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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

カテゴリー「雑感」の記事一覧

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気に食わないので買い換える

サムスンのスマホと7インチのPadを使い始めて一年になるが、
最近の隣国の振る舞いが気に食わないので買い換えることにした。
(
マジ度90%!。10%は新しモノ好きの本性)

で、まず本日、Padを購入。

a5ce0ab1.jpeg












今度もAndro
idです。
最新OSのversion4.0で10.1インチ。
アッドコアの威力なのか、さくさく動いてストレス無し。
画面解像
度の高い一つ上のグレードも考えたが、
Padの寿命はもって
2年だろうし勿体ない。
今や3万円以下でこの性能のPadが手に
入ることに
満足した方が良さそう。


スマートフォンの方は、DocomoのXiパケホ料金の
新サービス予約が始まる9月になったら買い換える予定。


ちなみに今回のPadですが、こちらのメーカーのお国も
南の方の島では微妙に関わっているので、
今回と同様の理由で買い
換える時が来るかもね。(笑)



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乙女の祈り

勤務先では毎年6月上旬に健康診断を受ける。
去年は血圧で引っ掛かり、高血圧症と診断された。
当時、「経過観察」として産業医から受けた指導の内容は
 
・体重を減量する
・塩分摂取を控える
・運動をする
 
この三つだった。
直後から血圧計を購入して測定を開始。
 
同時に、
 
・食事量を減らす
・減塩醤油に切り替える
・歩行時間を増やす  
 
などなど、血圧を下げるべく色々なことに取り組み始めた。
 
だが、自分は自分でしかない。
やっぱり、低い方に流れたり長いものに巻かれたりするのが
本質的に大好きなのである。
 
早い段階で改善意識は薄れ、
 
・絶交したはずのカーボナイトと仲直りし
・煎餅の弾(はじ)けるリズムに魂を震わせ
・走る「空車」の二文字には手を挙げて挨拶する
 
そんな普段どおりの暮らしに戻った。
 
そして、
 
気がつけば6月は目の前に来ているではないか。
 
毎年、この時期になると職場の女子たちは体重管理を強化するのだが、
今は彼女らのキモチが痛いほど分る。
オジサンだって同じだ。
GW明けからは女子モードに入ったし、今年は真剣なんだよ。
 
なのに・・・
 
振り分けられた受診日は、よりによって6日間の日程の初日。
祈る乙女にはこれがびみょーに痛い。
せめてあと二日、いや、一日でいいから時間が欲しい・・・。
 

分かりやすい回答

日曜日のこと。
 
最寄のイトーヨーカ堂の駐車場から売り場に向かう道で、
買い物袋を手にした若い母親と三歳ぐらいの男の子が
手を繋いで歩いていた。
二人はこちらに向かってくる。

母親の顔を見上げて男の子が何か問いかけたようだった。
直後にすれ違ったのだが、
その時、母親の発したやけに生々しい言葉がハッキリ聞き取れた。
 
“ 明日からお父さんは会社に行きませんっ!”
 
え、えっ、タイヘンじゃない。
ご主人がリストラされちゃったのかぁ・・・?

二人が通り過ぎてから瞬間的にそう思った。 
 
それが諦観なのか怒りなのか?
何がそうさせているのか、さばッとした母親の語調は極めてシャープで
言葉に潤いは感じられなかった。
 
可哀想に・・・。
 
あの可愛い男の子は三歳ぐらいかしら?
小さい子供を抱えてタイヘンだろうなぁ・・・。
リアルな言葉を聞いてしまうと、
会社を辞めざるを得ない一家の大黒柱のことを想像して
どうしても二人が哀れに見えてしまう。
 
 
クルマから下りて先んじていたカミサンに信号のところで追いついた。
カミサンは何故かニコニコしていて、後ろを振り返りながらこう言う。
 
   ねぇ、今、すれ違った親子連れの会話が面白かったのよ。
 
親子連れって、あの二人のこと?
 
   そうよ。チョー面白かったのよ。
 
面白いなんて酷(ひど)いなぁ。あの二人、明日からタイヘンみたいだぞ。
 
   何が?
 
旦那がリストラで会社を辞めちゃうみたいなんだ。
それっぽい会話をしていた。
 
   えっ!? 何かの聞き間違いじゃないの?
 
いや、明日から会社に行きませんっ!・・・て、確かに言ってた。
 
   おかしいわね・・・
 
どんな会話をしていた?
 
   どんなって・・・。アッ!
 
何?
 
   あぁ、そういうことかw
 
カミサンは何か気付いたようだった。

 
親子の間ではこんなやりとりがあったらしい。
 
   ・
   ・
 
子:ねぇ、ママ。ママは、ろくおくえん(6億円)もってるの?
 
