昨日、カミサンから面白い話を聞いた。
彼女の職場(保育園)であった出来事です。話題の主は“ユウキ”。ユウキはカミサンの受け
もちの園児で五歳児の年長さんです。以前、このブログにも書いたことがある。勿論会った
こともないが、ワタクシはこのユウキが大好きです。エピソードを聞かされる度にその大人
びた振る舞いに大笑いしている。一言で表現すると「イカしてるガキ」。(笑)
今回の話はこんなもの・・・
保育園でもこの時期にはプールに入ります。で、場面はプールサイド。みんなキャーキャー
言いながら楽しく遊んでいるのでしょう。そんなざわめきの中、ちょっと疲れたのか一人の
女の子がみんなの輪から外れ、気だるい雰囲気でプールの端にポツンと座ります。名前は
“フウカ”とでもしておきましょうか。さて・・・
プールの中で遊んでいたユウキはそんなフウカの姿に気付きます。
※以下、ユウキとフウカの発言はワタクシの想像です。ご了承ください。
“おっ、フウカがひとりでつまらなそうにしてるじゃん”
ユウキは仲間に気付かれないようにフウカに近づきます。
実は最近、ユウキはずっとフウカのことが気になっていて寝ても覚めても頭から離れません。
いつのまにか快活で可愛いフウカのことが好きになっていたようです。
ユウキはフウカの隣に腰掛けました。座った腿(もも)の下に両手を差し込み、プールの中で
足をブラブラさせながら優しく声を掛けます。
『どうしたの?』
『別に・・・』
フウカは考え事をしていたのか素っ気無く答えます。その仕草にいつもと違うフウカを感じた
ユウキはそれをとても愛おしく受け止めました。
“可愛いィッッッッ・・・”
もう感情は抑えられません。ユウキは首をゆっくりと傾け、フウカの表情を見つめながら顔を
近づけます。
“自分のキモチを届けなきゃ・・・”
もう確信しました。キモチのお届け先はフウカの「ク・チ・ビ・ル」です。だんだんと接近する
距離、近づく唇・・・。あと数センチでフウカの唇を自分のものにできる。あと少し、あと少し、
もう少し・・・。
その時、その時です。自分とフウカの間にあった甘い空間を引き裂くように、絶叫ともいえる
大きな声がプールの中から発せられました。
ダッメッッッッッッッ~ッッッッッ!!!!
カミサンです。(笑) これでユウキの願いは壊されてしまいました。
「カワイクほっぺになら分かるけど最初から唇よ。それも手馴れた動作なのよ。信じられる!?
フウカもフウカで、ぼぉッとしてないで拒絶しなきゃだめなのにィ」
どうやらカミサンはユウキの不穏な動きを監視していて、土壇場で“指導”したらしい。私には
幼児の行動にそんな目くじら立てなくても?と思えるのだが、カミサン的には当然の指導で
あったようです。実はユウキには日ごろから良からぬ行動が多く、例えばクラスの中では、
「せんせい! ユウキくんがチ●チ●をつけてくる~」
と、一人ならずたくさんの女の子から苦情が出ているそうな。ま、それならしょうがないね。(笑)
でも、そんなことは知らなかったので、この話を聞いた私は最初、
「いいじゃん、それくらい。許してやれよ。別に押し倒した訳じゃないんだろう?」
こう言ったのです。そうしたらカミサンから間髪入れずにこう切り返された。
『下衆!』
一刀両断。ワタクシも“指導”していただきました。(笑)
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