営業という職種のせいか、人間を観察する癖がついている。
会話・行動・素振りなどから、その人がどういう人であるかを推察するのだが
カミサンからは「悪い趣味だよ」と言われています。でも、それで相手の人間性を
決めつけている訳ではなく、応答の予測精度が上がって次の対応に備えられる
利点もあるので、ワタクシ的には結構「重要な趣味」。(笑)
(その"趣味"の延長で)必ずその人を観察してしまう場面がある。それがスーパーのレジ。
スーパーのレジでは、値札をスキャンしてカゴからカゴへ商品を移動させて
いきますよね。よ~く見ていると係の人によって処置内容が千差万別。
①手に取った物からスキャンし、とにかく構わず移動先のカゴに入れるだけ
②手に取った物からスキャンし、整理して(商品を立てる・寝かす)カゴに移動する
③手に取った物からスキャンし、整理し、状況で修正を加えながらカゴの中を整えていく
④移動後のカゴの状態をイメージし、スキャン順を考えつつ商品を選択して②・③を実行
こんな感じのステップでしょうか。(更に付け加えると"スピード"という要素もあり)
①は駄目な人で④が素晴らしい人・・・そういう事ではありませんが、ワタクシは
やっぱり④の人が好きだなぁ。滅多にいませんが、特に、ここにオプションの
"スピード"が加わった人に当たると感心しきり。本当は精算する時に、
「素晴らしい!いいもの見させてもらいました。ありがとう」
こう言って余計に支払いたいくらいなのです。(笑)
最近はカミサンもワタクシの"性癖"に慣れてきたらしく、支払いを終えて
商品を袋に詰めながらこんな会話が始まります。
妻:「ねぇ、ねぇ、今の人結構レベル高かったでしょ」
夫:「ダメだなぁ。お前には本物を見る目が無い。手順はいいけど速さが足りないでしょ」
あるいは、
夫:「不満だなぁ。今の人きっと家でもだらしないぜ。この並べ方見たらすぐ分かる」
妻:「可哀相。何でそんな事があなたに分かるのよッ。そういうの凄く頭にくる!
あなたの方がよっぽどひどいわよ」
はたまた、
妻:「あなた、今のレジに並んだこと失敗したと思ってるでしょ」
夫:「おぉ、分かるようになってきたねぇ~。次は、必ずあのレジ職人のところに」
レジの人には申し訳ないけど、こんな下らないやりとりをして楽しんでいるのです。
「けっ、考えて詰めろよ」
詰めた商品の収まりが悪く、何回も袋に入れ直して他人の何倍も時間を
かけているワタクシを見て、きっとレジ係の人はこう思っているに違いない。(笑)
やっぱり、悪い趣味だ。
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