母:持ってませんっ!
 
子:どうしてもってないの?
 
母:もってるはずありませんっ!
 
子:どうして?
 
母:あったらこんなところに住んでませんっ!
 
子:おかねはないの?
 
母:持ってたらヨーカ堂の袋なんか下げてませんっ!
 
子:おかねはあるの?
 
母:あったらこんな服は着てませんっ!
 
 
どうやら私は、この流れの延長で
 
“ (6億円持ってたら)明日からお父さんは会社に行きませんっ!”
 
という、母親のセリフを耳にしたことが分った。(笑)
 
 
建屋の角に宝くじ売り場があり、
男の子は繰り返し流されるアナウンスで「6億円」をすり込まれ、
素直な気持ちから母親に質問したのだろう。
先走り、要らぬ受け止め方をしてしまった自分を笑ったが、
それ以上に、的確で分りやすい母親の回答表現に大笑い。
 
 
 
 
 

FUN TO DRIVE, AGAIN.

結婚した1982年以来、
 
ホンダ・シビック 1.2L
   ↓
トヨタ・カローラFX 1.5L
   ↓
ミツビシ・ギャラン 1.8L
   ↓
ミツビシ・ギャラン V6 2.0L 
   ↓
ミツビシ・ディアマンテ V6 2.5L
   ↓
トヨタ・ウイッシュ 2.0L
   ↓
トヨタ・ウイッシュ 2.0L
 
と、乗り継いで、今度のAQUAは8台目。
初めてハイブリッド(=【HV】)車を購入した。
 
ディアマンテに乗っていた時期に腰を痛めてしまい、
ゴルフに出掛けることがなくなった。
併せて、子供たちの成長が家族単位のロングドライブを減らし、
クルマは下駄代わりに近い使い方へと変化した。
今回下取りに出した二代目のウイッシュは
二年間で6,300キロしか走っていない。
その前のウイッシュも8,000キロ強で入れ替えた。
最早クルマなど不要とも思える使用状況だが、
高齢で歩行が不自由な母親の 「足」 が必要なことと、
何よりも、先ず自分の “おもちゃ” が欲しいので
やっぱりクルマとは縁が切れない。
 
でも、
三列目はもちろん、
二列目シートだって滅多に使うことがないし、
もうコンパクトカーで充分だなぁ・・・。
 
そんな気持ちになっていたところ、
11月に旧車の点検でディーラーに出向いた際、
AQUAの情報を知り、その場で直ぐに予約してしまった。
多分に衝動買い的ではあったが、
実車はおろか、その時点でパンフレットさえ出来上がっていない、
発売前のクルマの購入を即決した理由はちゃんとある。

   ・
   
今、ガソリンを使うクルマで一番燃費が良いのは
プリウス・プラグインハイブリッド(=【PHV】)の
61km/1L<JC08モード>です。
AQUAは 35.4km/1L<JC08モード>なので差はありますが、
外部電源からのチャージを使わない、
純然たるガソリン車ではAQUAが世界で一番燃費の良いクルマになります。
ただ、私の場合は低燃費の恩恵を受けるほど距離を走らないので、
惹かれたのは経済的効果ではなく排出ガスとCO2の削減です。
ならば、電気自動車(=【EV】)や【PHV】を買えば?・・・と、なるが
【EV】は、航続距離とチャージ環境で未だ尚早。
【PHV】は、距離を走らない自分の場合、
恐らく給油が一年に一度あるかないか?
燃費が良すぎて逆にガソリンを腐らせてしまうことになる。

購入価格に目を向けると、

AQUAは【HV】でありながら低価格・・・と言われている。
が、実のところ、装備は概ねメーカーオプション設定になっており、
今まで乗っていたクルマと同等にしようと考えると
金額は跳ね上がり、決して安くない買い物になる。
実際、今回の購入金額なら車格が上位のプリウスを買えてしまう。

でも、プリウスじゃなくてAQUAが欲しかった。

   ・

自分の中ではクルマに求める価値観が変わりました。
歳をとったせいだろうか?
社会的にも貢献できて、取り回しの良い小さなクルマで
楽チンな運転をしたくなったようです。

奇しくも昨年、トヨタの企業スローガンが
以前の「FUN TO  DRIVE」から「FUN TO DRIVE,AGAIN.」 に変わっている。

新車登録の5台に1台がハイブリッド車の時代。
あぁ、このスローガン、なるほどね・・・です。

これからは、エンジンを回すことではなく、
走りながらバッテリーをチャージすることに
ドライブの楽しさを見つけるようになっていくはずだ。
納車後に少し走らせてみて、そんなことを思った。

エンジンでなくモーターで走っている時は、本当に快感を覚えます。
キモチいい!
 



