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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

カテゴリー「家族」の記事一覧

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気分転換“成功”

先週の土曜、カミサンが久し振りにパーマをお掛けになられました。
本人的には気分転換したくて髪型を変えたようですが、
明らかに失敗作かと思われます。(笑)

帰宅後、こんなやりとりが・・・。


  どう? 久し振りにパーマを掛けたのよ

    そうみたいだね

  そういうことじゃなくて、(見た目が)どうか?って訊いてるのよ


まぁ、本人もうすうす感じていたのでしょう。
でも、それを認めたくないので、周囲の好評価の声を聞くことで
失敗感を打ち消したがっている。
ウソでもいいから「いいね」って言ってもらいたい様子がアリアリ。
でも、俺は絶対に言わない。(笑)


    間違えちゃったんでしょ。最初に見た時、誰かと思ったよ。

  失礼ね。どこが、おかしいっていうのよ?

    どこが?っていうより、本物のおばさんになった

  そんなこと、ないでしょ。ほら、このへんいい感じでしょ?

    い~や、どこを見てもおばさん。
    お前さぁ、やっぱりショートでセットだけのほうが良いって。

  そんなことないわよ。

    いや、絶対に失敗。


絶望的な評価を得たカミサンは、


  もぉっっ!! 
  おばさんに見えるのは貴方が家事に非協力的で
  ストレスが溜まってるからよ。
  もういいッ、頭に来た! 頭、洗ってくる!


そう言って洗面所に向かい、本当に頭を洗い始めた。(笑)
こういう時のカミサンは楽しい。

納得いかないのか、夜になって子供たちが帰ってくるたび,
懲りずに反応を確かめていた。

  どう? どう? どう? 

三人に訊いても欲しい答えが返ってこない。
カワイソウなカミサン。


そして、一昨日の夜。
どうしても気分転換を“成功”に導きたいカミサンは、

  職場じゃ評判いいのよね。やっぱり、パーマ掛けて良かったのよ。
  そう思わない?

もう四日も経ったというのに、まだ気にしているご様子。
そもそも、職場の人に良いって言われたら、それでいいじゃん。
同意を求めなくても・・・と、思うのだが、
家族が評価を変えない限り、本人的には“成功”と
ならないのだろう。(笑)


ならば・・・と、マジな顔して言ってあげた。


    所詮、他人の髪型なんて自分のことのように気にしないよ。
    だから、職場の人の反応にはお世辞も入るのサ。
    やっぱり、お前はショートの方がキレイだよ。
    結局、四六時中見ている人にしか、真実は分からないってこと。


カミサンの表情が一気に変化した。極めて嬉しそう。


  そうよね。そうなんだよね。


こういう時のカミサンは更に楽しい。


が、


接している時間は、職場の人たちの方が圧倒的に多いこと、

それと、何よりも・・・

目の前の詐欺師の存在にカミサンは一向に気付いていない。(笑)
 
 

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“義経”の泣きどころ

先週、買い物に出かけたスーパーでのことです。

駐車場でカートを押している時に、
満載の商品が放り出されるほどの衝撃で溝につまずいた。
その瞬間、私はカートに脛(すね)を強烈にぶつけて
思わず蹲(うずくま)ってしまった。結構な痛みがあり、
しゃがんでいると、前を歩いていたカミサンが気付いて
「どうしたの?」と、心配そうに寄ってきた。

さて、

このような場面で私が採る行動は決まっております。
本当に痛かったので余裕は無いはずだが、不思議なことに
からかっちゃおうか? という冷静さは持ち合わせている。

で、顔を上げて

「ウ~ッ、痛てぇ~ッッッ。
義経(よしつね)の泣きどころを打ったぁ~ッ・・・」

と、カミサンに訴える。

ドリフの“全員集合”でカトチャンが使っていた
古典的な単純ギャグですよ。
すると、すると、更に不思議なことに、カミサンは何故か
本当に簡単に引っ掛かってくる。(笑)
私に怪我が無かったことを確かめた途端、満面の笑みを見せ、

