遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・
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今朝、家を出てから駅に向かう途中で素晴らしい音楽家に出会った。ある
種のストリートプレーヤーとも言えるこの音楽家は、最早アーチストと
称した方が良いのかもしれない。
実は少し前にも一度遭遇しており(その時も朝でした)、当時の感動が
凄かったもので、再びの出逢いにとても嬉しくなってしまった。
このアーチストとは直接言葉を交わした訳でもなく、どんな容姿かも
知らない。というか、どこにいるのかも分からない。綺麗な声だけが耳に
届く “謎” の存在なのです。
そのアーチストとは・・・ “鶯(うぐいす)” です。(笑)
十日ほど前のこと。自宅を出てすぐに綺麗な鳴き声が聴こえてきた。
船橋に引っ越してから13年。今までに聴いた中ではダントツ!ホントに
上手い鶯です。
ホーホケキョ、ホーホケキキョ、ケキョケキョケキョ……
先ず、入り始めの最初のフレーズ。 “ホー” から “ホケキョ” に繋がっていく
クレッシェンドが秀逸。微妙なニュアンスを保ちながらとにかく長く、よく伸ばし
つつ、引き込むように最高潮にもっていく。透明感を感じさせる高い声質で、
周囲に放たれた声には適度なリヴァーブがかかり、観客を引きずりこむ。
そして、後半の “ケキョケキョケキョ・・・”のパート。このリフレインがまた
凄い。何と言っても、あの繰り返しのリズム感と無限に続くのでは?と思わ
せる囀(さえず)りの回数。そんじょそこらの鶯じゃ絶対に真似できないだろう。
自宅近辺には梅の畑があって、通常、鶯の声はそちらから届くのだが、この
アーチストは他と交わることを好まないのか、少し高台に繁っている雑木林に
ステージを設けている。出勤時間には少し余裕があったので、立ち止まって
暫くの間見事な歌に聴き惚れた。その場を去るのはとても残念だったけれど、
だんだん遠くなっていく歌声に感心しながら駅に向かったのです。
そして、本日のこと。先日と同じステージにあのアーチストが再び登場した。
変わらぬ美声と技術。今朝もまた立ち止まり、暫く歌を楽しんだ。これだけで
嬉しくなれる。一日の始まりに極上の音。いいねぇ、こういうのって。
ブラボー!
定期的にライヴしてくれんかなぁ・・・。
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