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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

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この下衆野郎!

カミサンが腰を痛めてしまい、職場近くの整体医に通っている。
保育士は肉体労働者なので、腰以外にも首、背中と凝り固まっており、
部位としては全体的にマッサージを受けることになる。
カミサンの担当は若い助手クンで、相方の話によれば
どうやら彼は、歌舞伎役者の市川海老蔵に似ているそうだ。
この海老蔵クン、施術前の腹這いになった患者(カミサン)に
必ず確認することがある。
 
「下着のホックを外してもよろしいでしょうか?」
 
ホックを外さなければマッサージは出来ないのだから
極めて当たり前の慣例句的な問いかけに過ぎないのだが、
カミサンはヘンに緊張してしまうそうだ。
 
・・・んなアホな。(笑)
 
『毎回、そのセリフが出ると微妙な間ができちゃうわけよ。
 相手も緊張してる気がするのよね』
 
と、本人は言うが、
業務上の手続きをしているに過ぎない海老蔵クンが、
五十歳も半ばにさしかかっているオバサン患者を相手に
緊張などするワケがない。
例えば、これが温水(ぬくみず)さんに似ている人だったら、
カミサンだってそんなことを感じるはずもないので
海老蔵(っぽい人)だから・・・ゆえの、本人の完全な思い込みである。
 
カミサンをからかってみた。
 
   「下着のホックを外してもよろしいでしょうか?」って訊かれたら
 
   “私のほうがヘンな気を起こしてしまうと困るのでやめてください”って

   冗談咬まして答えてみれば?
 
すると、

「信じられない・・・」とでも言いたそうな呆れ顔のカミサンから
間髪置かずに言葉が発せられた。
 
 
『この下衆野郎!』
 
 
生まれて初めて言われたが、何だろう?
最下級の単語を吐かれた割には不思議にキモチがいいぞ。(笑)
 
 
 
 

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ラブコメが好きだ

テレビドラマ、殊にラブコメディを好んで見る。
年齢不相応と言われようと断然好きである。
 
このシーズン(24年1月期)では、
フジテレビで木曜夜10時に放映されている
『最後から二番目の恋』がお気に入り。
視聴率はそれほど宜しくないようですが、
ワタクシ的にはドンピシャの内容。
毎週、中井貴一と小泉今日子の変化振りに興味津々で、
物語の途中でありながら既に秀作の匂いを感じる。
前回、レストランで二人が言いたい放題やり合う場面があったが、
ラブコメ史上でも特筆される名シーンだったのではないでしょうか。
このドラマ、個人的評価ではラブコメの歴代ベスト3に入ります。
 
で、
 
過去、強く印象に残っている残りの2本。
その一つは、
 
■恋がしたい恋がしたい恋がしたい
 
「家政婦のミタ」の遊川和彦さんの脚本で、
主な出演者は、渡部篤郎、水野美紀、菅野美穂、及川光博、
山田孝之、岡江久美子、所ジョージ さん。
2001年7月期にTBSで放映されました。
ハプニングの頻発、あり得ないすれ違いのオンパレード。
でも、それが楽しい。
キャスティングがドンピシャで、水野美紀のファンとしては
絶対に外せない作品。
 
そして、もう一つは、
 
■雑居時代
 
「パパと呼ばないで」「池中玄太80キロ」などで有名な、
ホームドラマでは有数の脚本家である松木ひろしさんの作品。
主な出演者は、石立鉄男、大原麗子、杉田かおる、冨士眞奈美、
大坂志郎、川口晶、山口いづみ、川崎敬三 さん。
1973年10月期に日本テレビで放映されました。
当時のドラマは2クールが基本なので、全26話という長編。
もう、とにかく、大原麗子が可愛くて、可愛くて、大好きでした。
 