 

意義ある買い物

震災からちょうど一年の節目に
象徴的なクルマが納車されました。

AQUAです。

IMG_0357.jpg

IMG_0359.jpg
AQUAは岩手県内の工場だけで作られており、
このクルマの生産には東北地方の多くの方々が
関わっていると思われます。
すでにオーダーを12万台以上抱え、
今は、納車まで7ヶ月掛かるると言われていますが、
これ以上納期を延ばさないために
多分、休日も無く、日々の休憩時間も作業を止めず、
フル稼働で作り続けているのではないでしょうか。
そこでは新たな雇用が生まれ、
関連部品メーカーにも良い影響が波及するはずです。

 
自分が買った一台の関与度がどれほどのものか分らないし、
極めて漠然と・・・ではありますが、
少しは東北に貢献できたような気がします。
意義のある買い物が出来て嬉しい。


 


勇気を出せなかったオトナ

勇気を出せなかった自分をちょっと悔やんだ。
昨日の朝、電車の中でのことだ。
 
途中駅でランドセル姿の小学生の女の子が五人乗車してきた。
混雑する車内を固まって進み、ちょうど吊り革に掴まる私の背後に位置をとった。
中途半端な高さで不意に当たってくるランドセルの衝撃とともに、
如何にも子供らしい楽しそうなおしゃべりが耳に入ってくる。
 
・・・と、
 
他愛もない誰かのちょっとした言葉が切っ掛けになり、
それに反応して大きな笑い声が起きた。
 
そこからである。
 
その様(さま)が実に子供らしいのだが、
それが、みるみると「遊び」に進化した。
五人の中の一人が声掛け係に任命され、
その子がタイムキーパーの役となって
笑い声をコントロールし始めたのである。
 
「スタート」のコールと共に全員が笑い始め、
「ストップ」の声で全員がピタッと笑いを止める。
 
これが延々と繰り返されたのだが、
この年齢の子供の凄さは、具体的な笑いのネタもないのに
駅にして四つ、下車するまでの三区間に渡って
全員で笑い続けられることだ。
降りなければ、きっと終点まで続けていたと思う。
 
タイムキーパーの子は間隔をランダムに使い分けていたが、
どうやら「スタート」と「ストップ」の間を長く取るのが好きらしく、
ほぼ33%の確率で10秒程度の笑い声タイムが発生した。
 
が、
 
電車内で彼女たち以外の声は聞こえない。
社会性を備えたオトナは、通勤電車の中では当然寡黙であり、
その状況下では、ある意味、小学生の大きな笑い声はノイズでもある。
 
もしかしたら、
 
車中には、
これから得意先に謝りにいくセールスマンがいるだろうし、
朝から夫婦喧嘩をして荒れたキモチのまま乗車した人もいるだろう。
もしかして、内心「うるさいなぁ・・・」と
苛立った人たちがいたかもしれないのだ。
私自身はノイズと感じなかったが、そんな人たちの為にも
彼女たちに物言いをつけたくてジリジリしていた。

と、言うか、その本心は、

単純にからかいたくてしょうがなかった。(笑)
 
スタート!
 
ストップ!
 
スタート!
 
ストップ!
 
あぁ・・・。代わりに言いたい・・・。
 
笑い声パートの時間を短くすべく、
声掛け係の役を奪って仲間入りし、
横ヤリでこの言葉を突っ込んで小学生をからかいたかったが・・・。

実行に移せない自分が悔しい。(笑)
 
 
 
 


タクシードライバーの面白い話(Ⅲ)

-----前回に引き続き-----
 
服脱ぎ女の面白いエピソードを聞いたあと、運転手さんは更に、
流している途中で拾った危ない乗客の話も披露してくれた。
 
深夜の繁華街で手を挙げてクルマを止めたその人は、
ぱっつんぱっつんのミニスカート姿。
場所柄、お水系であることは明らかで
前回の服脱ぎ女同様、やはり20歳代後半に見えたそうだ。
     ・     
  乗車して、走らせてすぐですよ。
  左腰に何か感じたので、ん?と、目をやると
  お客さんの指先が見えたんです。最初は何か伝えたくて、
  私に気付かせるために触ったのかと思ったんですが・・・。
 
