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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

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誰にも見せないでよ

昼食は会社の前にあるコンビニで購入するのが日常だったが、
震災が起きてから買占め騒ぎや生産停止などで
食べものの入手が難しくなり、ちょっと困ってしまった。
会社の食堂を使えば済むことなんだけど、
提供される料理がどうしても私のお口に合わず(笑)、
もうずっと利用していないのです。
今更使う気にもなりませんし、
どうしようかナ? と、考えていたところ

「貴方もお弁当にしちゃえば? 作ってあげるよ」

と、カミサンが言うのです。

彼女は毎日お弁当を持っていくので
ひとつ余計に作ったとしても然程手間は掛かりません。

それもいいなぁ。

ということで、有難い申し出を受けることにした。
震災の翌週から切り替え、今はずっとお弁当を持参しています。

お弁当箱はこれ。

DSC_0028_edit0.jpg

他に無かったから構わず使っているけど、
これ、本当は幼児用なんでしょうか?(笑)

お弁当を昼食にするのは38年も前の高校1年生の時以来。
当時、入学して数日経った頃のことです。
フタを開けた瞬間に貧相なおかずを目にした自分は
作ってくれた母親のことを思いやることもなく、帰宅してすぐに

『ヒルメシは明日からお金で頂戴』

そう言ってしまった。

裕福じゃなかったし、家計を切り詰めていた母親は
お金を掛けないで済むようお弁当にしていたというのに、
何てひどい仕打ちをする息子だったんだろう。
本当に申し訳ないことをしてしまったと思う。
今も、それを思い出して痛くなる自分がいるのです。

数日前、カミサンがご飯とおかずのボックスを取り違え、
中身を逆に詰めてしまったことがあった。本人は、

「あれ~ッ!!」

と、気付いて入れ換えたのだが、
見た目が崩れて綺麗に収まらなくなったのを気にしたのか、

「誰にも見せないでよ」

と、念押しされた。(笑)


そういえば、恩知らずだった高校生の頃、お弁当を渡されるたびに
母親がそのセリフを言っていたことを思い出す。
見せて欲しくないという理由は各々で違うけれども、
言いたくなるキモチはどちらも同じだろう。
肝心なのは作ってもらっている側、私の受け止めです。


はい、はい、見せませんとも。
ちっとも恥ずかしくないですから。

毎日、感謝し、美味しく、少しずつ噛み締めて食べておりますよ。

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地震・感情・いろいろ

亡くなった父は幼少時に関東大震災を経験しており、
その際の恐ろしい話を何度も聞かされていたので、
自分は子供の頃から地震にとても臆病です。
震度「1」でも怖い。
そのせいか、震災の発生以来、
頻発する余震や原発トラブルに怯(おび)え、
ずっと気持ちが小さくなっていました。
新たな大地震に見舞われる夢も二度見たが、
このところ余震の回数が減り、やっと落ち着いて
久し振りにブログを書く気になった。

   ・
   ・
   ・

震災の日は会社から帰れず、翌朝帰宅。
すぐに家の周囲の地面が下がっていることに気付きました。
地盤(表土)が沈んだようなのです。
家や駐車場は、地中の岩盤まで打ち込んだ金属パイルの上に
立っているので問題なかったのですが、
あの地震の凄さにあらためて驚きました。
また、室内では食器棚の転倒、
パソコンをはじめ、かなりのモノが落下しましたが、
特に大きな被害はありませんでした。
足の弱い母親が地震の数日前に肋骨を痛めてしまい、
身体を動かせず寝たきりだったので心配したものの、
その母親を含め、とりあえず家族も全員無事でした。

   ・
   ・
   ・

テレビ画面に流れる恐ろしい津波の映像。
そして、被災された方々の窮状。
震災発生以来、いろいろな場面でいろいろな感情に襲われた。

   ・

こんな状況下で行われたある中学校の卒業式。
泣きながら答辞を述べる男子生徒。
自然の脅威に抗えない無力感、悔しさ。
生まれ育った故郷と友を奪われた悲しみ。
それでも負けていられないという気持ち。
言葉の一つ一つが重い。
学生服の袖で涙をゴシゴシ拭いていた彼の姿が忘れられない。
同情して一緒に泣いてあげることしか出来なかった。

