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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

カテゴリー「家族」の記事一覧

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偉大なる他人に感謝

ある巡り会わせで引き合わされた男女二人に、神様はこう言われます。

「汝(なんじ)らに地図と一本の筆を与えます。これから二人で向かう場所を書き込んでみなさい」

もらった地図は真っ白で、自分たちがその中のどこにいるかも分かっていない二人は、しょうが
なく形のはっきりしない大きな山のような絵を取り敢えず描いてみました。

「そこに向かって進むのです。到達するまでの道のりを、これからは二人が思ったとおりに
その都度地図に書き込んでいきなさい。書き込み続けた先に目指すべき大きな山が現れる
ことを祈ります。では、そこで待っているであろう幸せを楽しみにして、いざ旅立たん・・・」

そう言って神様は消えていきました。


全くの他人同士である二人は顔を見合わせ、恐る恐る一本の筆で二人の“絵”を描き始める。

筆は一本だけ、地図も一枚しかない。一人が筆を持って描くと、相手の意思が反映されない。
地図を切って半分にし、お互いの思惑で道のりを勝手に描いてしまっても、目指す山には一緒に
着けず神様の言う幸せは手に入れられない。そうならぬ為には一本の筆を相手と均等なチカラ
加減で握り、一緒に描き込んで行く努力が必要であることに二人は薄々気づく。

ところが二人は他人同士なので、進むにつれてどうしても互いにエゴを出してしまう。片方の
主張が過ぎると山はどんどん違う方向に遠ざかっていく。

『神様に言われた“そこで待っている幸せ”なんてどうでもいいや。相手とキモチを完全に合わ
せることなんて出来ないし、もういいよ。一人で行く』

お互いにそう思う時もあるが、逆に、相手の話を聞いてあげた時には不思議なことに、大きな
山がこちらに向かってグンと寄ったようにも感じていた。遠くにあったものが近づくと何か得を
した気になって嬉しいので、結局地図に戻り二人で“絵”を描き続ける。そんなことを永いこと
繰り返しながら、とにかく山の方に向かって進んでいくうちに、気が付くと大きな山の形は見え
なくなっていた。というのも、遠くから見ていた山がいつの間にか目の前にあったからで、二人は
もう山の懐(ふところ)に入っていたのである。二人は、

『辿り着いたってことかな?』

そう思ったが、“幸せ”と思えるものは一向に見つからない。いったいどこにあるんだろうか。探し
続けている時にふと見やると、出発した時に比べて相手の姿が近く、より鮮明に見えていることに
気づく。そういえば二人が互いに見つめる視線の先、焦点がとても近くなっているようにも思える。

ここまで進んできた道を初めて振り返り、この、山と思われる場所から俯瞰(ふかん)してみると
大きな三角形のフィールドが見えた。スタートした場所は遥か先、三角形の底辺の場所だった
ような気がする。あの時、二人は底辺の両端から頂点の方に視線を向けて進み始めた。そして、
行き着く先にこの大きな山があったようだった。

思い出してみれば、最初、底辺の両端で山の方にぼんやりと合わせていた焦点が今は目の前で
合ってきている気がする。

『山に向かっていたというより、一緒に焦点を引き寄せてきたようなものなのかなぁ』

もっと進むと本当の焦点にぶつかるのかもしれない。きっとそれが神様の言う“幸せ”なんだろう。




などと、お伽話のようなことを書きつつ迎えた本日24回目の結婚記念日。


筆を投げ捨てられていないだけで“シアワセ”と思うべきなのでしょう・・・。

そう考える片割れの男がここに。(笑)



所詮、夫婦は他人の集合体。だからこそ面白い。

偉大なる他人に感謝。



記念の「秋田角館花見ツアー」は次回。 


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二世代に渡る仕打ち

土曜日は横浜の赤レンガ倉庫にフィンガー・ピッキングのコンテストを観に行った。皆さん
ホントに上手い。決勝大会だもの、そりゃ当然か。(笑) 先ずは、これからフィンガー・
ピッキングの世界を背負っていくであろう21名のプレーヤーに拍手です。

で、ゴメンナサイ。書きたいのはギターの話ではありません。(笑)