『あなたね、それは弁慶の泣きどころって言うのよ』

と、指摘してくるのです。

そこで私は、想定通りに反応したカミサンにほくそ笑みつつ、
痛さに悶絶した表情を意識的に強めて

「えっ!? そうだっけ、知らなかった。それより、マジ痛てぇ~ッ」

と、ホントに知らない素振りを強調する。

それを見たカミサンは一層自信を深めた様子で、
勝ち誇ったように

『そんなことも知らないの?』

と、続けるのです。


車に戻り、助手席のカミサンに

「あのさぁ、“義経の泣きどころ”っていう言い回しを
俺が本当に覚えて使っていると思う?ってゆ~か、
このパターン、前にも何度か経験してるでしょ」

ここで、カミサンは以前も同様に騙されたことに気づく。
ようやく・・・である。(笑)

「引っ掛ける方としては、レベルを上げたいんだから、
騙される方も少しは精進しろよ。でも、あの勝利者のような
振る舞いは何度見てもいいよね。素晴らしい!」

私がこう追い討ちをかけると、カミサンは苦笑いして

『うるさいッ!』

と、なるのです。

こんな些細なことでも生活の中に余裕が生まれる。
一重に天然ボケのカミサンがいるおかげなのだが、
だからこそ、それを使ってやることも自分の大事な役目、と
勝手に解釈しているのである。(笑)


でも・・・ でも・・・ それデモ

新年初書きです。


昨日のこと。

近所の大型電器店に出向いた。
石油ファンヒーターが壊れたのです。

商品をササッと決めて、後はいつもの週末と同じように
売り場をグルグル巡る。と、いったところで、実際に買うモノは無い。
夫婦それぞれで欲しい物の妄想を膨らますのである。
各々で見るゾーンが違う。私は、PC系・AV機器・カメラ周辺、
カミサンはいわゆる白物家電のフロアへ向かう。

カメラなどを見物し、暫くしてから洗濯機の売り場に向かった。
そこにカミサンがいるはずなのです。

当家の洗濯機は、未だ壊れる素振りを見せていない。
が、かつて何代か前の洗濯機が大晦日前日に突如壊れ、
大層不便な目にあったことがある。それ以来、カミサンは
“洗濯機は壊れてからじゃ遅い”という意識がかなり強く、
常に買い替えのタイミングを計っている。
近頃は、「最近の洗濯機はホントに凄いらしいのよ」と、興奮気味に
盛んに繰り返していた。


案の定、カミサンはドラム型の洗濯機とにらめっこをしていた。


夫:買うの?
妻:凄いのよ、コレ
夫:何が?
妻:職場の同僚がドラム型を買ったんだけど、水の量が
  信じられないくらい少なくて済むらしいのヨ
夫:へぇ
妻:乾燥も一緒に出来ちゃうし、コレ凄い!
夫:じゃ、今のガス乾燥機がいらなくなるってこと?
妻:そうよ
夫:お前さぁ、乾燥機買う時に「ガスじゃないとフンワリしないから
  ダメ」って言ってなかったっけ?
妻:そんなことどうでもいいのよ

  洗濯物の仕上がり具合はもう関係ないようだ。
  既にドラム型の虜(とりこ)になっている様子がアリアリ。
  

寄っては来ないが、傍らではカミサンから質問が出てくるのを
係員がじっと待ち構えている構図になっている。


妻:見てよ、これホントに凄いよ

  目の前ではデモ機が動いていた。
  槽の中では野球ボール大の黄色とピンクのカラーボール
  5~6個が水と一緒にグルグルと廻っている。

妻:凄いよねぇ~。水、あれだけで済むんだァ。凄いッ!!
  何か化学的な仕組みがあるのかしら?