   ・

保育士は保護者が迎えに来るまで職場を離れることは出来ない。
震災の日、カミサンは最後の子供を引き渡した後、
同僚三人と保育園で朝を迎えた。
同じ地域では、迎えに行きたくても保護者が動けず、
最後の親のお迎えが朝になってしまった園もあったようだ。

翌日になっても大きな余震は起きていた。
自分で保育可能ならば、
こんな時こそ幼い子供は手元に置いておくべきなのに、
その後もカミサンの保育園には多くの子供が預けられていたそうだ。
ある母親は悪びれることなく、

「買い物に行きたいのでお願いします」

と、言って二歳の子を預けていったらしい。

大きな余震が起こった場合、何があってもおかしくない。
決して大袈裟ではなく、預かった他人の子供を守る保育士が
意味の無い買いだめに走る親のために殉職するかもしれないのです。
それ以前に、このタイミングで子供と離れ離れになる怖さを
感じない保護者がいるなんてとても信じられない。
東北の海岸部ではそんな辛い思いをした人が大勢いるというのに・・・。
怒りが沸騰した。

   ・

ある避難所で、自閉症の男の子が弾くピアノに
避難者の方々が癒されているというニュース。
自閉症の子にとって、避難所での生活は困難だろう。
しかも大きな災害を経た直後で、普通ならパニックを起こすところ。
だが、彼は頑張ってピアノを弾き続けている。
心配していたお母さんも驚くほどの姿です。
彼が弾く “いきものがかり” の『ありがとう』を聴いて涙する女性。
彼の後ろで元気に歌う子供たち。
お母さん自身にもこの先の明りを見つけた表情が窺え、
希望が見えたようでホッとした。

   ・

今は、復興を祈るしかありません。
 


砂時計を見て思ったこと

3分の砂時計を毎日使っている。
カップめん用ではない。(笑)

前々回に書きましたが、
先日、母親の眼(左右両眼)の白内障手術が終わりました。
術後、かなりヘビーになったのが目薬の点眼です。
主に、患部への抗菌が目的で、
最低一ヶ月(状況により二ヶ月)の間、ずっと続けます。
毎日、朝・昼・夕方・就寝前の4回、
朝・昼・夕方は四種類、就寝前は五種類の目薬を3分間隔で注します。
種類が多くて間隔を忘れそうなので、
時間を測るのに便利な砂時計を買いました。

点眼には決め事があって、

・手を清潔に保つこと。
・清浄綿で下まぶた周辺を清拭してから点眼すること。
・各目薬の点眼には3分の間隔を置くよう必ず守ること。
・点眼後は目頭を1分間押さえ、涙腺から鼻に流れ落ちるのを防ぐこと。
・点眼期間が終了するまで首から上の入浴は絶対不可。
・先髪は眼に水滴や飛沫が入らない状態であればOK。
 (眼の保護必須、且つ、美容院スタイル以外はダメってことです)
・左右同じ目薬であっても必ず左右別々に取り扱い、
 いっぺんに左右同時に連続的に注してはいけない。

これを忠実に実行しようと思うと、幾つか問題点が生じます。

まず、都度の投薬に30分程度時間が掛かる。(笑)
それと、

①母親は自力では点眼できないので、家族の手伝いが必要。
②加えて、週に三回利用しているデイケアの日は、昼の一回分を
  施設に依頼し、同様の手順で点眼してもらわなければならない。
③カミサンもフルタイムで働いているので、朝と就寝前は
  対応できても、昼と夕方は二人ともまず無理。
④どちらも出勤が早い日は、相当な早起きが必要。(笑)
⑤大勢の人の面倒を見なければならない施設の方々に、
  特定個人のややこしいお願いをするのは難しいし、こんなことで
  手を煩わせたくない。 
 (シャワー浴は出来ても、先髪の依頼は無理ということです)

など、など。

たかだか目薬の点眼に、
挙げるとキリがないぐらいの懸念要素がある。(笑)
中でも特に弱ってしまうのが、
私とカミサン、両者とも不在時の処理です。

どうしようか?