横浜から移動し、ひとつ用事をこなして帰宅すると、まだカミサンが帰っていなかった。

「そういえば、クラス会とか言ってたなぁ」

実はワタクシ、カミサンとは中学校の同級生です。カミサンのクラスは結構頻繁にクラス会を
開いている。当然帰宅は遅くなる訳だが、カミサンにはいつも迷惑を掛けているので、たとえ
朝帰りになろうとも特に文句はつけないことにしている。

ギターを弾いて遊んでいると24時過ぎに携帯が鳴った。

「今、三次会で品川から深川に戻って●●クンのお店にいるの。悪いけれど迎えに来てくれる?」

こう、仰られます。まぁ、共通の友人も多いので迎えに行くことは苦にもならない。っていうか
クラス会の時は、これ、お決まりのパターン。

車を走らせ旧友が経営している深川の飲食店に到着。しばし懐かしい友人と会話を交わした後、
カミサンを助手席に乗せ船橋に戻る。

「今週疲れていたせいかな? そんなに飲んでないけれど少し酔ってるみたい」

少し!? おい、おい。結構匂ってるじゃん。

「でも大丈夫だから!」

そんなことないよ。この種類の匂いは明らかに危険な兆候でしょ? 

「ヤバかったら、早く言えよ。直ぐ停めるから」

・・・で、結局間に合わなかった。

『だめッッ・・・』の後に続く、『ウッゥッッ・・プ』という悪魔の音を聞いた瞬間に急停車したが、
動き出しが一瞬遅かったのか間に合わなかった。カミサンはドアを開けると同時にリヴァースし、
大半は道路に放出されたものの、ハシリの“一番搾り”の分がドアの内部に・・・。

悔やんだ。ここに行き着く前に、ある場所を通っており、それが必然を呼んでしまった気がした。

19年前、当時ワタクシは江東区の大島に住んでいた。正月のある日、カミサンのお義母さんから
電話がかかってきて、

『おとうさんが旧友の(経営している)寿司屋で酔っ払っちゃったらしいの。車で送迎してくれる?』

と、SOSされて深川まで救出に向かった。思い出したくもないが、あの時も“悪魔の音”を聞いたあと
リヴァースされたのだった。あの日、あの時、カミサンのお義父さんは車の「ドア」を開かずに、
自分の「膝」を左右に大きく開いて、その隙間にキモチよ~く大量のリヴァースを施された。

あれ、新車だったんだよなぁ・・・。フロアマットはダメになるし、しばらく芳香剤の効き目がなくなる
ほどの・・・。あぁ、思い出したくない。

なのに・・・

カミサンが事に及んだ直前に通ったそのポイントで車を停め、

「そう、そう、ここだったよ。良~く覚えてる。お前のお義父さんの首を絞めてやろうと思ったのは」

こう言ってしまったのである。要らぬことを思い出したがために怨念をよんだのか・・・。


でも、ひどい・・・。

親子二世代に渡り、俺に同じことするなんて。


バカ・・・。





最初で最後のスカート丈

先週の金曜日は末の娘の入学式。カミサンが出席しました。帰宅すると当然入学式に関連した
会話が始まった。中でもカミサンがしきりに口に出していたのが吹奏楽部のこと。

当日、新入生の父兄はかなり早くから会場入りしていたらしく、早い人は開始の1時間半も前から
着席していたようだ。式の最中の演奏には吹奏楽部がかり出される訳で、彼らは父兄よりも前に
着席していなければならない。カミサンが推測するには、

「2時間前から待っていたはずだ」

ということになる。彼女が感心していた点は、それほどの長い時間を吹奏楽部のメンバーが各自
楽器を抱えたまま私語を一切発せず、微動だにしなかったことにある。厳格に規律が取れている
ことを強く感じたらしい。そう言われてみれば・・・。合格が決まったあと、制服を購入するために
指定のデパートに行った際、カミサンと娘は店員からこのように言われたのである。

