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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

カテゴリー「雑感」の記事一覧

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美味い&上手い

先週の土曜日、会社の後輩の実家が営む八千代の梨園にお邪魔した。





この梨園は観光農園ではないので、本来は梨狩りが出来ません。そこを
上司の権力に物言わせて強引に実現させたというワケ。半分ホント。(笑)
行く前は「2トン車を借りて行く」とか、「根こそぎ狩って積み込んでそのまま
船橋の駅前で売る」とか、「来年は桃も作ってもらうよう進言する」などと
冗談をかましていたが、小心者ゆえ・・・

現地に着くと途端に大人しくなって、



結局、梨は10個ほどしか持ち帰れず、却って持参したお土産代の方が高く
つくことになった。(笑)


以前、自宅(船橋)近隣の鎌ヶ谷で梨狩りをしたことがあって、もぎたての
梨が本当に美味しいのは分かっていたが、それにしてもホントに美味い。
冷えていなくても問題なし。やっぱり採りたてに優る物はないのです。

で、今回は糖度14の「幸水」を頂きました。



チョ~ッッッ、美味いッ!

みずみずしくて果汁の量が凄く、食べるというよりは口の中で崩して “飲む” に
近い感じ。

いいねぇ。やっぱりもぎたては最高です。

梨狩りも良かったけれど、今回は他にも楽しいことがあった。
梨園は後輩のオジイチャンとオバアチャンが切り盛りしているのだが、
このオジイチャンが素敵。手先が器用で、収穫・販売作業の合間にそこらに
ある素材でいろいろなモノを作ってしまう。竹とんぼ、草鞋(わらじ)、昆虫の
フィギュアなどなど。

たとえばこのバッタ。



シュロの葉を切り裂いてテープ状にして編み上げたモノ。10分ぐらいで
チャチャッと完成。常連客の中には、『子供が喜ぶので、宅配の箱の中に
これを入れてもらいたい』 とリクエストする方が多くいらっしゃるらしい。

これはカタツムリ。



竹で作っています。

そして、これがカブトムシ。



ボディの素材は梨の根。足は竹箒(たけぼうき)を流用している。
ちゃんと目玉も動くのです。凄い!

楽しくて全部もらっちゃいました。(笑) それと、ついでにこんなモノも。



デカイ瓢箪!




梨の棚の隣で作っている瓢箪。商品として加工する製作家からの注文で
栽培しているそうです。


オジイチャンは葡萄も栽培していて、


 
これは “ポートランド” という種類で、当日計った糖度は17。要求した訳では
ないが、何故かしっかり手に入ってしまった。帰宅後、冷やして食べたら最高。
ものすごく甘くて美味い。



梨だけじゃなくて、お土産もいっぱいで単純に嬉しい。


梨園の場所も、「幸水」と「巨峰」の棚の位置も把握できたので、これからは
いつでも採りにいける。夜、暗くてもOK!

・・・じゃ、なくって(笑)

来年からはきちんとお客さんとしてお邪魔することにします。


後輩、そしてオジイチャンとオバアチャンには

ありがとうございました。


と、 感謝しつつも

やっぱり来年は桃も欲しい・・・。(笑)

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定期ライヴだといいなぁ・・・

今朝、家を出てから駅に向かう途中で素晴らしい音楽家に出会った。ある
種のストリートプレーヤーとも言えるこの音楽家は、最早アーチストと
称した方が良いのかもしれない。

実は少し前にも一度遭遇しており(その時も朝でした)、当時の感動が
凄かったもので、再びの出逢いにとても嬉しくなってしまった。
このアーチストとは直接言葉を交わした訳でもなく、どんな容姿かも
知らない。というか、どこにいるのかも分からない。綺麗な声だけが耳に
届く “謎” の存在なのです。


そのアーチストとは・・・ “鶯(うぐいす)” です。(笑)