もし点眼が4月まで延長したら、
ヘルパーさんに頼むことも考えなければなりませんが、
まずは、当面、確実にこなさなきゃならない
目の前の3月をどうするか? です。

ここは子供たちを使うしかありません。

今、長男と二女は卒業前で3月は基本的に在宅。
もちろん、バイトや用事で出かけることもありますが、
四人で頑張ってやりくりしないと、とても回せません。
二人には点眼の手順を教えて実際に練習させ、
ローテーションに入ってもらいました。
毎日、各人の予定を確認し、
基本的に昼の分は子供たちにお願いすることにした。
以来、点眼漏れが無いようにチェック表を作って、
点眼した人が時間と名前を記入しているのだが、
夕方の回も厳しい私とカミサンに代わって、
二人が自発的に対応してくれているのが良く分かる。

自分たちのおばあちゃんの手伝いです。
当たり前といえば当たり前。
なんてことないのかもしれない。
でも、当たり前に普通にやってくれていることが
ちっぽけなことだけど結構うれしい。
核家族化していなかったことの功って
知らないうちに積まれているんだろうなぁ、と思ったりする。

どこから見てもただの砂時計。
でも、おばあちゃんのために家族皆んなで使っていると思うと、
これはこれでかなり味わい深いです。
 


興味深い乗客

通勤電車を毎日利用していると、
時々、その言動・行動・仕草・容姿などがとても気になる
(興味深い)乗客に出遭うことがあります。
「キャラが立っているなぁ・・・」
そう感じた瞬間から目が離せなくなってしまう。
そういう人を観察することが趣味なんです

一昨日の雨の日の帰り掛け、そんな乗客と一緒になった。

時間は夜の8時台。
まだまだ利用者の多い時間帯です。
超満員ではありませんが、それなりの乗客数でした。

乗車して二つ目の駅に着いた時です。
私の隣に座っていた人が降りようと席を立つと、
反対側の吊革に掴まっていた人が、
凄いスピードでその席に飛び込んできました。
「誰にも座らせない」。
そんな気迫を感じさせるほどの勢いだった。

立派な体格のその男性の容姿は、

黒ぶちメガネ、
暴れまくっている髪と髭、
くたびれたキャメルのステンカラーコート、
ポップな配色で不釣合いな可愛いマフラー、
ブルース・リーが穿いていたような超短い丈の黒いズボン、
黒の皮靴に白の靴下、それとビニール傘、
そして何故か鳥取県のキャラがプリントされたビニール袋、

というスタイルでした。

短いズボンに白い靴下が印象的なその “ カンフーおじさん ” は
五十歳代半ばぐらいに思えた。

“ カンフー ” が座ってまもなく、食べ物の匂いが辺りに漂う。

   何の匂い?

チラッと横に目をやると、
 “ カンフー ” の膝の上のビニール袋の中にマックの
茶色い紙袋が見えた。

   あぁ、ハンバーガーだったのね。

その瞬間、 “ カンフー ” はハンバーガーを袋から取り出した。

   えっ、マジ!? ここで食べるの?

