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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

カテゴリー「雑感」の記事一覧

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どうしても聴きたくなった'69年の音源

自分が初めて買ったLP盤のレコードはこれ。
51h-5erJy2L__SL500_AA300_.jpg
『 実況録音盤 カレッジポップス・コンサート 』 というタイトルでした。
残念ながら、今は手元に残っていません。

小学六年生の冬、珠算検定試験の帰り道だったと思う。
たまたま友達と寄った日本橋の百貨店の、
それも、何気なく通ったレコード売り場で偶然目にして買ったのです。
だから、買うのだったら何でも良かったし、
買わなくてもよかったレコード。
脈絡の無い全くの衝動買いでした。

どうして買おうという気になったんだろうか。
もう覚えていないけれど、多分こんなことだったかな? と思う。

その頃、同じ敷地に住む大学浪人中の従兄弟がおり、
彼の部屋に入り浸って、私はほぼ毎日そこで就寝していました。
深夜、受験勉強をする彼の傍らにはラジオがあり、
糸居五郎のオールナイトニッポンを聞きながら眠りに落ちるという、
およそ小学生らしからぬ生活を続けていたのです。(笑)

当然のことですが、
その頃流行っていた、ザ・リガニーズの「海は恋してる」とか、
トワ・エ・モワの「或る日突然」とか、
その他、多くのフォークソングが耳について離れなくなっており、
偶然引っ張り上げたジャケットにそれらの名前を見つけたのが
購入の動機だったように思います。

それと、フォーク・クルセダーズのメンバーだった
加藤和彦・北山修・はしだのりひこ(このアルバムではシューベルツ)の
名前を目にしたせいもあったように思う。
その二年前、小学四年生の時に聴いた「帰って来たヨッパライ」の印象は
余りにも強烈だったんです。

   ・
   ・
   ・

前置きが長くなりましたが、
最近、このアルバムをあらためて購入しました。
レコードはCDに変わってしまいましたが、
今度は偶然でなく、どうしても手に入れたくなったからです。

   ・

先日、NHKのBSで二つの番組を続けて観ました。

【きたやまおさむ さよならコンサート】
【ぼくはロックで大人になった~忌野清志郎が描いた500枚の絵画~】

前者は、北山修さんが九州大学の教授を退官された記念に
学内の講堂で開かれたコンサートをそのまま番組にしたもの。
後者は、ご本人が生涯描いてきた数々の絵を通して、
忌野清志郎さん内面の変遷を伝えるドキュメンタリー。

いずれも再放送でしたが、これを観たことがキッカケで
アルバムを買い直そうと思ったのです。

世代として、
私は二人の音楽をリアルタイムで楽しめる時代を
過ごしてきましたが、当時は音楽そのものに強い興味を
持っておらず、それほど深い造詣を向けてはいませんでした。

今回、番組からあらためて伝わってくるものを感じて、
「勿体無いことをしたなぁ。もっとしっかり追いかけて、真剣に
ずっと聴き続けていれば良かった・・・」 という悔やみと懐かしさから、
もう一度当時の音源を確かめてみたい衝動に駆られました。
私が初めて買ったこのライブアルバムには、
二人が揃って登場しているからです。

北山修さんはコンサートの司会、そして、忌野清志郎さんは
アマチュア時代のRCサクセッションとして出演しています。

特に清志郎さん。

収録曲である 『 どろだらけの海 』 のボーカルはピュアそのもの。
でも、シャウトぶりと節は後年のそれと全く変わらないし、
社会派フォークっぽい歌詞からは、その後につながっていく
ロッカーとしての彼の “ 芯 ” の始まり、胎動みたいなものが感じられる。


他の出演者の分も含めて全曲を聴き終え、
とても新鮮な気持ちになりました。
このアルバム、谷村新司さんが(アリス以前の)
ロック・キャンディーズというグループで登場していたりして、
興味深い音源が多いです。

ホント、買い直して良かった。
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スペイン・これぞサッカー!