ラブコメディが成り立つ要素としては、
 
最終的に結ばれる男女がその過程で、
 
 ・ケンカを繰り返し
 ・大事な場面ですれ違い
 ・相手に好意を寄せる人物を気にするようになり
 ・ひょんなことで優しさに触れ

徐々にお互いの存在に気付いていく。
 
という、一定の法則があるように思います。
 
それが絶妙に嵌(はま)ると、
例え、フィクションでしかあり得ないシチュエーションが連続しようと、
日常では考えられない超偶然のエピソードが誇張されようと、
もっと言えば、最終的なオチどころが見えていたとしても、

・・・・充分に面白い。

分っている結末へ辿り着くまで、じりじりと焦(じ)らされる・・・。
その時間が長ければ長いほど楽しく見れる。

最近、木曜日の放映が待ち遠しくてしょうがなかったのだが、
加えて、2月に入ってからCSで『雑居時代』の再放送が始まった。
今は、『最後から二番目の恋』と併せ、私にとっては
毎週、秀作の豪華二本立て状況。

ラブコメ、楽し。
 
 
 
 


減量の裏ワザ

今年に入ってから、
カミサンが物凄い勢いで家中の不用物を整理し始めた。
片付けコンサルタントの “こんまりさん” (=近藤麻理恵さん)に
触発されたからなのだが、実際のところ、
本人は、“こんまりさん” の書物を読んだことも、
出演したテレビも見たことはない。
「“こんまりさん” が凄いのよ!」という複数の同僚の声に
単純に感化された結果である。
先日、33年間購読した雑誌を処分したのも、この流れの一貫。
 
ゆえに、極めてカミサンの “My イベント” 的ではあるのだが、
とは言え、当家は双方フルタイムの共働き夫婦なので、
片付けたいキモチはあっても行動が起こせず、
じわじわっとモノが溜まり続けていたのは事実。
さほど広い家でもなく、確かに片付けが必要な時期には来ていた。
 
で、

直近の過去三週、
週末が来るたびに思いっきりあらゆるモノを処分した。
最早、捨てることが快感なのか、整理するアチコチで
カミサンの鼻歌は止まらず、実にキラキラと楽しそうに作業していた。
 
居住している自治体では、
不燃ゴミは所定サイズの袋に入りきらないと回収してくれない。
粗大ゴミは、(どちらの自治体も同様だろうが)申請した上で
有料のシールを購入し、それを貼り付けると回収してくれる。
ただ、処分数に比例してそれなりに費用が嵩み、回収まで日数もかかる。
安く上げようと思うなら、自治体の清掃工場に持ち込んで
直接処理する方法もある。

結局、大きな不燃物ゴミと粗大ゴミを三週連続で施設まで運んだ。

持ち込みの場合、150円/10kgで費用が計算される。
台貫で車重を量ってゴミを廃棄した後、再度車重を量り、
その差分が処分量として費用が計算される仕組みです。
そんなに不用物があったのか!?・・・と、ビックリしたが
90kg、60kg、100kg、都合三回で250kgのゴミが出た。
securedownload_1.jpg
三週目、最後のゴミを処分して帰ろうかという時、カミサンがこう言う。
 
     不思議なんだよね。
     毎週、量り終えた後の空車重量が違うのよ。
     ゴミ以外のモノを追加で捨ててはいないし、
     乗ってる人間も毎回、貴方と私の二人だけだよね。
     最近、体重を減らしてるから、そのせいかしら。
 
(そんなバカな!)
 
 ダイエットが実感できて良かったじゃない。
 15円/1kg でも、ちょっと得した気分になるだろう。 
 
    ホント、ホント。そんな気になる。
 
(あり得ん!)
 
 じゃ、来週も来ようか?
 
(絶対に来ないけど)
 
     数字が見えると嬉しいから、本当に来ちゃおうかしら。
 
(アホかっ!)
 
 ねぇ、体重をもっと減らす方法を教えてあげようか?
 
     何?
 
 ここに来るまでたくさん寄り道すれば、もっと減るよ。
 
     ・・・? 何言ってるのか分らない。
 
(そろそろ気付けよ!)
 