さっき、貪欲に席を確保した理由が分かった。
どうしても座ってハンバーガーを食べたかったんだろう。
きっと今じゃなきゃダメなんだ。

 周りの反応を気にしている様子は一切なかった。

包装紙をむいて本当に食べ始めると、
両膝で挟んでいたビニール傘が結構な音を立てて床に倒れた。
音の方に乗客の視線が集中する。
静かな車内で、“カンフー”のところだけが騒がしい。
息遣いも犬のように『ハァハァ』とうるさいのだ。

“ カンフー ” はお腹がたいへん立派で、傘を拾うことに苦労していた。
やっとのことで傘を拾うと、食事を再開。
かなり強烈に匂いが漂う。

前方を直視し、黙々と口を動かしているが、
一体この人は視線をどこに置いて食べているんだろうか?
目の前に座っている人は見つめられて困るだろうなぁ。
そんなことに興味津々なのだが、匂いを正面から受けてしまうので
確かめようにも私は横を見れない。

直(じき)にハンバーガーは食べ終えた。

ただ、『ハァハァ』という息遣いは依然と荒く、
胃に落ちたハンバーガーの匂いはずっとアウトプット中である。

   匂い、嫌だなぁ・・・。
   でも、しょうがない。
   車内で食べちゃいけないルールは無いのだ。
   匂いぐらいは我慢、我慢。

そう思った瞬間、

“ カンフー ” は袋から、何かを取り出そうとしていた。

   えっ、マジ!? まだあるの?

今度はポテトだった。

ポテトを二本食べたところで、
両膝で挟んでいたビニール傘が結構な音を立てて再び床に倒れた。
一つの行動に移ると、それまで続いていた他のことに
全く気が回らないタイプのようです。

またもや音の方に乗客の視線が集中する。

前回と同じようにやっとこさ傘を拾った “ カンフー ” は、
その後もポテトを袋の中から一本ずつ取り出し、
まるでジャガリコを食べるように
小刻みにカリカリ、カリカリと、口を動かしていた。
そして相変わらず、ずっと目の前を直視し続けている。
誰から見ても異彩です。
視線はどこに定めているんだろうか?

   ポテトのサイズ、何だろう?
   時間、ちょっと長そうだなぁ・・・。
   一気にガバッと食えよ。

結局、時間を掛けて “ カンフー ” はポテトを食べ終えた。
だが、状況は変わらない。
相変わらず『ハァハァ』と吐かれる息からは
十分過ぎるほどハンバーガーの匂いが供給されている。

   やっと終わったか。
   もうちょっと我慢、我慢。

そう思った瞬間、

今度は袋からコーラを取り出した。

   えっ、セットだったの!?
   ドリンクもあったんかい!

目に入ったコーラの蓋のかぶせ具合がどうも気になる。
微妙に浮いていて、はまっていない感じがするのだ。

すると、

両膝で挟んでいたビニール傘がまたもや音を立てて床に倒れた。
通算三回目。再び音の方に乗客の視線が集中する。

   いいかげん、もう傘にも集中しろよ!

ハンバーガーとポテトを完食して更にお腹が膨れたのか、
傘は一段と拾い辛くなっている様子が伺える。
かなり身体を捻(ひね)っており、それに伴って、
反対側の手に持っているコーラのカップの傾き角度が怪しい。
もう電車は駅に進入して、ブレーキで制動が始まっていた。
“ カンフー ” の体重がぐんぐん私の方に移ってくる。

   ほら、ほら、こぼれるって!! 
   こっち側に向けるなよっ!

あぁ、もう限界・・・。

というところで、 “ カンフー ” は傘を拾うことができた。
急停車されたら完全にコーラを浴びていたはずだ。

下車駅のひとつ手前の駅で大勢の客が降りた。
席が空いたことで “ カンフー ” は端の方に移動していった。
自分はもう次駅で下車だけど、離れていってくれたことにホッとする。
ようやく匂いから開放されたのだ。

そして下車駅に到着。

ドアの前に向かい、止まるのを待っていると何か匂う。
覚えのある匂いだ・・・。

首を横にずらし、窓ガラスに写る姿で後ろを確認すると、
背中に “ カンフー ” がピッタリくっついていた。
   
『ハァハァハァ』

やっぱり息遣いが荒い。(笑)
  
こういう人と一緒になると電車は楽しい。
スマイル 0円。


適当なほうが良いかも?