「運動部、もしくは吹奏楽部に入部する女子のスカート丈は短くできません」

この高校は公立なのだが、野球部やサッカー部をはじめ全国レベルの運動部が多く知名度が高い。
下手なことは出来ない背景がある。当然、身だしなみにも厳しさが求められることになり、それは
運動部と連動する吹奏楽部にも適用される訳だ。だがその時、娘は店員に“私は吹奏楽部には
入りません”と即座に答えたらしい。(笑) それでもカミサンの言うことを聞く耳はあったらしく、丈は
短くせず、新入生らしい長さに落ち着いた。

実は、娘はずっとトロンヴォーンをやっていたのだが、中学校のクラブがそこそこ強かったが為に
練習でホトホト疲れるほどの毎日をおくっていた。もうそんな経験はしたくないと考えた娘は、

「高校では運動部のマネージャーをやる」

すでにこう宣言していた。ずっと続ける前提でそれなりの楽器を買い与えたオヤジとしては“おいおい
約束が違うぞ”と言いたかったのであるが、ホントに毎日タイヘンな練習を続けていたのも知っている。
“しょうがないか。でもどんな形でもいいからトロンヴォーンだけは続けて欲しいなぁ”こう諦めていた。


娘は入学式が終わってから同級生と連れ立って、卒業した小学校と中学校の担任の先生に制服姿を
見せにいったらしい。最後は仲の良い友達の家に何人か集まり、それから帰宅したのだが、その時
娘のスカート丈は既にとても短くなっていたようで、それを見たカミサンが、

「ダメだよそんなに短くしちゃ。目を付けられるよ」

そう言うと、娘はこう答えたらしい。

「今日しか出来ないから」


娘のこの発言、実は彼女なりの覚悟が含まれていたようだ。入学式の後、クラス分けされて各教室に
入り担任の先生と顔合わせになるのだが、娘の担任は吹奏楽部の顧問の先生だった。中学での娘の
プロフィールは間違いなく知られている。もう逃げ切れないと思ったのだろうか。(笑)


疑いなく中学校のクラブ以上の厳しい内容が待っているはず。それは娘も理解している。それでも娘は
本気になったのである。


自分から厳しい方に飛び込んだことが嬉しいなぁ。ホメてあげたい。

自分達の活動としての吹奏楽コンクール。それに、運がよければ甲子園や国立競技場で仲間の為に
吹く可能性もある訳だ。羨ましい三年間だよ。やり遂げた時のご褒美は大きいぞ。(笑)


そして今日から、ピカピカのいちねんせいデス。

頑張れ! 



知床の夕陽を浴びて

ドキドキしていた。でも、それは僕ではなく父さんの方だった。
父さん、いったい何を緊張しているの?

自分の息子が‘黒板純’だったら、‘黒板五郎’である私を見てきっとこう
言ったに違いない。(笑)

予定どおり25~26日で、知床まで一泊の弾丸ツアーに行ってきた。
今回は長男の達也と二人連れ。目的は流氷を観ること、というよりも
流氷を観せること。とにかく観せたかったのです。そのわりには
行く前から結構緊張していて、“二人きりになったら果たして会話が
成り立つのだろうか?”とか、“ずっと気を遣って楽しめないかも?”とか、
何故か心配をしている自分がいた。

実は(声を掛けた時はもともと)誘っても達也の方が嫌がるだろうと踏んで
いたのが、躊躇なく「行く」と答えられてしまい、逆に自分の方が慌てて
しまったのです。(笑)

子供たちが成長して各人が忙しくなり、かつて恒例だった家族旅行も
数年前に途絶えてしまった。それで(今では普通の事となったが)止むを得ず
カミサンと二人っきりで旅行することになった時があって、その時も今回と
同様の心配をしている自分がいた。不思議なものです。普段は普通に会話
しているワケだし、子供が出来る前は仲良く旅行していたのに、(その時は)
二人だけの世界に入ると思うと何故か構えてしまっていた。恥ずかしいのかなぁ、
自分でもよく分かりません。

で、今回も緊張感に包まれて出発。(笑)