「違うの?」
 
  もう、それが、私を振り向かせるための動作っていうか、
  そういうレベルじゃないんです。
 
「どんな?」
 
  触るっていうか、撫でるっていうか、指を這わせる感じなんですよ。
 
「何も言わずに?」  
  
  最初は無言でしたね。
 
「ちょっとキモチ悪いね」
 
  それで、“運転中で危ないので手を引いてもらえますか”って言ったんです。
 
「そうしたら?」
 
  『私にサービスして欲しいの』って言うんですよ。
 
「へ?」
 
  『お金はあるから。たくさん持ってるから』って。
 
「なるほど・・・」
 
  それで、“今、もう(運転の)サービスをしてるんで、その分の料金だけ
  頂ければ結構です”って、丁重にお断りしたんですけどね。
 
「本人的には運転のサービスだけじゃ不足なんだ(笑)」
 
  以前にもそういうタイプの危ない女性のお客さんを拾ったことがあって、
  その時は・・・
  『今、手持ちのお金がないけど、家にはあるから一緒に来て欲しい』
  と、言われて部屋の前まで行ったんです。
 
「怪しいね」
 
  すると、『どうぞ、中に入って』って言うので玄関に入ると、今度は・・・
 
「どうしたの?」
 
  『お茶を入れるから部屋に上がって』になったんです。
 
「ほぉ。ステップアップだ」
 
  嫌な予感みたいなものを感じる時ってあるじゃないですか。
  そのお客さんは明らかに【危ない】様子で、もうバンバン振りまいてる
  感じだったので、これはまずいと思い、
  “お金を頂ければ結構ですから”と、貰うものだけ貰って
  さっさと退散しましたけどね。
 
「実際にあるんだ、そういうことって!?」
 
  あるんですよ。
  私にタッチしてきたそのミニスカートのお客さんも、匂いは同類でしたね。
 
「それで、そのタッチ女はどうなったの?」
 
  全く諦めていませんでしたね。
  とにかく、『お金はたくさん持ってるから』の一点攻めで。
 
「かなり溜まってるね」
 
  私のお尻の辺りを触ることも止めなくて、
  それで、“本当に危ないから止めてください”って繰り返していたんですが、
  後ろを向いて何度目かの時、もっと危ないことに気付いちゃったんです。
 
「何?」
 
  最初は暗くて分らなかったんですけど、
  私のお尻を撫でる手がやけにぶっといんですよ。
  ノースリーブから出てる腕のヒジまでのところが筋肉質で・・・。
 
「どういうこと?」
 
  おまけにミニスカートから出ている足が頑丈で筋骨隆々なんです。
 
「オカマだった?」
 
  そうだったんですよ。
  それが分った途端、急に恐怖が走ってきて・・・。
 
「分る・・・」
 
  その後もずっと、『お金は持ってるから。たくさん持ってるからお願い』って、
  強引に誘ってくるんで、お客さんをクルマから降ろすまで、
  もう、恐くて、恐くてしょうがなかったですよ。
 
「何もなくてよかったねぇ」
  
  まだハッキリ覚えてますよ。
  あのオカマのお客さんのごっつい腕。太くて、太くて・・・。
 
嘆きがリアル。
本当に恐かったんだろうなぁ。
でも、分かる。
オカマの太い腕で倒されたら、
間違いなくタクシー強盗以上に恐いと思うもの。(笑)
 
-----これにて了-----
 
 
 

タクシードライバーの面白い話(Ⅱ)

前回の続きです。

   ・
 
流血男のタクシーが離れていった後、
深夜の酔客について運転手さんとの会話が弾んで
こんな話をしてみた。
 
「昔、呑むと頻繁にツブれる上司がいたんだけど、
その人はタクシーに乗せさえすればOKだったんですよ。
とにかく、運転手さんに、
『練馬の●●交番まで行って。後は、おまわりさんがやってくれるから』 
そう言えば済んじゃう人で」
 
当時、行き先を告げる先輩のセリフと共に
タクシーに押し込まれる上司を初めて見た時、
最寄の交番を身元引き請けにできるなんて、
やっぱり管理職って凄いんだ・・・と、
ヘンなところに感心した覚えがある。

実際、その上司の場合は、

・交番にブツ(本人)が“納品”されると
・おまわりさんが自宅に連絡し
・やがて迎えの家族が現れ
・代引きで料金も支払われる

という、立派な自動引取りシステムが成立していた。(笑)
 
始末に終えないヨッパライも、
そこまで上り詰めれば見上げたものだが、
そんな事例がそうそうあるものではない。
大半は、あの流血男のように厄介な“物体”でしかないはずだ。
 