今週の月曜日、母親が白内障の手術のため入院しました。
二年半前に家の中で転倒して大腿骨を骨折したことがあって、
その時の修復手術以来、本人は人生二度目の手術入院です。
片眼ならば通院手術で済むのですが、
母親は両眼が対象で、高齢、且つ、下肢障害による移動負荷もあり、
入院していっぺんに手術することにしました。

高齢者の入院はいろいろな面でリスクが高い。
よく言われるのは、入院を切っ掛けに認知症が始まること。
出来上がっている生活のリズムが狂うことは、
変化振りの大小に関わらず、高齢者にとっては影響が大きいのだろう。
前回は手術直後に「せん妄」が始まり、退院直前まで続いたので
かなり脅えたが、幸いなことに退院後は普通に戻った。
およそ40日間入院した前回と違い、今回は一週間。
その時に比べれば気が楽です。

とは言え、母親はもうすぐ88歳になる高齢者。
いろいろと不測の事態も生じます。
物忘れは齢なりにあるわけですが、まず、それが助長される。
環境が変わったことで相乗してしまうようで、
その言行にこちらが戸惑う場面も多い。

それと、

ルーチンから外れて初めて経験する場面に出くわすと
かなり不安定な状態になってしまう。
たとえば、いつも飲んでいる薬にさえ混乱する。
薬の置き場所が変わっただけでも影響があるのです。
もちろん是正されていくのだが、慣れるまである程度の時間が必要。
テレビのリモコンだって、家で使っているものと違ったら
それはもう、本人にしてみたら、見たことも無い新しい機械と同じ。
ちょっとしたことでも一から教えることになる。
何につけ時間が掛かるのです。

今、困っているのは目薬の投薬。
自分で点眼するのがおぼつかない。
87歳にして生涯初めての作業ゆえしょうがないのだが(笑)、
元来、几帳面で真面目な人なので何とかこなそうとする。
でも、上手くいかない。
すると、周りに迷惑が掛かるだろうと心配するのか慌てる。
慌てるから余計混乱する。
本人の意思とは裏腹に、悪いほうへと拍車が掛かってしまう。

手順を作らないと上手くいかないが、逆に、
手順さえ出来上がってしまえば完璧にこなす。
そういうタイプの人だから、
病院のような初体験場面が連続する場では
本当に厳しくてかわいそう。

これが、亡くなった父親だったらどうだろうか?

時計職人だった父親は几帳面かと思いきや、本質は逆。
確かに、自分の好きな手作業をするような場面では
細かいところまで拘(こだわ)るが、
それ以外は概して緩(ゆる)かったように思う。
精神的に自分を追い込まないというか、
追い込む資質を生まれつき持ってないというか、
持っていたとしても積極的に捨てているというか、
自分に厳しくないというか、
要するに、適度に適当、適度に不真面目な人だった。(笑)

目薬の点眼だって、父親だったら多分慌てることもなく
飄々(ひょうひょう)とそつなく適当にこなしてしまうだろうなぁ。
母親の不安定さの裏返しでそんなことを思った。

自分には父方の血が多く振り分けられているように感じる。
基本的に適当でなりゆき型、美味しいところだけ真剣。
そんな父親のようにはなりたくないと、若い頃はずっと思っていた。
でも、今は逆です。オヤジには感謝だなぁ。

30年後。
高齢者になった自分も同じように入院するかもしれない。

その時、

今の母親を見ていると、
真面目じゃなくて、手抜きするオヤジや自分のようなヤツの方が
ずっと呑気で強くいられるような気がします。(笑)


順調にいけば土曜日には退院できる見通し。
モノがよく見えるようになって、
退院後の母親の生活が楽しくなってくれれば宜し・・・です。
 


め・く・そ・は・な・く・そ

すぐに使わなくなるだろうなぁ・・・。

購入する前から薄々気付いていたはずなのに、
いや、薄々どころか、確信していたはずなのに買ってしまう。
よくあることです。
特にダイエット器具の場合は・・・。

今、家の中には、本来の動き方を忘れたダイエット器具が
二つ鎮座している。

まず、『ロデオボーイⅡ』。そして、もう一つは『レッグマジックX』です。

b3c05625.jpg

前者は私が購入した。
これは何回使っただろうか? 多分、両手に余る程度だと思う。
最初に跨った時の意欲が懐かしい。

後者はカミサンが買った。
ロデオボーイの経験を踏まえ、
「絶対に使わなくなるから止めたほうが良い」と忠告したが
『そんなことはない。貴方と一緒にしないでッ!』と
相方が偉そうに物申していたことを思い出す。
こちらは、両手+両足 程度の利用だったはずだ。