十日ほど前のこと。自宅を出てすぐに綺麗な鳴き声が聴こえてきた。
船橋に引っ越してから13年。今までに聴いた中ではダントツ!ホントに
上手い鶯です。

ホーホケキョ、ホーホケキキョ、ケキョケキョケキョ……

先ず、入り始めの最初のフレーズ。 “ホー” から “ホケキョ” に繋がっていく
クレッシェンドが秀逸。微妙なニュアンスを保ちながらとにかく長く、よく伸ばし
つつ、引き込むように最高潮にもっていく。透明感を感じさせる高い声質で、
周囲に放たれた声には適度なリヴァーブがかかり、観客を引きずりこむ。
そして、後半の “ケキョケキョケキョ・・・”のパート。このリフレインがまた
凄い。何と言っても、あの繰り返しのリズム感と無限に続くのでは?と思わ
せる囀(さえず)りの回数。そんじょそこらの鶯じゃ絶対に真似できないだろう。

自宅近辺には梅の畑があって、通常、鶯の声はそちらから届くのだが、この
アーチストは他と交わることを好まないのか、少し高台に繁っている雑木林に
ステージを設けている。出勤時間には少し余裕があったので、立ち止まって
暫くの間見事な歌に聴き惚れた。その場を去るのはとても残念だったけれど、
だんだん遠くなっていく歌声に感心しながら駅に向かったのです。

そして、本日のこと。先日と同じステージにあのアーチストが再び登場した。
変わらぬ美声と技術。今朝もまた立ち止まり、暫く歌を楽しんだ。これだけで
嬉しくなれる。一日の始まりに極上の音。いいねぇ、こういうのって。

ブラボー!


定期的にライヴしてくれんかなぁ・・・。


お経って凄い!

常々思うのだが、僧侶が読み上げるお経、それに伴って使用される道具から
生ずる音。これらから表現されるのは完璧に “音楽” のようです。

時々複数の僧侶による読経を耳に(目に)することがある。最近参列した葬儀で
三人同時のおつとめがあって、その時も感心してしまった。僧侶の唱い、木魚や
大小の鉦(かね)などの様々なパーカッション類。特に鉦の打音から湧き出る
サスティーンに、声質の違う三人のハーモニーが乗ったエンディングは、故人に
対する弔いの気持ちを深く明瞭にする効果があるように感じた。それは素晴ら
しい音楽だったのです。

弔いの場所でそんなことを思うのはいけないかもしれないが、あの独特の音響に
よって鎮魂される要素は確かにあるように感じるし、“音”をきちんと聴く(=自分に
取り込む)のは決して不謹慎なことではないだろう。



そして叔父の葬儀があった今日、今回は別の音楽性を感じた。それは・・・

 “リズム感” 



お通夜には参列できなかった。本日は一日で葬儀・告別式~納骨まで済ませ
てしまうというハードスケジュール。今日は天候が不安定で、斎場からお寺に
移動する頃には頭上に大きな黒い雲がひろがっていた。

叔父が入るお墓のあるこのお寺は当家の菩提寺でもあり、住職のことももよく
存じ上げている。とても立派な方です。ただ・・・、一般的に僧侶には落ち着いた
イメージを想像するが、この住職は少し違う。割とせっかちなタイプ。(笑)
今にも雨が降りそうな状況を住職は心配したのだろう。斎場で唱えていた時
とは明らかにお経の何かが違う。

テンポだ・・・

速い。(笑)

しかし、リズムは乱れないのである。そればかりか、参列者もそのリズムを
感じ取ったようで、各人の焼香手順が斎場の時のそれとは明らかに違う。

テンポ(流れ)だ・・・

速い。(笑)


経のテンポと焼香のテンポがシンクロしているのです。凄い!


