自分の好きなタイプの女性像というのがあって、容姿はともかく気質的に男っぽい
女性が好きです。端的に言うと度量が広くて“さばッ”としている人。しかし、ウチの
カミサンは違う。それが、正しかろうが悪かろうが、一旦決めた道に入ると視野が
極端に狭くなるタイプ。特にケンカの際は極めて「女性的」です。
先週、カミサンともめた。
決してヘビーなものではなくライトな内容。ファイトレベルでいうと10段階の中の
レベル4くらいか? 引きずってもいないし、既に普通に戻っている。過去の履歴
では修復に一ヶ月近くかかった時もあるから、今回は少し負荷をかけたウォーミング
アップ程度。
何でこんなことで? と、今は思うが・・・卒園式で園児に修了書を渡す際に流す
BGMが原因だった。(笑)
去年の3月に「卒園式プロジェクト」というタイトルでブログを書いたことがある。
このBGMに関して(保育園の関係者でもないのに)自分は結構マジになっており、
『予行演習が始まる前には・・・』、そう思って早目に音源を編集して先日CDを提供
した。カミサンは聴いた感想を述べ、再生時間の全長や曲と曲の繋ぎの間隔なども
評価し、同僚の評判なども披露してくれていた。「あぁ、使ってもらえるんだナ」と
自分は信じ込んでいたのだが、それが結局ピアノの生演奏に変わった。使われない
という結果はしょうがないことだが、そのプロセスが癪だったので攻撃を開始した。
ピアノのかなり上手な保育士さん(弾きたがり屋さんです)が、『弾いてあげようか』と
持ちかけてきたようで、それに対してカミサンはアッサリ『お願いするわ』となった
らしい。
BGMの最終的な決定権は担任であるカミサンにあると聞いていた。私と同じ温度で
CDの存在を認めていたはずだったのに、それが簡単に覆った。こちらは一年前から
継続プレゼンしていたのに、突如登場した新規参入者に仕事を横取りされた気分に
なってしまう。(笑) 特に許せないのが、カミサンが何も主張しなかったこと。だから
宣戦布告したのだ。
こうなると自分はもうダメです。背景にロジックが無いように感じ、(自分の性格的に)
それが気に食わなくてぶっきらぼうに突っ込んだ。争いとは概してこんなところから
あっという間に拡大する。敵からは、一体どこを狙っているのか判らない速射砲の乱射
(最近は結構重い弾に変貌中)が始まり、こちらは大砲とは言え中味の無い張子の
“空砲”で応戦する。
結果、戦況は予想通り、威圧音だけが大きい大砲側優勢の内に停戦となった。
こんな些細な争いは過去に何度も繰り返している。地震と同じで、お互いに中・小
規模の「紛争」も時には必要なのである。これでバランスが取れている部分もある。
・・・と思っていたが、最近、停戦後に恥ずかしさを覚えることが多くなった。
今回の件で言えば、自分に不利益は何も無いのである。ギターインストを卒園式に
使ってもらうという自己満足が消滅しただけのこと。(笑) カミサンには、カミサン
なりの立場がある。私が「CD使用を主張するのは当たり前」と言ったって彼女に
主張できる環境は無かったのかもしれない。そこには職場の人間関係や慣わしも
あるだろう。所詮、カミサンの仕事に私が口を挟めるはずがないのである。
今回に限ったことではなく、先に感情が突っ走り冷静になれない自分が恥ずかしい。
“些細”な争いではなく“無益”な争いを起こしているのは自分。これじゃ、フセインに
向かったブッシュと同じになってしまう。
だから・・・
「度量が広くて“さばッ”としている女性が好き、ですって!? よく言うわね。
視野が狭いのはどっちなのよ」
カミサンにこう言われる前に自問自答。
そして・・・
今回もこちらから謝った。
ゆえに・・・
正しくは、敗戦。(笑)
COMMENT