 クルマって、何で走るか知ってる?
 
     エンジンで走るに決まってるじゃない。
 
(何で気付かん?)
 
 エンジンって何で動く?
 
     ガソリンでしょ。
 
 そうだよね。
 ガソリンって、時々給油するよね。

     それが?

 ずっと同じ量がタンクに入ってるんだっけ?
 
     減っていくよね。
 
 そうでしょ。  だから?   だから??   だから???
 
     ア~ッッッ!! 
     ガソリンが減ってるんだ。
     なぁ~んだ、そういうことだったのね。
 
 
時間、掛かり過ぎ。
  
 
 

勇気を出せなかったオトナ

勇気を出せなかった自分をちょっと悔やんだ。
昨日の朝、電車の中でのことだ。
 
途中駅でランドセル姿の小学生の女の子が五人乗車してきた。
混雑する車内を固まって進み、ちょうど吊り革に掴まる私の背後に位置をとった。
中途半端な高さで不意に当たってくるランドセルの衝撃とともに、
如何にも子供らしい楽しそうなおしゃべりが耳に入ってくる。
 
・・・と、
 
他愛もない誰かのちょっとした言葉が切っ掛けになり、
それに反応して大きな笑い声が起きた。
 
そこからである。
 
その様(さま)が実に子供らしいのだが、
それが、みるみると「遊び」に進化した。
五人の中の一人が声掛け係に任命され、
その子がタイムキーパーの役となって
笑い声をコントロールし始めたのである。
 
「スタート」のコールと共に全員が笑い始め、
「ストップ」の声で全員がピタッと笑いを止める。
 
これが延々と繰り返されたのだが、
この年齢の子供の凄さは、具体的な笑いのネタもないのに
駅にして四つ、下車するまでの三区間に渡って
全員で笑い続けられることだ。
降りなければ、きっと終点まで続けていたと思う。
 
タイムキーパーの子は間隔をランダムに使い分けていたが、
どうやら「スタート」と「ストップ」の間を長く取るのが好きらしく、
ほぼ33%の確率で10秒程度の笑い声タイムが発生した。
 
が、
 
電車内で彼女たち以外の声は聞こえない。
社会性を備えたオトナは、通勤電車の中では当然寡黙であり、
その状況下では、ある意味、小学生の大きな笑い声はノイズでもある。
 
もしかしたら、
 
車中には、
これから得意先に謝りにいくセールスマンがいるだろうし、
朝から夫婦喧嘩をして荒れたキモチのまま乗車した人もいるだろう。
もしかして、内心「うるさいなぁ・・・」と
苛立った人たちがいたかもしれないのだ。
私自身はノイズと感じなかったが、そんな人たちの為にも
彼女たちに物言いをつけたくてジリジリしていた。

と、言うか、その本心は、

単純にからかいたくてしょうがなかった。(笑)
 
スタート!
 
ストップ!
 
スタート!
 
ストップ!
 
あぁ・・・。代わりに言いたい・・・。
 
笑い声パートの時間を短くすべく、
声掛け係の役を奪って仲間入りし、
横ヤリでこの言葉を突っ込んで小学生をからかいたかったが・・・。

実行に移せない自分が悔しい。(笑)
 
 
 
 


タクシードライバーの面白い話(Ⅲ)

-----前回に引き続き-----
 
服脱ぎ女の面白いエピソードを聞いたあと、運転手さんは更に、
流している途中で拾った危ない乗客の話も披露してくれた。
 
深夜の繁華街で手を挙げてクルマを止めたその人は、
ぱっつんぱっつんのミニスカート姿。
場所柄、お水系であることは明らかで
前回の服脱ぎ女同様、やはり20歳代後半に見えたそうだ。
     ・     
  乗車して、走らせてすぐですよ。
  左腰に何か感じたので、ん?と、目をやると
  お客さんの指先が見えたんです。最初は何か伝えたくて、
  私に気付かせるために触ったのかと思ったんですが・・・。
 