亡くなった父親から生前に聞いた話を思い出した。

菩提寺は古いお寺であるので本堂に冷房は無い。ある夏の盛りの法要で、
オヤジは住職の後方に位置して扇子でバサバサと風を送る役をしたことが
あったらしい。

オヤジは・・・

「俺が扇子を振るピッチに合わせて読経が速くなった」 と言うのだ。自分の腕
振りのピッチ通りに速くなるのが面白くて、(オヤジは) 「どんどんとテンポを
速めた」 とも言っていた。冗談が好きなオヤジだったので今まで話半分で
受け止めていたが、今日の住職の様子を見てあながちウソでもないように
思えてきた。(笑)



あの読経と焼香のテンポだと、叔父はかなりのスピードで浄土までの道を走ら
されたことだろう。


今頃ゼイゼイ言ってるかもしれないなぁ。(笑)


「蟹」の道、奥深し・・・

函館に行ってきました。旅行の内容は追って書くつもりですが、興味深いモノを
目にしたので、先にちょっとだけご紹介。

宿泊したホテルに水産物のお土産品を扱うショップがあった。地元の水産会社の
お店です。そのお店のスペース周辺にはPOP(文字を書き込んだ紙)がたくさん
貼ってあり、それを読んでいる内に笑いが止まらなくなった。

撮影してきたのでご覧頂くとして・・・

まず、


070423_01.jpg

■気になる事は何でも聞こう!!

自分は茹で上がりの重量よりも、蟹が横にしか歩けないことの方が気になる。
蟹に関することなら何でも教えてくれるのだろうか?



070423_02.jpg

■蟹は蟹でも鱈場蟹

リズムがいいなぁ。でも、きちんと落としてくれないと微妙にキモチ悪い・・・。(笑)

■少し小いさ目

悩む・・・。いったいどれぐらいの大きさだ?



070423_04.jpg

■蟹関係

見たところ、目の前の水槽には蟹しかいない。蟹関係の“関係”って何だろう?
凄く気になる。  


次のPOPで分った。この人「●●関係」って言うのが好きなようだ。



070423_05.jpg

■送料関係

ほらネ。(笑) ・・・って、送料以外に関係する何かあるんだろうか?(笑)

■佐川急便OB!

これもイケル。

適切な人材を獲得されて何よりです。が、こんなことで“村上”さんの履歴を
明らかにしなくても良いのではないかと感じる。(笑)



070423_06.jpg

■覚えておいて損はしませんよ

これを知らずに損と感じる場面が一生のウチで何回あるのか。(笑)
それよりも、これを覚える時間の方が損になるような気が・・・。



070423_07.jpg

■確実に覚えておくと非常に便利でございます

これを中途半端に覚えると、将来・・・

『ちょっと待って!カニ算なら俺に任せてくれ!』

仲間の前で自信満々にこう言ったあと

『あ~っ、忘れた。タラバのキロ当たり蟹単価いくらだったっけ?
 ゴメン、思い出すからもう少しだけ待って。え~っとぉ・・・』

こんな具合に確かに不便になりそうだ。(笑)

ただ、上と同じで、これも“非常に便利”と感じる場面が一生のウチで何回
あるのだろうか?(笑)



070423_08.jpg

■異常気象の為、脱皮が長引いています

このフレーズ、すごく気になっています。でも、脱皮の長引きと小さめの蟹の
関連性が全く分からない。(笑)


■ご購入されて失敗されるのはお客様なのですから・・・
 ・・・是非、気を付けてくださいませ!!

お客さんに対する気遣いの表現が最高です。が、買う時にレクチャしてくれれば
それだけで良い、とも言える。



070423_09.jpg

■知識をつけよう
■覚えておこう

そう言われても、いったいどこでそれを活用するのかを先ず教えて欲しい。(笑) 



070423_10.jpg

■日本全国共通商品

な、な、な、何で薦められないものが広く出荷されている? しかも特ダネ!?
食べても大丈夫なのか? 気になる・・・。


そして、次のPOPでとどめを刺された。



070423_11.jpg

■まだまだ見極め出来ない方が結構見受けられます

すみませんでした。蟹を見極めることの出来る達人がそんなにも世間に存在して
いたことを全く知りませんでした。一生の不覚です。(笑)

■レアな見極め教えます

もう限界。“レア”と聞いては放っておけない。『いざ聞かん!』


・・・と、思ったところで10時の合図と共に店を閉められてしまいました。


残念。(笑)