夏に北海道に行く時は台風に邪魔されることが多いのに、冬は逆。
前回同様に今回も「晴れ!」です。大雪山や日高山脈まで、雪をかぶった
山々が機上から綺麗に見える。ホントに美しい! 女満別空港についたのが
10時。それほど寒くない。レンタカーでウトロ(知床)に向けて走り出す。
途中、網走の街を抜けて行く時、二十四年前の新婚旅行の想い出話をした。
前日に食べた蟹のせいでカミサンが全身に「じんましん」を発症し、ここ網走の
病院の世話になったこと。その後、行く先々で自分が二人分の蟹をイヤに
なるくらい食べ続けたこと、宿泊した網走湖畔のホテルの担当仲居の名前を
何故か今でも良く覚えていて、それが「トミ子」だったことなどなど、くだらない
話で笑いまくった。達也はその頃の両親の様子に興味が湧くらしくいろいろと
訊いてくる。なので“お前のお母さんは若い頃はこういう人だった”と、目一杯
けなしてあげた。いや、いや、逆説的にホメテあげた。(笑) 

網走を抜けるとオホーツク海が目に入ってくる。ところが流氷は見えない。
今年は知床側から接岸していると知ってはいたが、このポイントで見えない
流氷に少し不安がよぎる。天気はいいけれど肝心の流氷が無かったら
どうしよう・・・。けれど、斜里→ウトロと進んでも海の風景は全く変わらず。
岸に流氷はあるが、遥か拡がっているのは大海原。ちょっと残念。

それでも流氷ウォークは出来ました。混んでいたようで、予約の時間を後ろに
ずらされたが、これが良かったみたい。参加者が4人だけになってゆっくり
楽しめたし、丁度、陽が沈み始める時間帯で、夕陽を浴びた流氷は違った趣が
あってこれもまた印象的だった。マイナス1.5度の海に入って海中を覗いたり、
流氷を渡り歩いたり、1時間半くらい遊んだ。(一面の氷世界がメモリされている
自分には)流氷が物足りなくて心配したけれど、達也は十分楽しめたらしい。

060301_01.jpg

常宿にしているホテルも、かつてなく良い部屋が取れてラッキーだったし、
北海道内No.1と言われる夕食バイキングも二人ともたらふく食べた。
食事中に周りを見やると我々のような組み合わせの客はおらず、自分には
それが何かスペシャルな状況に思えてちょっと誇らしくもあった。
流氷は確かに少なかったけれど連れて来た甲斐があったなぁと、とても嬉しく
感じられた。自分の気持ちは、恋人と初めての旅行をしている感じに近かった
ようにも思える。(笑)

屋外イベントを楽しみ、日が変わろうかという時間帯に揃って風呂に行った。
この旅行、自分は達也といろいろ話したいことがあり、『露天風呂に入った
時にでもじっくり・・・』と企み、楽しみにしていた。だから「一人で入ってくるよ」
なんてアッサリ言われたらどうしよう?と危ぶんでいたのだが、達也の方から
「風呂行く?」って訊いてきた時は正直ホッとした。(笑)

真っ暗なオホーツクの海を目の前にして露天風呂に並んでつかる。

家庭での達也は風呂の入り方があっさり目。あっというまに『もう出る』なんて
言われぬよう、そんな間の悪いことにだけはならぬよう、正直に言って
おきたいことだけ先に伝えた。

「達也さぁ、俺がお前の年頃だったら絶対に親父と二人で旅行になんか
行かないよ。お前はスゴイな。立派だと思うよ」

さらに、

「寒いのもキライなはずなのになんで一緒に来ようと思ったの?」

と、問うてみた。すると、ちょっと考えたようだったが間をおいて

「暇だったから・・・」

こう答えてきた。ストレートに感じてしまえば失望するコメントかもしれない。
でも、自分にはこの答えが心地よかった。自分に置き換えて想像すれば、
この知床の風呂で親父から同じことを言われたら、同様に返すだろう。
息子は父親に対して常に反発心を持ち続けているはず。そうじゃなきゃ
おかしい。そんな対象に従順な向き方を見せることはしない。だから父親も
空気のように受け止めてあげればいいのです。

「ははっ。そうだよなぁ」

そう言って終わらせた。案の定、直後に「先に出るね」と言って達也は露天
風呂を出て行った。私は一人置かれてしまい、(企てていた)「恋」の話や
将来の夢、人生観、はたまた“結婚の相手は水野美紀みたいな娘にしてね”
とか、“老後の面倒はみてね”というお願いまで、一切触れることも
できなかったがそれは野暮というもの。次回の楽しみにしておきましょ。

