遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
先週のこと。
長男と二女、各々、大学と短大の後期の学費を支払いました。
これ、我が家ではちょっとした出来事。
というのも、二人とも最終学年ゆえ、
子供の教育費はこれにて終了ということになるからです。
Finished!
この話をカミサンから聞いた時、思うことが二つありました。
まず、一つ目は[手離れ感]。
形式的に考えると、もう子供に対する世話は不要。
「あぁ、終わったなぁ~」という感覚になりました。
ただ、それは “負荷から開放された安堵感” ではありません。
どちらかと言えば、“子供を育て終えた感慨” 的なものです。
小さかった頃から作ってきた子供の成長軸に
ここで封をされるような一種の寂しさ?
そんなものを感じた。
二つ目は[ワクワク感]。
後は、君たち自分自身で生きてくれ、
こちら(親)はこちらで、自分たちのやりたいことをやるよ
・・・そんな解放感です。
家計経済的な面で言うと、
二人の学費は年間200万円以上になっていました。
もちろん、遡ればもっと多くの支出金額になりますが、
直近で支払いに回っていたお金がプールに転じる意味は大きい。
瞬時にいろんな妄想が働きます。
・新しいギターが買えるなぁ
・ピックアップも付けられるじゃないの
・上級カメラを買い足しても大丈夫だ
・500ミリの望遠レンズも買えちゃうぞ
・それを使ってアラスカにグリズリーと白熊を撮りに行けるなぁ
・オーロラを撮るには赤道儀が必要だったっけ?
ってな具合に、
今後浮くであろう?200万円で、何でも買えちゃいそうな
キモチになります。(笑)
次から次へと湧いてくる妄想にあと押しされ、
200万円じゃ絶対に実現不可能な願望をカミサンに言ってみた。
こういうことには勢いが必要なんです。(笑)
「これで、やっと美瑛に住めるなぁ」
『住む!? 何、バカなこと言ってるの』
「いや、いや、何年か同じように貯めれば、無理な話でもないでしょ」
『無理に決まってるじゃない。だいたい、 浮いたお金は
将来私が 一人住まいするマンション用に貯めるのよ。無理、無理!』
お互いに妄想・願望のぶつけ合い。そして奪い合い。
実体無き200万円はどこにある?(笑)
午後イチ、13時からの会議。
1階の職場から会議室フロアまではエレベーターを利用する。
余裕をもって5分前に乗車。
扉が閉まろうかというところで、
女の子が二人、こちらに向かってきました。
ランチから戻ってきたのでしょう。
間に合って乗車することが出来ました。
その瞬間のことです。
ブブ~~~~~ッッッッ
極めて機械的な、
精神的に追い込むような音質のブザー音が響きました。
果たして、どういうことになるのでしょうか?
二人の女の子は、咄嗟に、同じタイミングでエレベーターを降りました。
と、いうよりも飛び出しました。
両人の足の運びが良く揃っています。
綺麗にシンクロ。
きっと、二人には同じ行動に向かわせる何かがあったのでしょう。
こちらを振り向いた顔は一様に赤らんでおりました。
これもシンクロ。
えっ、どうしたの? 何があったの?
私は戸惑います。
扉の外にいる二人に言ってあげました。
「5分前の予鈴だよ」
エレベーターには、定員9名のところ、私を入れて三名しか残っていないのです。
再び乗り込んできた二人の顔が、更に赤くなりました。
また、また、見事にシンクロ。
女子は真剣なんです。
「5分前の予鈴だよ」なんて言わないで、
微笑みながら、黙って扉を閉めてあげればよかった。
反省。(笑)
帰宅途中にカミサンからメール着信。
今日は疲れたから外食にします。
クルマで出るから、F駅に着く時間が分かったら教えて。
F駅から私鉄に乗り換える手間が省けるので私は助かります。
到着予想時間を伝え、駅まで迎えにきてもらうことにしました。
が、
ピックアップしてもらうはずの場所に行くとクルマが見えない。
涼しい駅ビルの地下で待ちましょ、と移動している途中に
携帯が鳴った。
『クルマがおかしいよ。エンジン掛からない。
ボタン押しても掛からない』
ウチの車はスマートキー仕様で、ボタンを押せば
エンジンが掛かるタイプです。
「ランプが付いてるボタンを押してる?」
『分かってるよ』
「しっかり押してる?」
『ずっと押し続けても掛からない』
「ちゃんとブレーキ踏んでから押してる?」
『ブレーキ踏んでるよ。でも掛からない。
これ、バッテリーのせいじゃないの?』
「クラクションは鳴る?」
『鳴るよ』
「じゃ、バッテリーじゃないよ。キーの電池切れかもしれないから、
スペアキーでもう一回試してみて」
『分かった』
・
・
・
『ねぇ、やっぱり掛からないよ』
「おかしいなぁ。じゃ、いいよ、とりあえず家に帰るから」
意味不明の車の故障って気になるじゃないですか。
結局タクシーを拾って帰ることにした。
でも、F駅からだと1,200円ぐらい掛かるのです。
勿体無いなぁと思いつつ、乗り込みました。
タクシーが走り出してから、もう一度考えてみた。
やっぱり変だ。
買い換えて一年経ってないし、クルマは大丈夫な気がする。
おかしいのはカミサンの方じゃないのか?