レッグマジックには、
床を保護するための台座シートが別に付いているのだが、
普段は筒状に巻かれて立て掛けられているコイツが、
とても不安定でだらしない。
指先が触れた程度で不用意に何度も倒れるのである。
まさに無用の長物で、鬱陶しいので
「邪魔なんだよ。使わないなら処分しろよ」と指摘すると、
『使ってないのは一緒でしょ。じゃあ、そっちの"馬"も捨てなさいよ』と
カミサンは返してくる。

いつも、ここでおあいこになってしまうのだが、
自分にとっては不本意極まりない。
確かに、稼動していないことについては両者同じだが
ロデオボーイのオーナーとしては、
「レッグマジックとは全く違うぞ!」というところがあるのです。

例えば・・・

ロデオボーイは、

①そのまま椅子として使う
②ソファでうたた寝する時、飛び出した足を乗せられる
③風呂上りにバスタオルの物干し台に使う
④雑誌や新聞の平積みラックになる
⑤練習を一休みする時、ギターが置ける
⑥取込んだ洗濯物の保管カゴも置ける
⑦通勤カバンも置ける
⑧両側に垂らせばベルトハンガーになる
⑨カミサンのバレーシューズ(保育園の上履き)の物干し台になる

こんなにも使い道があるのです。

が、

レッグマジックXはどうか?というと、
同等機能は⑧と⑨の二つだけ。

レッグマジックXは、収納スタイルになった時、
主要部分が固定されず、垂直を保てないと倒れてくる。
これが最大の欠点で、重たいものとか大きなものは
乗せられないし、掛けられないのです。
もちろん、形状的に座れるはずもなく、
全ての面でロデオボーイに劣ります。

機能面で、こんなにも差があるのに
動いていないということだけで、同一視して欲しくない。
絶対にロデオボーイの価値の方が高い。
ユーティリティまで考えていた私の方が賢い買い物をしたはずだ。
使わなくなった以上、この差は大きいだろう。

これって、め・く・そ・は・な・く・そ?

ゲートキーパー

来週、カミサンがある研修に参加します。
勤務先の自治体が職員向けに開催するもので、
「ゲートキーパー養成研修」というタイトルです。

ゲートキーパーとは、

地域や職場で自殺のサインに気付き、見守りを行い、
専門相談機関による相談へつなぐ役割が期待される人材のこと。

・・・だそうです。

日本は自殺者大国と聞いたことがある。
Wikiで調べてみたら、自殺率は世界で四番目らしく
特に中高年の男性に多いことが分かった。

そういえば、

よく利用するスーパーの掲示板に
公共の悩み相談所のポスターが貼られていて、
最初に目にした時、『中高年の男性の方へ』という
キャッチコピーに見入ったことを思い出した。
その時は「何で、中高年?」って不思議に思ったんだけれども、
それは、自分には到底考えられないことだったから。
ピンとこなかったんです。

でも、そうは言っても、本来、人間は弱い。
『明』の空間にどっぷり浸かっていた人が、
何かの切っ掛けで『暗』の世界を覗いてしまうこともあるだろう。
思考する能力を授けられた生き物である以上、
どっちに転んだっておかしくない。
人間の精神構造は諸刃の剣。
こんな自分だって、突如、闇に足を踏み入れるかもしれないのです。
そんな時、意識してアンテナを張っている人間が近くにいてくれたら、
救ってもらえる可能性があるし、
逆の立場なら救ってあげられるかもしれない。