帰りの空港でお土産を購入した。達也は前日の行きがけに祖母から餞別を
もらっていたようで「おばあちゃんには何がいいかな?」と私に訊いてきた。
その時私は「適当なものが見当たらないから船橋に帰ってから買えば?」と
答えたのだが、後で考えるとそれはとても恥ずかしい応答だった。結局
達也のバッグの中には卓球部の部員へのお土産と共に、祖母へのお土産も
しっかり入っていたのです。当地で手に入れてこそお土産。達也は自分で
相応しいものを探して購入していた。他人に気を回せているのが感じられて
嬉しかったし、しかも、達也自身のお土産は?と探ってみたら、帰路立ち寄った
網走監獄で購入した「網走刑務所産馬鈴薯」使用の限定ポテトチップス1袋のみ。
これは知床に行く前から『絶対にゲットしたい』って言ってたやつだ。
でも、これっておやつじゃん。(笑) 他人用は分かったけど自分の分は
ホントに無くてもいいの!? やっぱり偉いよお前は。(笑)

親父は完敗!です。


話したいことの半分も満たされなかったけれど、確実に充実感を得られた
二日間。逆光で上手くは撮れていないが、お気に入りになった写真がある。

060301_02.jpg


眺めるだけで楽しいし、嬉しくなる。
少なくとも自分には想い出の一枚になりました。


あの知床の夕陽は忘れられないなぁ。 



チキンラーメンは誰の物?

下の写真は言わずと知れたチキンラーメンである。袋だけで中身は入っていない。 

060223_01.jpg

数日前に撮ったものである。これでひと悶着があった。

その日は飲んで帰った日で、小腹(こばら)がすいていて何か食べるものは無いかとキッチンを
探っていた。

おっ、発見! チキンラーメンがあるじゃない。ラッキー!

毎日食べたいとは思わないけれど、チキンラーメンって、時々無性に食べたくなりますよね。
飲んだ後はこれがまた、とっても美味しいのです。あっという間に平らげてテレビを見ていたら、
帰ってきた長女がキッチンで何か探している。

娘:ここにあったチキンラーメンしらない?
父:食べたよ
娘:何でワタシのラーメン食べたのよ!
父:なんでお前のなの?知らないよ、そんなの
娘:袋に名前が書いてあったでしょ!
父:ウソつけぇ~!?書いてなかったよ

こう言ってゴミ箱に捨てた袋を出してみた。よく見たら“ともえ”って書いてあるワ。

あっれ~!? やばッ・・・。

娘:信じられない!
父:いいじゃないの、ラーメンぐらい
娘:弁償してよ!
父:弁償!? そんなこと言うなら、今までお前が食べた俺のデザート全部返せ!
娘:知らないわよ、そんなの
父:知らないとは言わせないぞ!だいたい、主張の仕方が弱いんだよ
娘:ちゃんと名前が書いてあるじゃない
父:綺麗に収まっているからデザインに見えて気付かないだろ、これじゃ
娘:何言ってんの! 最低!
父:これからはもっとハッキリ、大きく、たくさん、全体に書け!甘いんだよ、お前は。
  サイン程度じゃダメッ!

と、ロジック無し、威圧だけの逆ギレ親父が勝利したのであるが、我が家ではこのような弱肉強食の
場面が幾度となく繰りひろげられている。かつて、ワタシのデザートが冷蔵庫内から行方不明になる
のは決して珍しいことではなかった。帰宅してニコニコしながら冷蔵庫を開けたのに目指すものが
見えず、ゴミ箱にモンブランやティラミスの“亡骸(なきがら)”を発見した時の悲しさ、怒り、虚しさ・・・。
そんな痛い目に何回も遭っている。犯人は複数で、だいたい長女が多いのであるが、長男、二女、
カミサンも。要するに全員にやられているのである。買ってきた時にすぐ食べればいいのに、美味しい
ものは後にとっておくという性格が災いとなる。そこで、最近では所有権を主張するため、商品にでか
でかと“としゆき”と万遍なく名前を書き込むことにしている。例えば、こんな感じ。