「違うの?」
 
  もう、それが、私を振り向かせるための動作っていうか、
  そういうレベルじゃないんです。
 
「どんな?」
 
  触るっていうか、撫でるっていうか、指を這わせる感じなんですよ。
 
「何も言わずに?」  
  
  最初は無言でしたね。
 
「ちょっとキモチ悪いね」
 
  それで、“運転中で危ないので手を引いてもらえますか”って言ったんです。
 
「そうしたら?」
 
  『私にサービスして欲しいの』って言うんですよ。
 
「へ?」
 
  『お金はあるから。たくさん持ってるから』って。
 
「なるほど・・・」
 
  それで、“今、もう(運転の)サービスをしてるんで、その分の料金だけ
  頂ければ結構です”って、丁重にお断りしたんですけどね。
 
「本人的には運転のサービスだけじゃ不足なんだ(笑)」
 
  以前にもそういうタイプの危ない女性のお客さんを拾ったことがあって、
  その時は・・・
  『今、手持ちのお金がないけど、家にはあるから一緒に来て欲しい』
  と、言われて部屋の前まで行ったんです。
 
「怪しいね」
 
  すると、『どうぞ、中に入って』って言うので玄関に入ると、今度は・・・
 
「どうしたの?」
 
  『お茶を入れるから部屋に上がって』になったんです。
 
「ほぉ。ステップアップだ」
 
  嫌な予感みたいなものを感じる時ってあるじゃないですか。
  そのお客さんは明らかに【危ない】様子で、もうバンバン振りまいてる
  感じだったので、これはまずいと思い、
  “お金を頂ければ結構ですから”と、貰うものだけ貰って
  さっさと退散しましたけどね。
 
「実際にあるんだ、そういうことって!?」
 
  あるんですよ。
  私にタッチしてきたそのミニスカートのお客さんも、匂いは同類でしたね。
 
「それで、そのタッチ女はどうなったの?」
 
  全く諦めていませんでしたね。
  とにかく、『お金はたくさん持ってるから』の一点攻めで。
 
「かなり溜まってるね」
 
  私のお尻の辺りを触ることも止めなくて、
  それで、“本当に危ないから止めてください”って繰り返していたんですが、
  後ろを向いて何度目かの時、もっと危ないことに気付いちゃったんです。
 
「何?」
 
  最初は暗くて分らなかったんですけど、
  私のお尻を撫でる手がやけにぶっといんですよ。
  ノースリーブから出てる腕のヒジまでのところが筋肉質で・・・。
 
「どういうこと?」
 
  おまけにミニスカートから出ている足が頑丈で筋骨隆々なんです。
 
「オカマだった?」
 
  そうだったんですよ。
  それが分った途端、急に恐怖が走ってきて・・・。
 
「分る・・・」
 
  その後もずっと、『お金は持ってるから。たくさん持ってるからお願い』って、
  強引に誘ってくるんで、お客さんをクルマから降ろすまで、
  もう、恐くて、恐くてしょうがなかったですよ。
 
「何もなくてよかったねぇ」
  
  まだハッキリ覚えてますよ。
  あのオカマのお客さんのごっつい腕。太くて、太くて・・・。
 
嘆きがリアル。
本当に恐かったんだろうなぁ。
でも、分かる。
オカマの太い腕で倒されたら、
間違いなくタクシー強盗以上に恐いと思うもの。(笑)
 
-----これにて了-----
 
 
 

タクシードライバーの面白い話(Ⅱ)

前回の続きです。

   ・
 
流血男のタクシーが離れていった後、
深夜の酔客について運転手さんとの会話が弾んで
こんな話をしてみた。
 
「昔、呑むと頻繁にツブれる上司がいたんだけど、
その人はタクシーに乗せさえすればOKだったんですよ。
とにかく、運転手さんに、
『練馬の●●交番まで行って。後は、おまわりさんがやってくれるから』 
そう言えば済んじゃう人で」
 