真夜中の生中継で観たその試合のことは今でもよく覚えている。
74年のワールドカップ西ドイツ大会決勝戦「西ドイツ対オランダ」。

その頃の私はバリバリのサッカー小僧で、特にオランダの
サッカーにワクワクしていた。
“トータル・フットボール”と称され、全体(全員)が渦を巻くように
スペースを作っていくサッカー。
全員守備・全員攻撃は現在のサッカーでは当たり前だが、
そのはしりだったんじゃないかと思う。
お決まりの4・3・3固定のサッカーしか知らなかった高校生には、
とても斬新で魅力的な別次元のモノに映り、
オレンジ色の目立つユニフォームと相まって、
強烈な印象で記憶に植え付けられた。

その時のクライフやペレ、マラドーナなど、記憶に残る
個人プレーヤーは多くいるし、印象的なゴールシーンは
ずっと覚えている。でも、永く思い出せるチームは然程(さほど)無い。
74年のオランダはサッカーの歴史の中でも数少ない、
そんな衝撃的な存在だったと思う。

そして、36年後の南アフリカ大会。
あの時のオランダ以上に魅惑的なサッカーを目にしている。

スペインです。

予選リーグの初戦で躓(つまづ)いたが、
大会前から「グループリーグさえ通れば優勝するだろう」と
予想していたので、決勝戦まで進出してくれたことが嬉しい。
というか、予想はどうでも良くて(笑)、
あのサッカーをもう一試合見れることが嬉しい。

スペインのサッカーは面白くて楽しい。
サッカーとはこうあるべき! と、示してくれているように思う。

勿論、パスに至るまでのトラップ技術の凄さが、その前提に
あるのだが、最高レベルの大会の、しかも、強敵相手の
決勝トーナメントだというのにパスを失敗しない。

こんな簡単に繋がるんだ!?

そう思えるほどのパスワーク。
準決勝のドイツ戦はボール保持率の数字以上にパスで試合を
支配していたように思う。

『ボールを失わなければ負けることは無い』

ほぼ、これに近かったのではないでしょうか?
たまたまセットプレーからの得点で決まったけれど、
あのプジョールのヘッドが入っていなかったとしても、
いずれ流れの中で点を取れていたと思う。
それほどの完勝振りでした。

さて、決勝戦。
チームとしてはスペインの方が上。
オランダは個の能力で勝ってきている。
どちらに勝って欲しいかと言えば、それは明白。

蹴れる場所さえあれば、
1個のボールを使って11人の足で会話できるスポーツ。
それこそがサッカーの魅力のはず。
12日の深夜、36年前と同じように衝撃的な感覚を味わいたい。
存分に見せて欲しいし、魅せられたいと思う。

あぁ、サッカーは楽し!!
 


この辺が線を引きたいところ

私の年齢より八歳~十歳ぐらい上、
いわゆる"団塊"と呼ばれる世代に当たる人達って
人種的に違うのかなぁ?、と思うことがあります。
とは言え、決して世代全体や特定個人に対して差別感を
抱いているワケではありません。
普段から仲良くしてもらっている先輩方もたくさんいらっしゃいますし、
これはあくまで感想。

ただ、

「そこは、ちょっと私と違いますから」と、
明確に線を引きたくなる時がある・・・っていうことだけは
言っておきたいのです。(笑)

高確率で自分の感覚とは微妙にずれる人が多い。
行動特性で言えば、

・パターンが分かり易いというか、
・想像した通りに行動するというか、
・硬直的であるというか、
・質の伴わない競争意識が強いというか、
・画一的なものにしたがるというか、
・形を大事にしたがるというか
・地位とかポジションに拘るというか、
・個人で動けない人が多いというか、
・仲間意識が強いというか、
・集団にしたがるというか、
・くどいくらい念を押したがるというか、

ちょっと言いすぎでしょうか? まぁ、そんなところです。(笑)

先週、会社でこんなことが・・・。
      ・
      ・
      ・
小用でトイレに入ったところ、
(私を最後に)三つあった便器が全て塞がりました。
で、ドアが開いたので、ふと後ろを振り返ったところ、
顔見知りの先輩が入ってきたのが分かりました。
生粋の"ダンカイマン"です。(笑)
付き合いの深度は深くありませんが、
瞬間的に「こりゃ、無言で済むはずが無い」・・・そう思いました。
これは過去の経験値に裏付けられた直感。
その場、その場、どんな場面においても他人を仲間に引き込もうとする、
そんな寂しがり屋が多いのも"ダンカイマン"の特徴なんです。

案の定、

  『おぉ、一杯だぁ。満員、満員。残念ッ。はっはっはっ!』

トイレが満員だったことぐらいで残念に思う理由が
私には分かりませんが、何故か先輩は、嬉しそうに大きな声を
発せられます。
そもそも、今、このトイレで偶然一緒になった人たちの素性に
一切構わず、平気で発声できるところが凄い。