 060223_02.jpg

この無法地帯では、このように『耳なし芳一』状態に仕立て上げないと極めて危険。さすがにこの
レベルにしておけば大丈夫なのだが、反面、つまらなくもある。こんな馬鹿げたバトルも、実は
とても楽しんでいる自分がいたりするのです。(笑)

ともえちゃん。チキンラーメンよりも君に食べられた私のデザートの方が高いのだよ。
これぐらい我慢しなさい。



大事にしないとね

広いスペースの中、そこだけが重い空気に包まれている。こぶりのガラス瓶を手に取り、物憂い
表情でラベルを凝視している賢妻がいた。私はおもむろに彼女と向き合い、じっと瞳を見つめたあと、
彼女が掛けているメガネのフレームに手を伸ばす。優しく触れた瞬間、急にいとおしくなりキスをした

・・はずがない。(笑)場所はイトーヨーカ堂で、こぶりのガラス瓶は桃屋の「ザーサイ」の瓶である。

何をするかと言うと、鼻の先の方までメガネをずり下げてあげるのである。“横山やすし”、古くは
“大村昆”の状態にしてあげる、と表現すれば分かりやすいでしょうか。でも、何故? 

このところ、カミサンは老眼が結構進んでいるらしく、商品の品書きの文字が読みずらいようです。
というよりも、全く読めないらしい。年齢的には早めに始まってしまったみたいで、少しカワイソウ。

近視でメガネを使う老眼の人に特徴的な「メガネをずらす」という微笑ましい動作がありますよね。
視点をレンズから外すことで近くの文字や物が見やすくなる訳ですが、私は気を利かし、日頃の
罪滅ぼしに・・・とすすんでお手伝いしてあげているだけなのに、彼女にとってはかなりの屈辱らしく、
「やめてよ!」と私の手を払いのけて本気で怒るのである。当たり前か。(笑) カミサンはずっと
コンタクトレンズを装用しているが、このような不便(ズラせない)が生じるために最近はメガネに
変えていることが多い。

眼が悪いというのは不便なものです。私は使い捨てのソフトコンタクトレンズを装着していますが、
近視の矯正は中学一年から始まりました。どんどん進んで、今の視力は両眼共に“0.03”程度。
強度の近視なので矯正しないと生活できない。その分老眼の始まりは遅いらしく、同い歳の会社の
同僚が・・・「ウソ!? 信じられない。お前ホントにそれ読めるの?」と驚くほど、小さなExcelの
文字も楽勝で読める。それだっていつかは確実に老眼になるのであり、そうなったらカミサンをいじる
訳にもいかなくなってしまう。以前、ギタリストの中川イサトさんがライヴのMCで、ギターネックの
上側に入っているポジションマークが見えなくなってきたので特別に大きくしてもらった、ということを
仰っていた。自分にもそういう場面が直ぐにやってくるのでしょう。正直、余り嬉しく無い。(笑)

考えてみると、もう30年間も毎朝コンタクトレンズを装着している訳です。(30年×365日×2個=)
21,900回も眼にレンズを入れてきたのです。こりゃ凄いことだなぁと思う。でも、最近は付けっぱなしで
寝てしまう事が多くなってきた。疲れてウトウトしている内にとり忘れるのだが、最長3日間連続装用
しても平気だったことがある。(笑) ただ、この頃は疲れているのか、朝の寝ぼけた状態が重症。
レンズを付けたまま起床し、更にその上にレンズを付けることもしばしば。そんな時は全然焦点が
合わず、「見えない! 見えない! 見えない!?」と手をバタバタして狼狽している自分がいる。

う~ん、こっちの方がよっぽど“横山やすし”っぽいかぁ。(笑)


まだ若いのにカワイソウなカミサン。4月の結婚記念日には凄く立派な老眼鏡をプレゼントして
やろうか? 


きっと怒るなぁ。でも、大事にしないとね。(笑) 




笑う門には福が・・・来た!

■ことわざ■  【笑う門には福きたる 】

いつも笑い声が聞こえるような仲の良い家庭には
自然と幸福が来ると言うことから、
いつも明るく楽しくしている人やそのような人の集まる場所には
いいことがあると言うこと

               
               
               
               




何がたいへんって、とにかく買い物がタイヘンだよね~! 
●●なら車で行ってドカっと一週間分まとめ買いができたのにィ。
閉店しちゃうから、もぉッ。この白菜ホントに重いのよ全く!!