当時、行き先を告げる先輩のセリフと共に
タクシーに押し込まれる上司を初めて見た時、
最寄の交番を身元引き請けにできるなんて、
やっぱり管理職って凄いんだ・・・と、
ヘンなところに感心した覚えがある。

実際、その上司の場合は、

・交番にブツ(本人)が“納品”されると
・おまわりさんが自宅に連絡し
・やがて迎えの家族が現れ
・代引きで料金も支払われる

という、立派な自動引取りシステムが成立していた。(笑)
 
始末に終えないヨッパライも、
そこまで上り詰めれば見上げたものだが、
そんな事例がそうそうあるものではない。
大半は、あの流血男のように厄介な“物体”でしかないはずだ。
 
「この時間帯だと、さっきみたいなオジサンが多いんでしょ?」
 
私がそう訊くと、
 
  そうですね。
  酔っていてもお客さんの上司みたいな人ばかりなら助かるんですが、
  まぁ、まずそんなことはないですから。
  でも・・・。
 
運転手さんの言葉が続く。
 
  私の経験では、酔客で危ないのはオジサンよりも女性ですよ。
 
「へぇ~、そうなんだ」
 
  それも、年齢は二十代後半ですかね。
 
「若いし、あんまりピンとこないね」
 
  そうでしょうね。
 
そう言って、運転手さんは実際に遭遇した珍事を披露してくれた。
 
     ・
     ・
     ・
 
  その女性は、お客さんと同じさっきの駅前から乗車したんですが、
  歳は27から28ぐらいだったかなぁ。
  足元が怪しいし、乗せた時からイヤな感じがしてたんですけど、
  暫く走らせていると、後ろでガサガサし始めたんです。
  最初、上着を脱いでいるのは分かったんです。
    
「気分が悪くなった?」
 
  私も、酔って気分が悪くなってるのかと思ったんです。
  そんな感じに見えましたし、
  上着を脱いだ後、窓を目いっぱい開けてましたからね。
 
「窓を開けるって、吐く準備でしょ」
 
  大体はそうなんですよ。吐くのかなぁって気になってきて・・・。
 
「どうなったの?」
 
  でも、それが、そのうち、シャツも脱ぎ始めちゃったんですよ。
 
「シャツ?」
 
  そんなに気持ち悪いのかと、いよいよ心配になったんですが・・・。
 
「吐いた?」
 
  吐きはしなかったんですが・・・。
 
「どうしたの?」
 
  今度は何故かスカートを脱ぎ始めたんですよ。
  
「エッ?」  
 
  こりゃ、ちょっと様子が違うな・・・と。
 
「へんだよね」
 
  何してるんだろう?って思っているうちに・・・。
 
「どうしたの?」

  パンストも脱いじゃって・・・。

「ありゃりゃ」
 
  それで、ついにブラジャーも外しちゃったんですよ。
 
「エ~ッッ!?」 
 
  そこで、あ~ こりゃまずいことになったと・・・。

「どうしたの?」

  そのまま最後までいかれたらヤバイんで、
  パンツを脱がれる前になんとかしなきゃって焦りましたよ。
 
「本人はどんな感じ?」

  酩酊してるから声を掛けても全然ダメで、
  『バカヤロォォーッッ!』て何度も叫んでましたけど、
  ぼやきの内容を聞く限りどうやら失恋なのか、
  とにかく男絡みでイヤなことがあったんでしょうね。
 
