遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・
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昼食は会社の前にあるコンビニで購入するのが日常だったが、
震災が起きてから買占め騒ぎや生産停止などで
食べものの入手が難しくなり、ちょっと困ってしまった。
会社の食堂を使えば済むことなんだけど、
提供される料理がどうしても私のお口に合わず(笑)、
もうずっと利用していないのです。
今更使う気にもなりませんし、
どうしようかナ? と、考えていたところ
「貴方もお弁当にしちゃえば? 作ってあげるよ」
と、カミサンが言うのです。
彼女は毎日お弁当を持っていくので
ひとつ余計に作ったとしても然程手間は掛かりません。
それもいいなぁ。
ということで、有難い申し出を受けることにした。
震災の翌週から切り替え、今はずっとお弁当を持参しています。
お弁当箱はこれ。
他に無かったから構わず使っているけど、
これ、本当は幼児用なんでしょうか?(笑)
お弁当を昼食にするのは38年も前の高校1年生の時以来。
当時、入学して数日経った頃のことです。
フタを開けた瞬間に貧相なおかずを目にした自分は
作ってくれた母親のことを思いやることもなく、帰宅してすぐに
『ヒルメシは明日からお金で頂戴』
そう言ってしまった。
裕福じゃなかったし、家計を切り詰めていた母親は
お金を掛けないで済むようお弁当にしていたというのに、
何てひどい仕打ちをする息子だったんだろう。
本当に申し訳ないことをしてしまったと思う。
今も、それを思い出して痛くなる自分がいるのです。
数日前、カミサンがご飯とおかずのボックスを取り違え、
中身を逆に詰めてしまったことがあった。本人は、
「あれ~ッ!!」
と、気付いて入れ換えたのだが、
見た目が崩れて綺麗に収まらなくなったのを気にしたのか、
「誰にも見せないでよ」
と、念押しされた。(笑)
そういえば、恩知らずだった高校生の頃、お弁当を渡されるたびに
母親がそのセリフを言っていたことを思い出す。
見せて欲しくないという理由は各々で違うけれども、
言いたくなるキモチはどちらも同じだろう。
肝心なのは作ってもらっている側、私の受け止めです。
はい、はい、見せませんとも。
ちっとも恥ずかしくないですから。
毎日、感謝し、美味しく、少しずつ噛み締めて食べておりますよ。
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