これぐらいしないと・・・

タバコを止めてもう久しい。吸い始めの年齢は早かったが、結婚した24歳の時に
吸わなくなったので、もう25年になる。切っ掛けはカミサンの実家の高価な絨毯を
ひどく焦がしてからです。(笑) ・・・が、まぁそれだけではない。ちょうどその頃、
朝の歯磨きのたびに“おぇッ”となることが多く『ちょっとやめてみようかナ』と思って
禁煙を始めた部分もあった。当時は二日で三箱ぐらいのペースだったので(ヘビー
でなかった分?)意外とすんなり止めることができた。

今、喫煙者にはとても厳しい時代ですね。嗜好の結果が本人だけでなく他人にも
関わってしまうので、しょうがないのかもしれない。

(かなり前とは言え)かつて吸っていたことで免疫があるのか、私は周りで吸われても
それほど気にはならない方です。でも、状況次第では『カンベンして欲しいなぁ・・・』と
思うこともある。例えば、狭く密閉された空間で立て続けに吸われると結構辛い。
その結果として服や頭髪に匂いが付着する。その場では気にならなくても、帰宅すると
思わぬ匂いの威力に驚くことがある。

自分の場合、特に気になるのは食事の時かなぁ。分煙されていないレストランで隣の
テーブルが全て喫煙者で固まっている場合、絶望的なキモチで食事を続けることも
珍しくない。この組み合わせだと喫煙は抑制されず、逆に促進されるのです。(笑) 

吸わない側から見ると、喫煙者のタイプは

①周囲に気を配って自分が我慢する人
②周囲に気を配りつつ吸う人
③周囲を一切気にせず欲求にまかせて吸う人

こんな感じで三分されるように思える。私は①の人は立派だと思うし、実際に自分の
周りにはそういう人が多い。私としては②と③の間くらいまでは大丈夫だが、絶対に
煙を受け付けない人にしてみれば、②でもダメでしょう。

最近、喫煙者はかなり排他的な立場に追いやられている。人体に与えるであろう影響の
科学的見地がベースにあるとしても、③のタイプの喫煙者によってそれが助長されている
要素もあるのではないだろうか? 私が勤める会社でもそう感じるところがあって、例えば
トイレの個室で喫煙する人が少なからずいる。イコール、③のタイプの喫煙者でしょう。
床に灰が散乱していたり便座が焦げているのを見ると、良識ある愛煙家がとても可哀想に
思えてくる。座った前方の壁、目線位置には『禁煙!』のプレートが表示されているの
ですよ。吸殻だって多分、大概は便器に投げ捨てられて水洗されていくのだろうなぁ。

何で最低限のルールが守れないのかね? 

小用でトイレに行くと煙草臭い時がある。個室のドアが閉まっていると、正直、中にいる
人間を苛めてやろうかと思う時があって、そんな時は用を足しながら 『あぁ、総務部長に
なりたい』と、夢みてしまう。(笑)

私が総務部長だったら・・・

・トイレの個室には超高感度の煙感知器を設置する
・煙を感知した瞬間に緊急消火システムが起動し、サイレンが鳴る
・同時に緊急消火システムの責任者である社長が該当のトイレに向かう
・サイレンと同時に天井から一気に大量の水を落として煙草を消火する
・残り火は危険なので、念押しの為に天井から大量の粉を投下する
・自分に何が起きたのか分らないまま個室を出た瞬間に天井から金盥(かなだらい)を投下
・フラフラになった喫煙者がトイレを出る
・出口で待ち受ける社長が「もうしないね?」と確認し、喫煙者の言質を取る

で、自分が社長なら・・・

喫煙者が「プゥ~ッ」と口から白い粉を吐いたら全て許してやろうかと思う。


ウ~ン、我ながら完璧なシステムだ。(笑) 


最低限のマナーを守れない人には、こんなドリフ的発想の懲罰を加えてもいいのでは
ないかと思う。やりすぎ?(笑)