私の隣の便器が空きました。
用を済まされた方もどうやら先輩の知り合いのようです。

  『空いた!? ありがとう!』

明らかに空いてるでしょ。(笑)
おまけに、何に感謝しているのか不明だけれど、
またまた先輩は、嬉しそうに明るく声を掛けます。
だが、その人も、先輩とは私と同じ程度の関係性なのでしょう、
無言で会釈だけ返していました。

そして、先輩は私の隣に立たれます。

先ほどの声掛けに反応が無く、
求めていた(であろう)仲間感が得られず残念だったのか、

  『調子どう?』

先輩は用を足しながら、もう手を洗っているその人に対し、
わざわざ後ろを向いて話しかけました。

他人のことはいいから前向いてしっかりオシッコしろよ、
そう思っているところに先輩からの"気"を感じました。
確率200%で、きっと、私にも何か発声されるはずです。

案の定、

  『元気?』

ほら来た!(笑)

  「まぁ、それなりに・・・」

  『あぁ、そう! それは良かった。はっはっはっ!』

何が良いのか分かりません。(笑)

この状況、先輩にとっては連れションの仲間かもしれませんが、
私はただ静かにオシッコを早く終わらせたいだけなんです。
でも、こういう時に限って放出時間が長くて、
餌食(えじき)になりそうな間(ま)が続きます。
「早く止まって・・・」、そう祈ってもオシッコは直ぐに止まりません。
たかだか数十秒なのにちょっとした苦痛。(笑)

応答が続かぬうちに・・・と、若干の残尿感を覚えながら、
切り上げるように用を済ませ、「じゃぁ」とだけ挨拶をして、
そそくさと便器を離れ洗面台に向かいました。

すると・・・

手を洗っている私の後ろから声が飛んで来るのです。

  『頑張ってね!』

もういいです。(笑)


また一本線を引かせてもらいました。


------- お断り ------- 

繰り返しますが、決して世代全体や特定個人に対して

「嫌い」とか
「付き合いたくない」とか
「迷惑」とか
「尊敬できない」とか

そんなことを思っているワケではありません。
ホントです。
言えば言うほどウソに聞こえるかも知れませんが、
ホントです。

本当に玉砕したのは・・・

毎日通勤で乗車する朝の満員電車。
それはもう、かなり過酷な環境。
寄せる人波の物理的なエネルギーを受け止めたり、
不快な口臭や、大音量のインナーフォンから漏れてくる
鬱陶しいシャカシャカ音に晒(さら)される。
逃げるスペースなど無いので我慢するしかない。
一日のはじまりとしては険しい空間です。

が、

それ故にちょっとしたこと、
特に興味深いキャラに出遭ったりするとキモチがほころぶこともある。
今朝、そんな場面があった。


通常、満員電車の中で普通に会話を交わす人は少ないだろう。
でも、普段、通勤時間帯に電車を利用しない人にとっては別。
特に、二人以上の連れで乗車してくる若者やおばさんは
自分たちだけの世界に入りやすい。
周囲に全く馴染まない、生活感溢れる会話が延々と続く。
それと、悪気はないのだが、乗車マナーに疎(うと)いというか
会話であれば声量、カバンであれば持ち方、置き方など
気遣いの機転が利かないのも特徴。


今朝遭遇したのは、若者の二人連れです。
片方の人物は会話の内容から推察すると鉄道ヲタクくん。
メガネを掛けていたことで、外見上もバッチリとキャラが立っていた。
面白そう。暫しの間、彼を観察です。(笑)


まず、マナー。

だらしなくグジャっと広がる大きなバッグをドア付近にデンと置いている。
ところてん式に後ろから押された私は、そこで足の逃げ場を失った。
こういう時、私は必ずバッグを意識的に踏むようにしている。
今日もそうした。(笑)

鉄ヲタクくんも一応、バッグは気になっているようだった。
が、その観点が常人とずれているのだ。

『ヤバくね。次も開くドアはこっちだよ。
 降りる駅じゃバッグの中身、メチャメチャになってんじゃね。
 アッ!!! そんなことないか。
 ●●駅からはずっと反対側だからOKだ! やったぁ!』

   って言うか、「やったぁ!」って、何か良いことあった?(笑)
   ちなみに頭上の網棚、目一杯空いてるし・・・。
   しかも俺、まだ君のバッグしっかり踏んでるけど・・・。


