■ことわざ■ 【笑う門には福きたる 】
いつも笑い声が聞こえるような仲の良い家庭には
自然と幸福が来ると言うことから、
いつも明るく楽しくしている人やそのような人の集まる場所には
いいことがあると言うこと
何がたいへんって、とにかく買い物がタイヘンだよね~!
●●なら車で行ってドカっと一週間分まとめ買いができたのにィ。
閉店しちゃうから、もぉッ。この白菜ホントに重いのよ全く!!
昨日はお互いの帰りの時間が一緒になったので、
連絡を取り合ってカミサンと駅で待ち合わせた。
買い物をしてから帰ることになって、駅地下のスーパーに
行ったのである。ひと通りカートに商品を投げ込み、
レジを済ませ、私が商品を袋に詰め始めると、後からついて
来たはずのカミサンの姿が見えない。
カミサンはその時、少し離れた場所でまったく見ず知らずの
男性に冒頭のセリフを吐き続けていたのである。(笑)
男性の楽しそうな笑い声が聞こえたので、私が顔をそちらに
振ったと同時に、顔を真っ赤にしたカミサンが慌てて私の方に
向かってくるのが見えた。
素晴らしい。
いや、恥ずかしい。
30秒近く語っていたのが、恥ずかしい。
いや、いや、やっぱり素晴らしい。
でも、普通はもっと早く気付くよなぁ。(笑)
だが、30秒で気付いて良かったようでもある。
カミサンに聞いたら何と・・・
“だから笑ってばかりじゃなくて、自分のことくらいちゃんとやりなさいヨ!”
・・・そう続けるところだったらしい。ひぇ~!
「ワタシゃ毎日こんなタイヘンな買い物を続けているんだから、
アナタは自分のことぐらいきちんとしなさいよ」
カミサン的にはそんなことなのだが、間違えたついでにその男性に
キッチリ言って欲しかったなぁ。(笑)
で、問題の白菜を含め(笑)、荷物も多かったため、そのあと
タクシーで帰ることになった。
車中でどんな会話があったかというと・・・
妻:てっきりアナタだと思ったのよ。
夫:いやぁ、いいもの見せてもらったよ。よくやってくれた。
サンキュー! 確か・・・前にもこんな場面あったよなぁ。
妻:財布にお金詰めながら下を向いてたのがいけなかったのよ。
ホントに恥ずかしい。
夫:ああいう感じでバカな奴に付き合って笑ってくれる人って
いいよね。俺の理想だよ。
妻:そう、そう。あの人すごく楽しそうに笑ってたのよ。
夫:でも、俺があの人と同じ場面に遭ったらもう少し違う反応を
すると思うなぁ。
妻:大笑いするってこと?
夫:違う、違う。『じゃ、その白菜お持ちしましょうか?』って言う。
それで完璧でしょ。
妻:アッハッハッ!
ってな具合に馬鹿っぽい会話を繰り広げていると、
今度はタクシーの運転手さんが入ってきました。
運:失礼ですけれど、ご夫婦ですか・・・?
夫:えぇ、そうですよ。
運:いやぁ、失礼かと思ったんですけれど、とても楽しそうに
話されていたんで、ずっと聞いてしまったんです。
夫婦:お恥ずかしい!
妻:私が知らない人を主人と間違えて話しかけちゃったんです。
運:最初、あまりに楽しそうに話されているんで、てっきり御友人
なのかと思っていたんですよ。
夫:そうですか。いや、いや夫婦ですよ。
でも、とにかく楽しかったんで。
運:いいですね、そういうの。私なんかカミサンとはそんな会話を
したことが無いんですよ。今の奥さんの話みたいに話し
かけられても、私はそういう風に返せないんですよ。
子供とは良く話すんですけどね。カミサンがいろいろ話し
かけてきても、ぶっきら棒に応えるだけで・・・。
夫:そうなんですか。でも、それで通じているってことは逆に
素晴らしいと思うけどなぁ。
運:そんな具合に会話できるのはいいですね。いやぁ、本当に
いいですね。この頃はカミサンも諦めちゃったみたいで・・・。
やっぱり話してあげた方がいいかなぁ。
でも、もう遅いですね・・・。
妻:まだまだ遅くないですよぉ。
夫:「お前が言うな!」って~の。
・・・で、最後は三人で “アッハッハッ~ ” です。
ここ暫く気持ちが弱まってたけれど、間抜けなカミサンの
おかげで一気に盛り返した。
知らない人に話しかけたカミサンそのものが可笑しかったのは
勿論、カミサンに話しかけられて楽しそうに笑っていた男性、
そしてタクシーの運転手さんからも助けられた感じです。
逆にあの男性も(ちっぽけだけど)幸せな気持ちになれただろうし、
運転手さんも新しい自分を発見できる可能性を見つけられたようだし、
万事メデタシ!メデタシ!
こんないい日は滅多に無いでしょ。
極上の幸福って案外こんなものなのかもしれません。
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