ここにおるで

先日、従姉妹(いとこ)の四十九日の法要があった。私の父親は兄弟姉妹が多く、
乳児期に亡くなった方も入れると全部で六人。73歳で亡くなった従姉妹は父親の
兄の長女にあたる。晩婚だった父親の、しかも遅く出来た子供である自分とは歳が
離れており、従姉妹という実感は正直無くて、叔母のような感覚の人でした。


決して大きくない、親戚だけのこじんまりとした法事だった。

その日は本来、納骨式でありながら実は葬儀も兼ねていた。それには理由がある。
亡くなった従姉妹のご主人が認知症をわずらっており、しかも子供がいない夫婦
だったため、亡くなった時にきちんとした形で会葬をしてあげられなかったのである。
今回、遠く離れたところに住む(同じく私の従姉妹にあたる)末の妹さんが世話を
やいて何とか故人を弔えることになったのだ。

談笑の際、読経の時、そして埋骨に至るまで、いろいろと考えさせられることがあった。

ご主人とは以前、親戚の法事の席で何度も顔を会わせている。とても気さくな方で
楽しく会話もさせてもらっていた。今回だって外見上は特に変わりない。でも、一度
席を外してしまうと、戻った時には既に自分がどこにいたのかが分らなくなっている。
それ以前にもう私のことは分からない。周りの親戚も同様にみんな“他人”になって
しまっている。これはとても辛いことです。

現在同居している私の母親、(既に他界した)父親、亡くなったカミサンの両親、誰にも
その症状はない(なかった)ので、法事の場で目にした事実で私は初めて認知症という
現実をリアルに受け止めた。今まで耳にすることはあっても、認知症の現実を自分は
全く知らなかったのである。


帰宅してから代田幸子さんのCDが気になって聴いてみた。


彼女の祖母には同様の症状があって、代田さんは祖母に接する自分のキモチを曲に
している。「おばあちゃんの唄」というその曲を去年Rijnのライヴで聴いて、とても
心を打たれたのだが、歌詞の中に耳から離れないフレーズがある。

  ずっとずっとそばにいてや 
  ずっとずっとここにおるで

自分もカミサンも高齢者になった時に、どちらかが、あるいは両方がそうなるかも
しれない。そんな時、互いにこの歌詞のキモチを持ち続けられる自分たちでいたいし、
そういう家族でありたいと思う。身内に認知症の方を抱える人たちから見れば「直面
してから言いなさい」と忠告されるかもしれないが、それでもそういう家族でありたいと
思った。


確かにご主人は認知症です。けれど、深いところにある心の襞は本人だけのもので
周りの人間には見えない。きっと、ご主人は自分自身で妻を送ってやりたかったん
だろうと思う。ただ、今の自分には叶わなかったんだ。辛い場面を目にしてそう感じた。


読経の最中、ご主人は肩を震わせて突然嗚咽したのだ。急に崩れたその様子を見て
周りも泣いた。


  ずっとずっとそばにいてや 
  ずっとずっとここにおるで


あの時、ご主人にだけは従姉妹の声が聞こえたのかもしれない。






朝の良し悪し

昨日の朝の通勤はなかなか刺激的だった。

まず、悪い方の刺激。

JR船橋駅の改札口付近で男性同士の喧嘩。五十代前半と三十台後半と思われる
“立派な大人”同士の対決。通行の流れ上、私はリングサイドのロープ際を歩むことに
なる。観たくも聞きたくもないが、ファイト内容を確認。野太い音色の怒声が飛び交い
ヒートアップの段階。直(じき)に掴み合いが始まり、どちらかの先制攻撃が繰り出さ
れること必至な状況。

朝から喧嘩するのは止めようよ。

改札口付近だからまだ良いけれど、ホーム上でファイトしたらタイヘンなことになる。
他人を巻き込むかもしれないし、大体からして、視界に入るだけで皆んな気分悪く
なるじゃない。