次に会話。

満員でみんなが息をつめている中、ヲタクくんの大きな声だけが
聞こえてくる。

まず、相方が向かう目的地までの経路を教え始めた。
が、一方的で不要な情報ばかり。
且つ、ルートパターンが多過ぎて、相方が混乱していることに
本人は全く気づいていない。
結局、相方は、ヲタクくん曰く・・・超カッコ良い(らしい)
 “臨海高速鉄道” 経由を強く勧められて、
どう考えても遠回りになる経路を選んだようだった。(笑)


ひとしきり乗り換え経路の説明が終わったと思ったら、
今度は「携帯メール」に話題が変わった。
携帯を買い換えた去年の四月以来の交信履歴を披露している。

『●●が三位、●●が二位、交信1,400回が一番多いんだけど、
 誰だと思う? ジャジャーン♪ お前、お前! 凄いッ!!』

   って言うか、「凄いッ!」って何が凄い?(笑)
   それ以前に、1,400回もやりとりしていたら相手も分かってるでしょ。
   しかも、俺、すでに君のバッグを引きずってるし・・・。

途切れなく喋るヲタクくん。
会話のネタは尽きない。

メールの話題にリンクして、
今度は “カノジョ” にまつわる話が始まった。
どうやら現在、ヲタクくんに “カノジョ” はいないらしい。
そして、ヲタクくんは “カノジョ” Get! に向かう際の
自分のスタイルを話し始めた。

沈黙の車内で空気が変わり、何人かの聞き耳が立ったように見えた。
私のキモチがほころぶのはこんな瞬間だ。(笑)

『俺ってさぁ、奥手(おくて)なんだよね』

「何言ってんだよ。そんなことないじゃん」と相方が突っ込んだ。

『アッ!なぁ~んだ、知ってたのかぁ。
 そう、俺、玉砕型なんだよ。玉砕! 玉砕!』

   って言うか、何で急に真逆タイプに変化できる?(笑)
   そもそも相方は「玉砕型」って言ってないし・・・。

そして、この時周囲で反応があった。

「玉砕型」と聞くにつけ、誰もが彼の人間そのものに興味が湧き
実体が見たくなったのだろうか、
先ほど耳を立てていた乗客の頭がヲタクくんの顔の見える方に
一斉に動いたように感じた。

が、留まった時間はわずか。

チラ見で確認を終えた皆さんの顔の向きは、
瞬間的に、一斉に、示し合わせたように元の位置にサッと戻り、

【お前、玉砕以前だろッ!】
【出直して来い!】
【一生無理だろうなぁ・・・】

・・・そんな吹き出しが各自の頭上に飛び交った。(笑)



乗り換え駅に着き、遠回りになる相方を残して
ヲタクくんは何故かニコニコしながら下車していった。
だが、混雑で見えない足下で何があったのか彼はまだ知らない。
私の足はバッグの中の何かを確実に踏み潰していた。
感触的には、多分、おにぎりが玉砕したんだと思う。

ごめん、ヲタクくん。
 


ちょ~興奮!

昼休み、12:30。

『ナマステ!』の声でスタート。

世界で七番目に高い山。
ヒマラヤ山脈、ダウラギリ(8,167m)からのネット配信。

アルピニスト栗城史多(くりき・のぶかず)くんから
登はん途中のリアルタイム映像が届いた。

酸素密度は地上の1/2。
雪崩(なだれ)多発、雪に隠れたクレバスだらけの地点、
高度6,530メートルからの30分間の生中継です。


凄いッ!!

遠く離れているのにライブ感、共有感がある。


空、雪、山、といった背景。
ベースキャンプとの交信、風の音、息使い、といった音声。
目にしている画面や音声はアップ済みのコンテンツと同じようでも、
やっぱり録画映像とは何かが違う。

どうしてもこれが見たくて・・・というか、
ただ、ただ、共感し、応援したくて、“追っかけ”のように
躊躇(ちゅうちょ)無く 「yahoo!ファンクラブ」に入ってしまった。(笑)

でも、良かった。
栗城くんから発せられる「元気の素」で
充分、活力を頂きました。


中継の最後、せっかく登ったところを栗城くんはスキーで滑降した。
経由キャンプに機材を置いて、再び登り始めるためです。
いよいよ真のアタック。18日にはダウラギリのてっぺんに
単独・無酸素で登頂する予定。

成功し、無事に下山できますように。


あぁ、ドキドキする。

 


日本一になる秘訣

去年、カメラに興味をもってデジタル一眼レフ(入門機)を購入した。
遊び始めてみるとカメラもギターと同じだなぁ、ということに気づく。
たとえ素人でも、自分なりのレベルで十二分に楽しめるのです。
結果として得られるのは単純に自己満足だけ。(笑)
それでも、とにかく楽しくて嵌(はま)る。
ギターともども、偉大なる趣味の道具だなぁ、と思う。