「で、どうしたの?」
 
  とにかく交番を見つけようと。
 
「交番に行くにしてもハダカのままじゃいけないよね」

  そうなんです。

「でも、酩酊してたら服を着るのも難儀でしょ?」
 
  いや、それが・・・。
 
「着れた?」
 
  そのお客さん、脱いだ服は全部、
  開けた窓から投げ捨てちゃってたんですよ。
 
「エ、エ~ッッ!?」 
 
  しょうがないんで、交番の近くにクルマを停めて
  おまわりさんを呼んできたんですけどね。
 
「とりあえず一件落着したんだ」
 
  いや、それが・・・。
 
「まだ何かあったの?」
 
  後部座席のお客さんの姿を見たおまわりさんが、
  『お前、いったい何をした?』 って、私に詰め寄るんですよ。
 
「え~っ」
 
  そもそも、そんなことして
  自分から交番に申告するヤツなんていないでしょ。
  
「そりゃそうだ」

  お客さんは応答できる状態じゃないし、
  ホント、ひどい目に遭いましたよ。
  まぁ、辛うじてパンツだけは穿(は)いていてくれたから
  助かりましたけどね。
    
     ・
     ・
     ・
 
二十代後半の女性に対する見方がちょっと変わった気もする、
草薙クンの女版エピソードを聞いて大笑い。
 
 
-----さらに続く-----
 
 
 
 
 
  
 

タクシードライバーの面白い話(Ⅰ)

呑んで帰る途中で寝過ごしてしまい、五つ先の駅で目が覚めた。
幸いなことに、時間的には途中駅まで戻れて
そこからタクシーで帰ったのだが
乗車したタクシーの運転手さんの話が最高に面白かった。
 
今回はその前段。
 
実は、乗車待ちの列に並ぶ際、
バスレーンを挟んだ反対側の歩道を私と並行して歩く酔客がいた。
仲間の男性に介抱され、
引きずられるように歩くサラリーマンとおぼしき男性が
大声を張り上げている。
声が聞こえて存在を認識したのだが、
やりとりの内容が尋常じゃない。
転倒、或いは、どこかにぶつかったのか、
顔面を切ってかなり流血しているようだ。
 
『ほら、顔から血が流れてるんだからな。分ってるのか?
 危ないって。しっかりしろ』

随分と物騒な声が聞こえてくる。 

が、
 
本人は酔っ払っているので痛くも痒くも無いのだろう。
それどころかキモチも大きくなっていて、
 
「うるせぇ。俺を誰だと思ってるんだ!うおぉぉぉ~っっ!!」
 
と、完全に酩酊状態です。
 
介抱している人間の方がタイヘンだよなぁと同情しつつ、
彼らから目線を切って列の最後尾に並んだ。
 
すると、後ろから大声が近づいてくるではないですか。
件(くだん)の酔客です。
二人は私の後ろに付いてしまいました。
 
あちゃ~。
こんなヤツに絡まれたらイヤだなぁ・・・、
 
が、
 
恐いもの見たさで視線を向けると、マジに何箇所か出血しており、
特に額からの流血量は半端じゃない。
 
・血が出てるんだぞ
・顔が切れてるのは分ってるのか
・しっかりしろよ
・タクシーに乗せるからな、ちゃんと行き先を言えよ
 
介助の男性が言いきかせるように言葉を掛け続けるが、
流血男は相変わらず、
 
「うるせぇ、バカヤロー! うおぉぉぉ~っっ!!」の連呼です。
 
介抱していた男性も流石に最後は完全にキレていた。
 
私の乗車順が来てタクシーに乗り込むと
運転手さんが即座に言葉を発してきた。
 
  あ~良かった。
  お客さんを選べないから、くじ引きみたいなものなんですよ。
  後ろのお客さんが当たらなくて本当に良かったですよ。
 
安堵感が溢れていた。
よく分かる。
 
私もグダグダになっているヤツをタクシーに押し込んだことが何度かある。
「とにかく王子のほう」と、方角だけ伝えて
無理矢理発車させたことがあったのを思い出した。(笑)
 
