卓球の世界選手権が終わりました。今回は地上波(テレビ東京)で衛星中継されていましたが、
これって凄いことですね。
かつて卓球は自分にはマイナースポーツのイメージしかなくて、どうしても暗い体育館の隅っこで
練習しているところを想像しがちでした。それと、蛙の足みたいに異常に発達する太ももとか(笑)、
中学~高校の頃はあまり良い印象がなかったのは確か。でも、長男が卓球を始めてからという
もの、それも変わりました。かなり魅力的です。強打のラリーが続いたりするとそれこそ目が点に
なるし、スマッシュは時速150キロのスピードになると言われる程のスピード感あふれるスポーツ
です。それと、画面では分らない「回転」対「回転」という他人には見えない世界での勝負があり
ます。あのボールは何気なく打たれて往復している訳ではなく、ラケットに貼られたラバーの
種類によって生み出される複雑な「回転」がかけられてネット上を行き来しているのです。言って
見れば「回転」の科学に身体能力と動体視力が組み合わされた奥深いスポーツ。ヨーロッパじゃ
確実にメジャーな扱いですし、我が家においてもスカパーの「卓球専門チャンネル」の契約視聴を
継続しており同じくメジャー級の扱い。(笑) 残念ながら日本ではまだマイナーですが、だから
こそ今回の衛星中継は凄いことだと感じます。
で、ここで浮かぶのが“愛ちゃん”です。今回の放映だって『愛ちゃん ありき』ってことは間違い
ありません。でも、彼女は凄いなぁ・・・と率直に思う。何が凄いのだろう? 自分は二つの要素で
それを感じています。
以前「天才卓球少女」と呼ばれてテレビに登場していた幼少の頃。あの時だって本人は卓球という
スポーツに純粋に取り組んでいたはずだけれど、テレビの前の我々は彼女が“泣いちゃう”ところ、
要するに「ちっちゃな普通の可愛い女の子」を見たかっただけなのではなかったかしら? その子が
今17歳まで成長して立派な乙女に変化し、しかも代表のエースとして君臨しているそのギャップに
まず私は感心します。ここまで、並大抵の練習じゃなかったであろうことは簡単に想像できる。彼女は
周りの目など関係なく(自分が強くなるために)泣きながら頑張っていたあの小さい頃と同じキモチで
ず~っと頑張ってきたのだろう。変わらない卓球“愛”とでも言ったらいいのかなぁ。強い信念を感じ
ます。凄いです。
それと、もう一つ。卓球を切り離しても何だってできそうな人間に成長している感じを強く受けました。
中国で現地に溶け込んで生活していること。強敵との試合をこなしながら相手のデータをきちんと
分析出来ていること。試合に向かう自分のスタンスが分っていること。負けた時の自己分析が冷静で
あること。みんな素晴らしいです。同じ年頃の子に同じものを求めても、ここまでの成長振りを表現
できる子はいないでしょ。みんな、どこかで生意気だったりするのに愛ちゃんにはそれが感じられ
ない。顔は幼いけれど精神的には立派な大人です。
結局、卓球にかける“愛”をずっと継続していたってこと。それがアスリートとしても、人間と
しても大きな成長につながっているということなんだろう。やり続けることは大事ですね。
試合に負けても愛ちゃんはキラキラしていました。
今回はおじさんが代わりに泣いてあげましょう。(笑)
あなたは立派に“勝ち”ましたよ。
爽やかな気分にさせてくれた愛ちゃんに感謝!
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