高二の長男が持ち帰ってきたテストの答案用紙を見て、少しビックリした。
字が上手くなっているのです。(笑)
一時は、このまま大人になったらどうなるものかと心配していた。
ホントに下手クソで、よくカミサンには「お前の血をひいたんだ」と
なじっていた。筆体とは直接関係ないが、長男に関しては高校受験当時に
笑える話があって、まともな字の答案用紙を見ながら、カミサンとその事を
思い出してお互い笑った。
当時はどの字を書いても「へん」と「つくり」が各々単独で強烈な存在感を
示していた状態。暗号のような象形文字のような、とにかく読めない字。(笑)
で、受験前に私立高校に学校資料の請求をする事があり、"本人記載"が
指定された書類を記入する事になった。「ひととおり書いたからチェックして」
長男からそう言われて書面を見てみると・・・
「あっれ~!」
保護者欄の父親の名前が違っているではないですか。
ワタクシの名前は『利幸』です。この後の方の字・・・
『幸』
最初は字が汚いからと納得していたのですが、良~く見ると違う字。
「いやいや、単純に書き間違えたのかもしれないし確かめよう」そう思って
本人を呼んで訊いてみると「えっ、これでいいんでしょ」と申されます。
書かれていた字が・・・
『辛』
"シアワセ"だったのに、いきなり"ツライ"人になってしまいました。(笑)
確信して書いた事が分かった時は泣けたなぁ・・・。笑い過ぎて。(笑)
おまけに、そのあと居合わせた当時中一の次女にその事を話したら、マジ顔で
「えっ、それでいいんでしょ」と返された。
完全にトドメをさされ、父親の権威などどこにも見当たらず、ホントに
しばらく笑うしかなかった事があったのです。
ワタクシは小さい時に習字を習っていた事もあって、他人の筆体には結構興味が
あります。字には、書いたその人の性格や生活振りまで反映されてしまう。
上手くなくても気持ちの入った字はそれもハッキリ分かる。いけない事かも
しれないが、あまりに雑な筆体の文書を目にすると、正直なところちょっと嫌な
感じを受ける時もあります。コミュニケーションの基本ツール、気持ちを伝える
"絵"ですから、大事にしたいですね。
取り敢えず、ストレスなく普通に読めるようになった長男の文字を見るにつけ、
ひと安心した次第。権威無きバカ親の "利辛" いや "利幸" でした。 (笑)
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