昨日はお互いの帰りの時間が一緒になったので、
連絡を取り合ってカミサンと駅で待ち合わせた。
買い物をしてから帰ることになって、駅地下のスーパーに
行ったのである。ひと通りカートに商品を投げ込み、
レジを済ませ、私が商品を袋に詰め始めると、後からついて
来たはずのカミサンの姿が見えない。

カミサンはその時、少し離れた場所でまったく見ず知らずの
男性に冒頭のセリフを吐き続けていたのである。(笑) 
男性の楽しそうな笑い声が聞こえたので、私が顔をそちらに
振ったと同時に、顔を真っ赤にしたカミサンが慌てて私の方に
向かってくるのが見えた。

素晴らしい。
いや、恥ずかしい。
30秒近く語っていたのが、恥ずかしい。
いや、いや、やっぱり素晴らしい。


でも、普通はもっと早く気付くよなぁ。(笑) 
だが、30秒で気付いて良かったようでもある。
カミサンに聞いたら何と・・・

“だから笑ってばかりじゃなくて、自分のことくらいちゃんとやりなさいヨ!”

・・・そう続けるところだったらしい。ひぇ~! 

「ワタシゃ毎日こんなタイヘンな買い物を続けているんだから、
アナタは自分のことぐらいきちんとしなさいよ」

カミサン的にはそんなことなのだが、間違えたついでにその男性に
キッチリ言って欲しかったなぁ。(笑)


で、問題の白菜を含め(笑)、荷物も多かったため、そのあと
タクシーで帰ることになった。


車中でどんな会話があったかというと・・・


妻:てっきりアナタだと思ったのよ。

夫:いやぁ、いいもの見せてもらったよ。よくやってくれた。
  サンキュー! 確か・・・前にもこんな場面あったよなぁ。

妻:財布にお金詰めながら下を向いてたのがいけなかったのよ。
  ホントに恥ずかしい。

夫:ああいう感じでバカな奴に付き合って笑ってくれる人って
   いいよね。俺の理想だよ。

妻:そう、そう。あの人すごく楽しそうに笑ってたのよ。

夫:でも、俺があの人と同じ場面に遭ったらもう少し違う反応を
      すると思うなぁ。

妻:大笑いするってこと?

夫:違う、違う。『じゃ、その白菜お持ちしましょうか?』って言う。
  それで完璧でしょ。

妻:アッハッハッ!


ってな具合に馬鹿っぽい会話を繰り広げていると、
今度はタクシーの運転手さんが入ってきました。


運:失礼ですけれど、ご夫婦ですか・・・?

夫:えぇ、そうですよ。

運:いやぁ、失礼かと思ったんですけれど、とても楽しそうに
  話されていたんで、ずっと聞いてしまったんです。

夫婦:お恥ずかしい!

妻:私が知らない人を主人と間違えて話しかけちゃったんです。

運:最初、あまりに楽しそうに話されているんで、てっきり御友人
     なのかと思っていたんですよ。

夫:そうですか。いや、いや夫婦ですよ。
   でも、とにかく楽しかったんで。

運:いいですね、そういうの。私なんかカミサンとはそんな会話を
     したことが無いんですよ。今の奥さんの話みたいに話し
     かけられても、私はそういう風に返せないんですよ。
   子供とは良く話すんですけどね。カミサンがいろいろ話し
     かけてきても、ぶっきら棒に応えるだけで・・・。

夫:そうなんですか。でも、それで通じているってことは逆に
   素晴らしいと思うけどなぁ。

運:そんな具合に会話できるのはいいですね。いやぁ、本当に
   いいですね。この頃はカミサンも諦めちゃったみたいで・・・。
     やっぱり話してあげた方がいいかなぁ。
     でも、もう遅いですね・・・。

妻:まだまだ遅くないですよぉ。

夫:「お前が言うな!」って~の。


・・・で、最後は三人で “アッハッハッ~ ” です。


ここ暫く気持ちが弱まってたけれど、間抜けなカミサンの
おかげで一気に盛り返した。

知らない人に話しかけたカミサンそのものが可笑しかったのは
勿論、カミサンに話しかけられて楽しそうに笑っていた男性、
そしてタクシーの運転手さんからも助けられた感じです。

逆にあの男性も(ちっぽけだけど)幸せな気持ちになれただろうし、
運転手さんも新しい自分を発見できる可能性を見つけられたようだし、
万事メデタシ!メデタシ!