が、たいへんなこともあって、自己満足度を高めようと思うと
それに比例して道具に費やすお金がかさんでくる。
カメラで言えば、カメラ本体のグレードアップは勿論、
撮りたい被写体や構図に相応しい交換レンズが欲しくなり、
お金がチャリン、チャリン、と落ちていくのです。

 ・
 ・

その初めての“チャリン”

 ・
 ・

先日、広角のズームレンズ(交換レンズ)を手に入れた。
母親には申し訳ないなぁ、と、少し気が引けたが、
去年、足の骨折で手術入院した際の(傷害保険の)保険金が
下りたので、勢いで買ってしまったのである。
近所の大型電器店での購入です。

それは自分の撮りたい“画”にドンピシャで、ネット上のユーザー
評価でも極めて高いスコアが付けられた、大変魅力的なレンズ。
ずっと価格をウォッチしていたが、“価格.com”の情報では
全国最安値が【64,200円】の状況。


当初は、日常的に利用しているネット通販で購入しようと思った。
しかし、販売先が遠方になることで、(製品の性格上)クレームが
発生した場合のやりとりの煩雑さを懸念して、一旦取りやめた。
今直ぐに撮りたいものがある訳でもないし、期待はできないが、
とりあえず、近所の大型店ならいくらになるのかを確かめてから
でもいいか・・・と思ったのである。


が、案の定、値段を確認すると最安値とは2万5千円以上の
開きがあった。


「ありがとう。やっぱり、そんなもんだよね。
 ネット価格と比べるのは無理があるよなぁ・・・」

駆け引きなど全く考えず、素直に言葉を漏らしたら
店員さんが反応してきた。

『ネットだといくらになってました?』


その時、最安値【64,200円】の数字の並びを勘違いした私は

「確か、62,400円だったと思うけど・・・」

と、答えてしまったのだが、彼は更に食いついてきた。

『少し待ってもらえますか? 今、確認してきますから』

そう言って、売り場の裏に消えていった。


で、


戻ってきた彼は

『ポイントで還元して、換算【63,000円】までは何とかOKです。
 それと、在庫が1点ありました』

勘違いした価格からは若干上回るものの、ほぼ同レベルまで
落ちた上に直ぐ入手できる。

・・・もう、決めるしかないじゃありませんか。

「OK! 買います」

現金を持ち合わせていなかったのでカードで支払った。
通常、カード支払いだとポイントが減算されるのだが、それも
全部付けてくれると言う。素晴らしい!!


家に帰り、“価格.com”で確かめると、店員さんに伝えた価格が
下方で間違っていたことに気付いた。(汗)

が、その結果、

瞬間的に・・・かもしれないが、私は日本で一番安い買い物を
したことになったのである。

★日本一★

こりゃ、こりゃ、凄いことでは無いか?
レンズをゲットしたこと以上にキモチが良い。

人間、駆け引きなどしてはいけません。
正直者に勝る者なし。あるいは、完璧な詐欺師たれ。(笑)
 


ちょっと嬉しい。

自宅の最寄り駅は私鉄の小っさな駅。駅舎の下にコンビニがあって、
帰りがけによく利用する。最近、そのコンビニが楽しい。

私を楽しくさせてくれるのはアルバイトの女の子です。
二十歳(はたち)前くらいかと思う。

私、実は「スーパーのレジ係の人間観察」という嫌味な趣味をもっている。(笑)
特に商品の袋詰め行動にうるさい。間違いなく、そこにその人の人間性が出る。
袋にモノを詰め込む設計力、予知能力、客への配慮、スピード、美的センス・・・。
全ての行動にその人の性格や能力が表現される。

で、

二十歳前の女の子 “Tさん” 。この娘は違った意味で興味深いのです。


最初にレジで対面した時は採用早々の頃(・・・だったろうと思う)。
帽子を目深に被り、視線を上げない。終始うつむきながら商品を詰める。

が、詰め方が荒っぽい。というよりも、

『とにかくこれを早く私の手から離したい・・・』

そんな様子が受け取れる行動特性。

袋の中味を形作るバランス感覚全く無し。硬い物、柔らかい物、割れ物、
構わず詰める。いや、投げ込む。隣り合わせの商品の相性なんて
全く気にしていない。結局、凄く形の悪いアンバランスな袋が出来上がった。
自分の好きなタイプのレジ係とは正反対の位置にいるのは明白だ。

