頃の母ではないのだ
 
納得できない重い体 立ち上がった瞬間
目の先のレールに 光が走り
電車がおおいかぶさった
闇を進む地下鉄のような 母の行方
その先を照らす 光となれるのか 私は
 
 
作者:大島恵美子さん(東京都杉並区在住57歳)
 
   ・
   ・

やがて自分の母親にも、こんな時が訪れるだろう。
作者ほど追い詰められた状況ではないものの、
段々と近づいている予感もある。
もしかすると、もう足を踏み入れているのかもしれない。
 
仕事をしなければ生活はできない現実。
でも、それとは裏腹に確実に進んでいく身内の事態。
初めて読んだ時、カミサンは作者と自分自身、
そして、自分の義母にイメージが重なり
思わず涙をこぼしてしまったそうだ。
 
 
感謝。
 
 
【転用】
詩の部分は、東京メトロのHP上に掲載されている
ポスターの画像を参考にリライトさせて頂きました。



 
 

56's hobby 【Photo】

写真撮影が好きです。 時々、以下のサイトに写真をアップしています。
-工事中-

56's hobby 【Guitar】

46歳の時からギターを弾き始めました。録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play



《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
Martin-M38
Morris-S55

56’s Theater

趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
-工事中-

最近のあれこれ

50歳を迎えた節目の記念にオリジナルギターを作りました。ルシアー(ギター製作家)は平光泰典さんです。
平光さんはクラシックギターの製作家として高名な一柳一雄氏に師事。独立され、現在は鉄弦(アコースティックギター)の世界に転じていらっしゃいます。私のような素人の下手っぴーがオーダーするなど失礼なことと思いましたが、快く引き受けてくださいました。

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