確か『ランプが付いてる、このランプ何? 何?』 とか
電話の向こうでパニクってたなぁ。
アッ!
エンジンが掛からなかった理由は
多分・・・
そう思った瞬間、携帯が鳴った。
『エンジン掛かったよ。今から行くから』
「遅いよ。もう、タクシーに乗っちゃったって」
多分・・・
何故エンジンが掛からなかったのか、「・・・」のところの
予測はついていた。100%間違いない、あれだ。確信。
車で其処まで来るように伝えて、途中でタクシーを降りた。
程なくカミサンが到着。
『やっぱりカギを回して掛ける方がいい。
この、クルマ分からないから嫌い』
「そんなこたぁどうでもいいから、何でエンジンが掛かったか教えろ」
『別にいいじゃない、掛かったんだから』
「いいから言ってみ」
・
・
mute
・
・
「じゃ、代わりに言ってあげようか。お前が押してたボタンで
エンジンを掛けた人間は世界中探しても絶対にいない」
『うるさいッ! 何だって言うのよ』
「ドアミラーのボタンを押してただろう」
『だから、何よ』
「“ランプが付いてるボタン押してる?”って訊いた時
分かってるって言ってたじゃない。それに、このクルマは
もう何度も運転してるじゃないの」
『暗くて見えないし、焦ってたんだからしょうがないでしょ』
「ここまでのタクシー代、返せ」
『いいでしょう、迎えに来てあげたんだから』
「しょうがない。反応しないボタンを必死に押し続けてたんだろう。
その馬鹿っぷりに免じて今回は特別に許してやる」
実際、電話の向こうから聞こえてくる様子は
墜落間際のコックピットみたいだったのです。(笑)
休日に街をブラブラして写真を撮っていると、
もう少し寄って撮りたいのに・・・って思うことが時々ある。
自分が主に使うレンズは超広角なので、
残念ながら先の遠いところまでは届かないのです。
そこで、先日、カバー範囲の広いズームレンズを手に入れました。
で、レンズとは関係ないのですが、その際のちょっとしたお話を少し。(笑)
購入した店では不要カメラを3,000円で下取りしてくれます。
その話をすると、『幾つもあるよ』と言って、
どこからかカミサンがカメラを持ってきました。
フィルムカメラです。
「あれっ、入ってたんだ!?」
中を確めようと思い、蓋を開けてみると
巻き終わっていないフィルムが残っていたのです。
感光しちゃったけれど、15年ぐらい前に使っていたカメラです。
何を撮ったかも覚えていないし、ま、いいか、と
フィルムを取り出してテーブルの上に置いたのですが、
カミサンが笑える行動に出たのはその後です。
天井の照明に両手でかざしたフィルムを見上げながら、
こう言うのです。
『あれ? これ、写ってないじゃない』
「はぁ? 本気で言ってる?」
『何が?』
「いや、だから、何を見たいの?」
『どういうこと?』
「写ってないでしょ。写ってないよね」
『何で写ってないの?』
「マジだったんだ!?」
『何、何?』
「カワイソウだから他人には言わないことにしておくよ」
『だから、何よ?』
結婚してから28年。相手の行動なんて簡単に予測できるし、
もう“二人で一人”ぐらいの域に入ったかと思っていたが、
とんでもない勘違いだったようだ。
未知の領域は未だに存在し、そして深い。(笑)