と、なると

ここで、とても腹が立ってくる・・・はずなのだが、不思議と平静。(笑)

その訳は・・・

詰め終わった袋が差し出された時、それが乱暴な作業の結末でないことが
分ったから。目線を落とし、恐る恐る袋を渡そうとする動きに

『早く受け取ってください。私、人付き合いが下手なんです。ここから
 逃げたいんです。早く、早く・・・』

こんな声が彼女から聞こえたような気がしたのです。(笑) 

お釣りの紙幣を数える手つきもぎごちない。お札をキレイに揃えるには
時間がかかる。その分、目の前の客と対面していなければならない。
だから、札が思うように手につかない。渡された釣り札はだらしない形に
拡がっており、財布に揃えるのがタイヘンそうなので胸のポケットに
押し込んだ。(笑)

「大きい方・・・ ・・・ ・・・に・・・なります・・・」

恥ずかしそうに声を振り絞っている。聞き取れないぐらい小さな声だけど
それだけ言うのがホントに精一杯の様子。
なんか可哀想になってきた。

頑張れぇ~!

って、声を掛けたくなるほど健気。

お釣りを受け取り、レジに背を向ける。その日は遂に最後まで目を合わす
ことは無かった。彼女は本当にずっと下を向いていたのである。(笑)

もう、これは袋詰め行動からの人間観察とは別の領域?
こういう正直で内気な分りやすい人が大好きだ。


そして、今日。いつものようにコンビニに入り、買い物をした。
レジでお会いするのはもう何回目になるだろうか?

レジは二つ。迷い無く “Tさん” 側に並ぶ。

結果・・・

袋の形は相変わらず。そして、またもや視線を交わすには至らなかった。
残念ではあるが、声に芯が入ってきたし、釣り札の揃いも大分キレイに
なってきた。彼女なりに一生懸命頑張っているのだ。

進歩が感じられて何か嬉しい。(笑) 

頑張れぇ~。

応援したいねぇ、こういう人。



口福と指福

最近、たまたま読んでいた漫画のコマで目にした二文字の単語から
一つ、雑学の知識を得た。

口福 (こうふく)」

二文字とは言えなかなかの意味を持っているようで、読んで字の如く
中国語では

・食に関する幸福
・おいしいものを食べた時の幸せ

を表す語であるらしい。

「幸福」の当て字に簡単に使いそうだし、あらたまって感心するほどのことじゃ
ないかもしれない。でも、「」って含みのあるいい文字だなぁ。

勿論、自分が美味しいものを食べているときは間違いなく 『シアワセ~!』 
なんだけれど、他人が食べている姿を見て嬉しくなることも多い。
それがガツガツであろうとパクパクであろうと、ニコニコしながらモグモグする
人が目の前にいれば幸せな気分になれる。自分の場合、それは経験上から
女子に限られているのだが(笑)、そういう人って必ずいますよね。

私の周りにはそんな人が結構いて、とてもありがたい存在です。自分が
弱っている時など、同席して一緒に食事をするだけで元気が出たりする。
“食べる”という姿で他人に幸福感やパワーを提供できるというのは才能で
あって、ある種のアーチストかもしれません。

これ、身体の部位が「指」から「口」に替わっただけでギターと同じこと?

自分一人で弾くだけでも嬉しくなれちゃうし、それが他人であっても(技術の
レベルに関係なく)思いを感じさせる演奏を耳にすると幸せな気分になれる。
「指」をキーにしてギターから得られる最高の幸福って間違いなくあるものね。

ギターの場合は「至福」⇔「」ってところ?



最近、ちょっと “” 不足。そろそろ「食の女神」にお会いしたいものです。

と・・・

岸部さんのアクシデントで “” の方も足りないことに気がついた。


“福” 欠乏。(笑)






56's hobby 【Photo】

写真撮影が好きです。 時々、以下のサイトに写真をアップしています。
-工事中-

56's hobby 【Guitar】

46歳の時からギターを弾き始めました。録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play



《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
Martin-M38
Morris-S55

56’s Theater

趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
-工事中-

最近のあれこれ

50歳を迎えた節目の記念にオリジナルギターを作りました。ルシアー(ギター製作家)は平光泰典さんです。
平光さんはクラシックギターの製作家として高名な一柳一雄氏に師事。独立され、現在は鉄弦(アコースティックギター)の世界に転じていらっしゃいます。私のような素人の下手っぴーがオーダーするなど失礼なことと思いましたが、快く引き受けてくださいました。

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