下の写真は言わずと知れたチキンラーメンである。袋だけで中身は入っていない。
数日前に撮ったものである。これでひと悶着があった。
その日は飲んで帰った日で、小腹(こばら)がすいていて何か食べるものは無いかとキッチンを
探っていた。
おっ、発見! チキンラーメンがあるじゃない。ラッキー!
毎日食べたいとは思わないけれど、チキンラーメンって、時々無性に食べたくなりますよね。
飲んだ後はこれがまた、とっても美味しいのです。あっという間に平らげてテレビを見ていたら、
帰ってきた長女がキッチンで何か探している。
娘:ここにあったチキンラーメンしらない?
父:食べたよ
娘:何でワタシのラーメン食べたのよ!
父:なんでお前のなの?知らないよ、そんなの
娘:袋に名前が書いてあったでしょ!
父:ウソつけぇ~!?書いてなかったよ
こう言ってゴミ箱に捨てた袋を出してみた。よく見たら“ともえ”って書いてあるワ。
あっれ~!? やばッ・・・。
娘:信じられない!
父:いいじゃないの、ラーメンぐらい
娘:弁償してよ!
父:弁償!? そんなこと言うなら、今までお前が食べた俺のデザート全部返せ!
娘:知らないわよ、そんなの
父:知らないとは言わせないぞ!だいたい、主張の仕方が弱いんだよ
娘:ちゃんと名前が書いてあるじゃない
父:綺麗に収まっているからデザインに見えて気付かないだろ、これじゃ
娘:何言ってんの! 最低!
父:これからはもっとハッキリ、大きく、たくさん、全体に書け!甘いんだよ、お前は。
サイン程度じゃダメッ!
と、ロジック無し、威圧だけの逆ギレ親父が勝利したのであるが、我が家ではこのような弱肉強食の
場面が幾度となく繰りひろげられている。かつて、ワタシのデザートが冷蔵庫内から行方不明になる
のは決して珍しいことではなかった。帰宅してニコニコしながら冷蔵庫を開けたのに目指すものが
見えず、ゴミ箱にモンブランやティラミスの“亡骸(なきがら)”を発見した時の悲しさ、怒り、虚しさ・・・。
そんな痛い目に何回も遭っている。犯人は複数で、だいたい長女が多いのであるが、長男、二女、
カミサンも。要するに全員にやられているのである。買ってきた時にすぐ食べればいいのに、美味しい
ものは後にとっておくという性格が災いとなる。そこで、最近では所有権を主張するため、商品にでか
でかと“としゆき”と万遍なく名前を書き込むことにしている。例えば、こんな感じ。
この無法地帯では、このように『耳なし芳一』状態に仕立て上げないと極めて危険。さすがにこの
レベルにしておけば大丈夫なのだが、反面、つまらなくもある。こんな馬鹿げたバトルも、実は
とても楽しんでいる自分がいたりするのです。(笑)
ともえちゃん。チキンラーメンよりも君に食べられた私のデザートの方が高いのだよ。
これぐらい我慢しなさい。
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