昨日の朝の通勤はなかなか刺激的だった。
まず、悪い方の刺激。
JR船橋駅の改札口付近で男性同士の喧嘩。五十代前半と三十台後半と思われる
“立派な大人”同士の対決。通行の流れ上、私はリングサイドのロープ際を歩むことに
なる。観たくも聞きたくもないが、ファイト内容を確認。野太い音色の怒声が飛び交い
ヒートアップの段階。直(じき)に掴み合いが始まり、どちらかの先制攻撃が繰り出さ
れること必至な状況。
朝から喧嘩するのは止めようよ。
改札口付近だからまだ良いけれど、ホーム上でファイトしたらタイヘンなことになる。
他人を巻き込むかもしれないし、大体からして、視界に入るだけで皆んな気分悪く
なるじゃない。
二人にはそれなりのストレスがあるのでしょう。ここ数日家庭内で何かあったのかも
しれない。はたまた、前日会社で嫌な目にあったのかもしれません。でも、アウト
プットの種類が違う。酒に身を任せ、一日の終わりの電車の中、吊革に掴まって
グルグル回りながら、「俺はダメな奴なんだよぉ・・・」と泣いているオジサンの話は
聴いてあげたいと思うが、朝の喧嘩をしている奴に同情はできない。あれだけの
パワー、自分をコントロールすることに注ぎ込めないのかしら。そうならないように
自分自身と闘えるのが人間に与えられた特権なのにね。
次は良い方の刺激。
錦糸町で総武線快速から普通電車に乗り換えると、車内アナウンスが気になる。
総武線の乗務員にはユニークな人がいるようで、以前、ポエムを朗読するが如く
停車駅を知らせる車掌さんに二度遭遇したことがある。音で伝えられないのが残念
だけど、情感を込め、単語各々の抑揚をつけ、ゆっくり聴かせるように
「次わぁ(↑語尾上げ)・・・秋葉原ぁ・・・(ミュート)・・・秋葉原ぁ・・・(ミュート)・・・
山の手線(↓語尾下げ&ミュート)・・・京浜東北線(↓語尾下げ)・・・(ミュート)・・・
お乗換えのぉ(↑語尾上げ)・・・お客様わぁ(↑↑更に語尾上げ)・・・」
こんな感じで全体的にやや暗い声でスロー気味に駅間のアナウンスをするのです。
その時は、朝のスタートでモチベーションを落とされた感じがして、調子が悪かった。
で、今回は・・・
悩ましいアナウンス。(笑)
最近はJRも女性の車掌さんが増えているようで、そんな電車に乗車すること自体
別に珍しくはありません。でも、今回の車掌さんは強烈だったなぁ。こんなことを
感じたのは自分だけかもしれないけれど、タイヘンに刺激的だった。
声質が少しハスキーで、テナーサックスの音なんかあったら即「ぞわッ」と来る感じ。
何ていうか、感覚的には声が“濡れている”タイプ。しかもマイクに近づいて喋って
いるみたいで、まるで耳元で囁かれているよう。特に語尾の閉じる音は、声帯の
カスレが手に取るように分る。これはこれで朝からはチト辛いが、まんざらでもない。
おまけに駅が進むごとに語尾の音切れがエスカレートしてきた。声の悩ましさが増して
くるのである。「もうアナウンスは駅の名前だけにしてくれ!」と叫びたくなるほどの
かなり危険な状況。(笑)
残念ながら、自分は乗り換えた錦糸町から五つ目の水道橋で降りるのだが、始発駅
から乗っていた人はどうだったんだろう。きっとヘトヘトになっていたに違いない。(笑)
昨日は朝から会議があったのでダメだったが、何も無かったら自分は三鷹までお付き
合いしちゃったかもね。
喧嘩は困るが、こちらはOK。
また乗車できますように。
アホか!(笑)
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