かつて、不幸なことになった知人がいた。
当時、自分はその人に近しい存在ではなかったし、
何も出来なかったけれど、
仮に密接な関係であったとしても、
前兆やサインを見過ごしていたかもしれない。
今後だって、そんな事態に出会いたくないのはもちろんだが、
誰もがゲートキーパーになっていれば、
有事の際に多少は役にたつだろう。
だからカミサンにはしっかり聴いてきてもらいたいし、
受講内容を私にも教えてもらいたいなぁ、と思います。


その「ゲートキーパー養成研修」の実施概要を読んでいたら、
今回は前年に続く二度目の開催とのこと。
案内文には昨年度の研修に触れている箇所があって、
前回の研修タイトルが目についた。

「自殺のない“生き心地の良い”●●●を目指して」
(*●●●は自治体名)

“生き心地の良い”

超ストレート。使わないよねぇ、普通は。(笑)
 


・・・落ちる。

カミサンは、先週の土曜日、嫁に出た長女と外で食事をした。
そこで娘から聞いた話を・・・。

長女は前日の金曜日、以前勤務していた職場のメンバーと呑んで、
帰宅が終電の時間になってしまったらしい。

ターミナルのS駅で乗車し、途中の駅で乗り換える。
24時41分発のO駅始発電車が最終です。
この電車、自分もよく使うので分かるのだが、
乗客には酔っぱらいが結構いらっしゃる。
金曜の夜は泥酔客も多く、中には足元のおぼつかない人もいます。
そういった類(たぐい)の人たちが危ないのは、
電車に乗り込む際に足を踏み外すことで、
O駅の場合、ホームと電車の隙間が広い部分もあって結構危険。
かつてのことだが、
電車が到着して自分の並んだ列が進み始めた時、
私の目の前のおじさんが上半身を残してホームと電車の間に
落ちたことも実際にあった。

話を戻すと、

酔っ払いのオヤジの如く、娘がホームから転落したそうである。(笑)

泥酔はしていなかったものの、
下をよく見ないで、普段と同じ感覚で歩を進めたのだろう。
一瞬にしてホームと電車の隙間に落ちたらしい。

中年のおじさんなら、出っ張った腹をストッパーに
落下を防止できたかもしれないが、娘は身体が小さい。
一直線に落下です。
目の前の人間が急に視界から消え、
後ろの人はさぞかし驚いたことと思う。(笑)

が、

背負っていたデイパックがホームに引っかかり、
運よく下まで落ちきらずに止まったものの、
足は地面に着地せず浮遊している状態。
両腕を上げると、逆にデイパックから抜けて線路まで
落ちてしまうという構図です。
脱出しようにも手が使えず、
赤塚マンガのキャラが足を高速で回しているような状態で、
バタバタと足を漕いでいたらしい。

実に笑える。

自力脱出が無理な状況で、結局、
本人以上に慌てた周囲の人たちが引き上げてくれたそうです。

本人は、「チョー恥ずかしかった」と言っていたようだが、
この場合は、「穴があったら入りたかった」・・・の方が、
使い方としては良いだろう。(笑)

女子らしく貧血でふらついて倒れるならまだしも、
呑んで帰る途中の転落アクシデント。
ほぼ酔っ払いのオヤジと変わらず。

嫁に出して正解。(笑)
 


56's hobby 【Photo】

写真撮影が好きです。 時々、以下のサイトに写真をアップしています。
-工事中-

56's hobby 【Guitar】

46歳の時からギターを弾き始めました。録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play



《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
Martin-M38
Morris-S55

56’s Theater

趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
-工事中-

最近のあれこれ

50歳を迎えた節目の記念にオリジナルギターを作りました。ルシアー(ギター製作家)は平光泰典さんです。
平光さんはクラシックギターの製作家として高名な一柳一雄氏に師事。独立され、現在は鉄弦(アコースティックギター)の世界に転じていらっしゃいます。私のような素人の下手っぴーがオーダーするなど失礼なことと思いましたが、快く引き受けてくださいました。

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