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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

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それ、封鎖できません!



「ドキドキしていた」

旅行先である当地(が舞台のドラマ“北の国から”)に倣うなら
カミサンは斯様な心境であっただろう。

この写真は、宿泊した富良野のホテルの
フロント付近で撮った写真。
これからチェックアウト、という時のものである。
なんてことない写真を撮った理由はある。

写っている黒のコロコロは私のもの。
ビニール袋は、前夜、富良野の鉄板焼き屋で
食べきれずに包んでもらった“おみやげ”。
傘2本とこのビニール袋はカミサンが部屋からぶら下げてきたものです。
エレベーターでロビーフロアに下りると
カミサンが私にこう言います。

お土産見てくるから支払いしておいて。

  分かったよ。

荷物、ここに置いておくから見ておいてね。

  あぁ、いいよ。

あれ、私のコロコロは?

  俺に訊くなよ。自分で持ってたでしょ。

ウソ!? 

  お前、どこに置いたの?

えっ!?

(カミサンはまだ進んでいない柱の反対側に回った)

  そっち側には行ってないよ。

え~ッッ!!

  どこに置いてきたんだよ?

あっ、エレベーター?

  何、やってんだよ・・・。

(ここで、カミサンはエレベーターホールに向かう訳だが・・・)

フロントの人に言って!

  言うって、何、何を言うの?

(この時点で、私にはその意味が分からなかった)

猛ダッシュでエレベーター方面に走るカミサン。
一部始終が見えるので遠目に眺めていたのだが、
なかなか面白い行動が始まった。

まず、

エレベーターのボタンを
物凄い勢いで叩き始めた。 

しかも、

どのエレベーターに乗っていたのかは既に忘れていたようで、
4台全てに同じことを繰り返した。
叩きのピッチ、加えて、
ボタンを求めて順番に移動していくその様(さま)は
ホテルの森にいるであろうクマゲラそのもの。

すると、

一瞬目線を切ったタイミングで、私の視界からカミサンが消えた。
カミサンはある一台のエレベーターに乗り込んでいたのだ。
4台のボタンを押した意味はどこにあったのだろうか?

しばらくしてカミサンがエレベーターから登場した。
手ぶらである。

暗い表情のカミサンが言葉を発する。

無い・・・。

  エレベーター全部見ないと分からないんじゃない?
  エレベーターの中だけって限らないだろ。
  ちゃんと最後まで導線を遡ったの?

えっ・・・。

呻(うめ)くと同時に、
またもやカミサンは猛ダッシュ。
さすがに、今度はボタンを激しく叩く素振りはなかった。

待つこと三分。
果たして?

コロコロを転がしながらカミサンが
エレベーターから登場した。
満面の笑みでこちらに向かってくる。

  あったんだ。

あってよかったぁ。

  どこにあった? 8階のエレベーターホールだろ?

それが違うのよ。

  だって、それ以外、どこだっていうのさ?

最初に上がった時、8階のホールは見たのよ。

  慌てていたから見落とした?

違うのよ・・・。

  だって、それ以外、どこにあったっていうの?

それが・・・

  どこ?

部屋の前・・・。


凄すぎる。(笑)


支払いを終えてからカミサンに訊いてみた。

  あれ、突然言われて分からなかったんだけど、
  ほら、『フロントの人に言って!』 って言ったじゃん。
  あれ、どういうこと?

やっと分かったのだが・・・

カミサンの思惑としては、全エレベーターを停めるよう
フロントに要請して欲しかったらしいのだ。
踊る大捜査線じゃあるまいし、
「エレベーター、封鎖できません!」ってか?
それ、あり得ないだろ。

部屋の前に置き忘れたことも凄いけど、
こっちの方がもっと凄い。(笑)





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平光さんはクラシックギターの製作家として高名な一柳一雄氏に師事。独立され、現在は鉄弦(アコースティックギター)の世界に転じていらっしゃいます。私のような素人の下手っぴーがオーダーするなど失礼なことと思いましたが、快く引き受けてくださいました。

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