こんないい日は滅多に無いでしょ。


極上の幸福って案外こんなものなのかもしれません。 

好きよキャプテン♪

高二の長男が、いつのまにか通っている高校の卓球部の部長になっていたらしい。どの
学校も大体そうでしょうが、通常は前年の秋に現3年生は引退しているので、去年の
内に新チームの部長になっていたということです。普段それなりに会話は交わしている
けれど、本人的には親に言うほどのことじゃないのでしょうね。その事には今まで全く
何も触れてはいませんでした。分かったのはつい先日のこと。

新年の4日に制服を着て出かける際、バケツを2個バッグに詰め、ドライモップを手に
しているのです。「どしたの?」と聞いてみると、「練習始めなので、部室の掃除から
率先して自分がやる」と言うのです。そこから話をしてみて初めて部長になっていた事が
分かったという訳。(笑)

県立高校でそれほど強くもなく、卓球という比較的マイナーな部活なので部員もたいして
多くはありません。それでも聞いた時は嬉しかったなぁ。そういう役になったという事よりも、
役に付くことで経験の幅が拡がるからです。18人とはいえ、人をまとめる過程で得られる
物は貴重です。まず、リーダーというのはいいことばかりじゃないのがよろしいですね。逆に
トラブルが多ければ多いほど良い。そのたびに人間が積み上がっていく。他人の事を考える
ようになるし、知恵も使わなければうまく仕切れない。計画性とかプランニングとかも要求
されるし、言動に真実が見えないと周りがついてこないからウソがつけなくなる。あ~、いい
ことだらけじゃん。(笑)目一杯苦労して欲しいなぁ。難しい性格の部員、特に、わがままな
ヤツや自己中心的なヤツとか、言う事聞かない部員ばっかりだったら最高です。(笑)

それとキャプテンってイメージ的には"もてる"でしょ。新しい恋に落ちていない(と思われる)
今の長男には肩書がつくのはありがたい。(笑) それだけで少し恩恵があるかもしれない。
30年くらい前、リリーズという双子デュオが「好きよキャプテン」という曲をヒットさせていた。

  好きよ 好きよ キャプテン♪

   (で、このあと)テニス焼けの笑顔♪・・・でしたっけ?(ちょっと怪しいかも)

40歳台の人には耳について離れていないであろう、あの "好きよ 好きよ キャプテン"
というフレーズ。やっぱりキャプテンは特別なのですよ。

以前は何かにつけ「恋しちゃってるもんね♪」と言ってからかっていたけれど、これから長男
には、事あるごとに「好きよキャプテン♪」と言ってあげよう。(笑)

おぉ、楽しみ!


と書いているそばから・・・

新キャプテンは一昨日、正吉をからかっている時に右手を噛みつかれ、かなり深く歯を入れ
られました。(当家実績では過去最大級の被害)昨日は練習を休んで帰ってきたようです。 


おい、おい、自分が出来なくても練習には付き合うでしょ?

いきなり・・・

   だめヨ、だめヨ、キャプテン♪  です。(笑)


56's hobby 【Photo】

写真撮影が好きです。 時々、以下のサイトに写真をアップしています。
-工事中-

56's hobby 【Guitar】

46歳の時からギターを弾き始めました。録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play



《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
Martin-M38
Morris-S55

56’s Theater

趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
-工事中-

最近のあれこれ

50歳を迎えた節目の記念にオリジナルギターを作りました。ルシアー(ギター製作家)は平光泰典さんです。
平光さんはクラシックギターの製作家として高名な一柳一雄氏に師事。独立され、現在は鉄弦(アコースティックギター)の世界に転じていらっしゃいます。私のような素人の下手っぴーがオーダーするなど失礼なことと思いましたが、快く引き受けてくださいました。

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