二人にはそれなりのストレスがあるのでしょう。ここ数日家庭内で何かあったのかも
しれない。はたまた、前日会社で嫌な目にあったのかもしれません。でも、アウト
プットの種類が違う。酒に身を任せ、一日の終わりの電車の中、吊革に掴まって
グルグル回りながら、「俺はダメな奴なんだよぉ・・・」と泣いているオジサンの話は
聴いてあげたいと思うが、朝の喧嘩をしている奴に同情はできない。あれだけの
パワー、自分をコントロールすることに注ぎ込めないのかしら。そうならないように
自分自身と闘えるのが人間に与えられた特権なのにね。


次は良い方の刺激。

錦糸町で総武線快速から普通電車に乗り換えると、車内アナウンスが気になる。
総武線の乗務員にはユニークな人がいるようで、以前、ポエムを朗読するが如く
停車駅を知らせる車掌さんに二度遭遇したことがある。音で伝えられないのが残念
だけど、情感を込め、単語各々の抑揚をつけ、ゆっくり聴かせるように

「次わぁ(↑語尾上げ)・・・秋葉原ぁ・・・(ミュート)・・・秋葉原ぁ・・・(ミュート)・・・
山の手線(↓語尾下げ&ミュート)・・・京浜東北線(↓語尾下げ)・・・(ミュート)・・・
お乗換えのぉ(↑語尾上げ)・・・お客様わぁ(↑↑更に語尾上げ)・・・」

こんな感じで全体的にやや暗い声でスロー気味に駅間のアナウンスをするのです。
その時は、朝のスタートでモチベーションを落とされた感じがして、調子が悪かった。

で、今回は・・・

悩ましいアナウンス。(笑)

最近はJRも女性の車掌さんが増えているようで、そんな電車に乗車すること自体
別に珍しくはありません。でも、今回の車掌さんは強烈だったなぁ。こんなことを
感じたのは自分だけかもしれないけれど、タイヘンに刺激的だった。

声質が少しハスキーで、テナーサックスの音なんかあったら即「ぞわッ」と来る感じ。
何ていうか、感覚的には声が“濡れている”タイプ。しかもマイクに近づいて喋って
いるみたいで、まるで耳元で囁かれているよう。特に語尾の閉じる音は、声帯の
カスレが手に取るように分る。これはこれで朝からはチト辛いが、まんざらでもない。

おまけに駅が進むごとに語尾の音切れがエスカレートしてきた。声の悩ましさが増して
くるのである。「もうアナウンスは駅の名前だけにしてくれ!」と叫びたくなるほどの
かなり危険な状況。(笑)

残念ながら、自分は乗り換えた錦糸町から五つ目の水道橋で降りるのだが、始発駅
から乗っていた人はどうだったんだろう。きっとヘトヘトになっていたに違いない。(笑)
昨日は朝から会議があったのでダメだったが、何も無かったら自分は三鷹までお付き
合いしちゃったかもね。

喧嘩は困るが、こちらはOK。

また乗車できますように。


アホか!(笑)






こんな先生、イヤだ!

「同僚(=Aさんとします)から聞いたのよ」

そう言ってカミサンが教えてくれた話に呆れた。Aさんには小学二年生になるご子息
(=B介クン)がいて、ある日Aさん宅に『B介様・保護者様』という宛名の封書が
届いた。差出人は去年の秋に結婚したB介クンの担任の●●子先生の旦那様(この
方も別の小学校で先生をしている)で、結婚式のツーショット写真2枚と共に、要約
するとおよそこんな感じの手紙が入っていたようだ。