そんな時、必ず目にするのは、
 
「えっ!? 一緒に乗ってくれないんですか?」
 
とでも言いたげに、
コチラを悲しそうに見つめる運転手の眼差しだ。
後ろのタクシーに乗せられるであろう流血男は
正にそういう状態にある。
 
私を乗せた運転手さんは、この駅に戻る前の乗客が酔客で
結局、交番に預けてきたそうで、
危うく大はずれのクジを一晩の内に連続で二本引くところだったらしい。
 
  そりゃ、外れて良かったですね。
 
などと会話をしているうちに、信号待ちで停車。
すると、運転手さんが
 
  ほら、横についたタクシー。
  あれ、後ろに並んでいたお客さんですよ。
 
と、教えてくれた。
 
目をやると、流血男はドアを開けようとして車内で暴れていた。
黒いコートを着ているせいもあり、
まるで檻(おり)から脱出しようとするゴリラのよう。
きっと車内でも「俺を誰だと思ってるんだ!うおぉぉぉ~っっ!!」って
叫び続けているんだろう。

運転手さんは隣のタクシーに目をやり、

  隣は同じ会社のタクシーなんですよ。
  しかも、あいつは新入社員なんだよなぁ。
  可哀想に・・・。

運転手さんが言うように、隣の新入りの運転手さんは
物凄く不安げな表情で後部座席をチラチラ見ていた。
その交差点で行き先が分かれたが、
進行方向だって怪しいものだろう。
あの後、流血男は間違いなく交番に納品されたと思う。
 
 
-----ここまで前段-----
 
 
 
 
 

突っ張りポールがややこしい

土曜日のこと。

ホームセンターで買い物をしてクルマに積み込む際、
カミサンと私の間でちょっとしたすれ違いがあり、
ブツをひとつ駐車場に置きっぱなしにしてしまった。
買ったのは簡易ソファと突っ張りポールで、
置き去りにしたのは後者。

帰宅してソファを入れ替え、
清掃工場に持ち込むため旧品を車に積み込んだが、
この時点でも突っ張りポールのことには気付かず。

その後、別の買い物に向かう途中でやっと思い出した、というか
家の中に持ち込んだような気もしており、半信半疑で不明。
帰宅して無かったら電話で確かめようということになった。

結果、家の中に突っ張りポールは見つからず。
カミサンがホームセンターに連絡することになった。

ここで、普通なら・・・

『先ほどそちらで突っ張りポールを買ったものですが、
 落し物で届いていませんでしょうか?』

で、通じるはずだが、うちのカミサンは一味違う。

カミサンはレシートを見ながら・・・

あの、今日二時半頃にソファと突っ張りポールを買った●●と申しますが、
実は、そちらで買い物をした後に清掃工場に行き、
別のスーパーで買い物をして先ほど家に戻ってきたんですが、
突っ張りポールがないことに初めて気づきまして、
そちらで買い物をして台車で駐車場に運んだ時にソファの箱の上に
突っ張りポールを置いていたんですけど、クルマのところで
私が一度地面に置いてしまったんです。それで主人が気づかずに
クルマに乗せませんで、そのまま発車しちゃったんです。
こちらのミスで置いてきてしまったのに申し訳ないのですが
多分、駐車場に置き忘れたんだと思いますが、どなたかが見つけられて
サービスカウンターの方にでも届いていませんでしょうか?
落としたのは750円の1.5メートルの突っ張りポールなんですが。

余計にややこしい。
先頭行と最終行だけで十分に事足りるだろう。(笑)








56's hobby 【Photo】

写真撮影が好きです。 時々、以下のサイトに写真をアップしています。
-工事中-

56's hobby 【Guitar】

46歳の時からギターを弾き始めました。録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play



《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
Martin-M38
Morris-S55

56’s Theater

趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
-工事中-

最近のあれこれ

50歳を迎えた節目の記念にオリジナルギターを作りました。ルシアー(ギター製作家)は平光泰典さんです。
平光さんはクラシックギターの製作家として高名な一柳一雄氏に師事。独立され、現在は鉄弦(アコースティックギター)の世界に転じていらっしゃいます。私のような素人の下手っぴーがオーダーするなど失礼なことと思いましたが、快く引き受けてくださいました。

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