「この時間帯だと、さっきみたいなオジサンが多いんでしょ?」
 
私がそう訊くと、
 
  そうですね。
  酔っていてもお客さんの上司みたいな人ばかりなら助かるんですが、
  まぁ、まずそんなことはないですから。
  でも・・・。
 
運転手さんの言葉が続く。
 
  私の経験では、酔客で危ないのはオジサンよりも女性ですよ。
 
「へぇ~、そうなんだ」
 
  それも、年齢は二十代後半ですかね。
 
「若いし、あんまりピンとこないね」
 
  そうでしょうね。
 
そう言って、運転手さんは実際に遭遇した珍事を披露してくれた。
 
     ・
     ・
     ・
 
  その女性は、お客さんと同じさっきの駅前から乗車したんですが、
  歳は27から28ぐらいだったかなぁ。
  足元が怪しいし、乗せた時からイヤな感じがしてたんですけど、
  暫く走らせていると、後ろでガサガサし始めたんです。
  最初、上着を脱いでいるのは分かったんです。
    
「気分が悪くなった?」
 
  私も、酔って気分が悪くなってるのかと思ったんです。
  そんな感じに見えましたし、
  上着を脱いだ後、窓を目いっぱい開けてましたからね。
 
「窓を開けるって、吐く準備でしょ」
 
  大体はそうなんですよ。吐くのかなぁって気になってきて・・・。
 
「どうなったの?」
 
  でも、それが、そのうち、シャツも脱ぎ始めちゃったんですよ。
 
「シャツ?」
 
  そんなに気持ち悪いのかと、いよいよ心配になったんですが・・・。
 
「吐いた?」
 
  吐きはしなかったんですが・・・。
 
「どうしたの?」
 
  今度は何故かスカートを脱ぎ始めたんですよ。
  
「エッ?」  
 
  こりゃ、ちょっと様子が違うな・・・と。
 
「へんだよね」
 
  何してるんだろう?って思っているうちに・・・。
 
「どうしたの?」

  パンストも脱いじゃって・・・。

「ありゃりゃ」
 
  それで、ついにブラジャーも外しちゃったんですよ。
 
「エ~ッッ!?」 
 
  そこで、あ~ こりゃまずいことになったと・・・。

「どうしたの?」

  そのまま最後までいかれたらヤバイんで、
  パンツを脱がれる前になんとかしなきゃって焦りましたよ。
 
「本人はどんな感じ?」

  酩酊してるから声を掛けても全然ダメで、
  『バカヤロォォーッッ!』て何度も叫んでましたけど、
  ぼやきの内容を聞く限りどうやら失恋なのか、
  とにかく男絡みでイヤなことがあったんでしょうね。
 
「で、どうしたの?」
 
  とにかく交番を見つけようと。
 
「交番に行くにしてもハダカのままじゃいけないよね」

  そうなんです。

「でも、酩酊してたら服を着るのも難儀でしょ?」
 
  いや、それが・・・。
 
「着れた?」
 
  そのお客さん、脱いだ服は全部、
  開けた窓から投げ捨てちゃってたんですよ。
 
「エ、エ~ッッ!?」 
 
  しょうがないんで、交番の近くにクルマを停めて
  おまわりさんを呼んできたんですけどね。
 
「とりあえず一件落着したんだ」
 
  いや、それが・・・。
 
「まだ何かあったの?」
 
  後部座席のお客さんの姿を見たおまわりさんが、
  『お前、いったい何をした?』 って、私に詰め寄るんですよ。
 
「え~っ」
 
  そもそも、そんなことして
  自分から交番に申告するヤツなんていないでしょ。
  
「そりゃそうだ」

  お客さんは応答できる状態じゃないし、
  ホント、ひどい目に遭いましたよ。
  まぁ、辛うじてパンツだけは穿(は)いていてくれたから
  助かりましたけどね。
    
     ・
     ・
     ・
 
二十代後半の女性に対する見方がちょっと変わった気もする、
草薙クンの女版エピソードを聞いて大笑い。
 
 
-----さらに続く-----
 
 
 
 
 
  
 

56's hobby 【Photo】

写真撮影が好きです。 時々、以下のサイトに写真をアップしています。
-工事中-

56's hobby 【Guitar】

46歳の時からギターを弾き始めました。録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play



《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
Martin-M38
Morris-S55

56’s Theater

趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
-工事中-

最近のあれこれ

50歳を迎えた節目の記念にオリジナルギターを作りました。ルシアー(ギター製作家)は平光泰典さんです。
平光さんはクラシックギターの製作家として高名な一柳一雄氏に師事。独立され、現在は鉄弦(アコースティックギター)の世界に転じていらっしゃいます。私のような素人の下手っぴーがオーダーするなど失礼なことと思いましたが、快く引き受けてくださいました。

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