****************************************

結婚に際しては保護者の皆様から祝電や花のプレゼントを頂き大変感謝している

かねてより自分達は(新婚旅行に行く)結婚3ヶ月でお祝いをしようと話をしていた

私から●●子に何をプレゼントしようかと考えたが、●●子が一番喜ぶのは大好きな
▲年■組の子供たちからの絵とメッセージだろうと思い立った

ついては同封の用紙の片面に絵、その裏面にお子様と保護者の方にメッセージを
書いて欲しい。絵に関しては「●●子の花嫁姿」を想像して書いてください

●●子には“サプライズ”なモノにしたいので、返信は家ではなく自分の勤務先の方に
同封の封筒でお願いしたい

皆様からの『お祝いメッセージ&イラスト集』として×月×日に●●子に渡す予定です

****************************************

・・・ということで、「花嫁姿」の絵柄指定に留まらず、ご丁寧にも送付期限まで指定した
内容になっていたらしい。

Aさんは「これはとちょっとおかしいよなぁ・・・」と思って放っておいたのだが、送付期限を
過ぎた後、

××月××日までに届けば(予定している)×月×日までに、全員のメッセージとして
●●子にプレゼントを渡せるので、どうにか協力をして欲しい

こんな内容の催促ハガキが届いたようだ。Aさんは、仕事の関係でPTAの役も出来て
いない状況もあるので、全体融合を考えてしょうがなく供出したらしい。


これを聞いた自分は、●●子先生の旦那先生のしている行為に呆れてしまい、

「俺が保護者だったら絶対に協力しない。大体からして個人情報が漏れてる訳だから、
その事実を指摘し、ついでに『その旨を貴方の学校長にチクりますよ』という手紙を
絵とメッセージの代わりに返送するな」

そう言うとカミサンは、

「私が●●子先生なら受け取ってもドン引きするね」

こう言った。で、二人して

「●●子先生がプレゼント受け取った時点ですぐ喧嘩だね」

と、大笑いしたのです。


ところが・・・

Aさんから、後日あった保護者会の話を聞いてまたビックリした。席上●●子先生は
大感激で感動に震え、泣きながら感謝の辞を述べたらしい。それと、その日配られた
学級便りには、

・プレゼントを貰って、嬉しくて嬉しくて泣いてしまったこと
・一番欲しかったプレゼントだったこと
・ハネムーンに行った南の島での様子

こんなプライベートな話が満載されていて、紙面全体の半分以上が使われていたようだ。
チョーお似合いの夫婦だったってことですね。(笑)


だけどこの二人、少し勘違いしていないだろうか。

感激屋さん?、それはOK。感謝のキモチ?、それもOK。

しかし「公」「私」の割合が違うだろう。子供達は二人のプライベートを飾る材料じゃない。
ウェディングケーキのローソクではないのだよ。二年生の子供たちが、先生を祝う為に
全員が揃って自分の意思で自主的に絵を描いたり、メッセージを書けるはずがないでしょ。
そんな半ば強制的に集めたお祝いで、本当に喜べるのだろうか。●●子先生が一番
喜ぶのは、そのアホな旦那さんにその掌をギュッと強く握り締めてもらうことなんじゃ
ないですかね。

確かにチョット見は微笑ましい。けれど、そう簡単に済ませてしまっていいことなの
だろうか? 自分はイヤだなぁ。


聖職とは既に死語なのかしら? 

先生にはより強い自制心とか自身に対する客観的考察が必要なはず。だから“教師”
なんだと思います。


自分から発散される感情よりも、子供たちから受け取れる自然な感情の方を優先し、
大事にしてもらいたい。


子供達の将来を危ぶむ自分の方がおかしいのだろうか?






56's hobby 【Photo】

写真撮影が好きです。 時々、以下のサイトに写真をアップしています。
-工事中-

56's hobby 【Guitar】

46歳の時からギターを弾き始めました。録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play



《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
Martin-M38
Morris-S55

56’s Theater

趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
-工事中-

最近のあれこれ

50歳を迎えた節目の記念にオリジナルギターを作りました。ルシアー(ギター製作家)は平光泰典さんです。
平光さんはクラシックギターの製作家として高名な一柳一雄氏に師事。独立され、現在は鉄弦(アコースティックギター)の世界に転じていらっしゃいます。私のような素人の下手っぴーがオーダーするなど失礼なことと思いましたが、快く引き受けてくださいました。

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