  
  化学的な仕組みなど、どこにも無い。あるはずが無い。(笑)
  水の量はどうみても気休め程度。デモだから当然である。
  要するに、槽の下の方でカラーボールがキモチよさそうに
  水と踊っているだけのこと。水量だけなら、同じデモ用の
  食器洗い器の方がよっぽど多いように思える。


    
夫:ビックリだよ。こんな少ない水だけで!
  最近の洗濯機は凄いんだねぇ。
妻:でしょう!
夫:・・・って、俺も一緒に興奮してあげたいんだけどさぁ、
  お前、何か勘違いしていないか?
妻:どういうこと?
夫:もしかして、あの水の量で全部まかなえると思ってない?
妻:????
夫:洗濯物の容量以下の水だったら衣類が吸い込んでお終いだよ。
  洗えないでしょ。
妻:でも、何か仕掛けがあるんじゃないの?
夫:マジで言ってる?


瞬間。係員が寄ってきた。

ほぉ~ら来ちゃったよ。(笑)


係:これはデモなので水を少なくしています。
  実際には、そうですねぇ、槽の7割ぐらいのところまで
  入る感じでしょうか? 


  優しい。(笑) さすがに客商売だ。  
  『素っとん狂な客だなぁ。この量じゃ到底洗えないだろう』
  そう思ったって、客にはストレートに言えない。


夫:アハハ、そりゃ、そうですよね。
    
  
  笑いながらカミサンを引っ張って移動した。


夫:正直に言え。(笑)
妻:何をよ?
夫:ホントにあの水の量で洗えると思っていただろう?
妻:そんなことないわよ。ただ、職場の同僚が『水の量が
  全然違う』ってしきりに言うし、なるほど、こんな感じなんだ
  って思っただけ。
夫:それって、まんまじゃん。(笑)
妻:でも・・・
夫:でも・・・じゃなくて、正直に言えって。
妻:うるさいッ!


書き始めが平和で何より。(笑)


今年も宜しくお願い致します。


二人に“ありがとう”

昨日、クリスマスイヴの24日。
予定通り、達也が初めて彼女を家に連れてきました。


数日前のこと・・・


間違いなく迷惑だろうと思いつつも、

「24日の夜は一緒に食事しないか?」 と、達也を誘ってみた。

すると、意外にも

『(彼女に)訊いてみるよ』 と、何故か拒否して来ない。

う~ん、こりゃ、きっと顔見世したいに違いない。
ならば、本気で話を進めてあげよう。(笑)

で・・・

結局、私たち夫婦と四人で食事をすることになったのです。


会社を出て地元の待ち合わせ場所に向かうまで、
まるで初デートに向かうかの如くワクワクしている状態。
何だろう?この感覚。(笑)

レストランの席に着いてすぐ、達也がお相手を紹介してくれた。
彼女自身の挨拶を受ける。 “Yちゃん”・・・お名前判明。
初めてお会いしたYちゃんは、とても落ち着いた印象でした。
そして、コチラの自己紹介。

「私がお父さんです」

咄嗟にこう言ってしまった。
あァ、何でこんな返し方をしちゃったんだろう。

おまけに、カミサンはカミサンで

「私が母親です」 ・・・だと。

お互いに名前を言え、名前を!(笑)

一度切り出すと緊張感も解消する。
食事をしながらお互いの家族の事、彼女の事、達也の事、
血液型、等々色々な話をした。と、言うよりも、Yちゃんの言葉を
引き出そうとして、私がほとんど会話を回していた感じ。


3時間があっという間に過ぎる。


いい娘さんだったなぁ。

固定観念もあるけれど、自分なりにイメージする最近の
女子大生とは全く別次元の人物に思えた。性格の良さが
受け答えの言葉、様子から分かる。穏やかで、極めて
自然体の人。達也の性格にはピッタリだと思う。

というより、

お互いの性格が共に強く引き合っているんだろうか?
並んだ二人の空気感からそれが凄く伝わってくる。

親的には・・・

ど真ん中、ストライ~クッッッ!!

です。


会話からは、彼女には達也がシッカリ者で穏やかな性格の
人物に見えているようだった。それは間違い無いのだが、
違う部分もあることを教えてあげたくなった。

去年の丁度今頃、サークルのリーダーに選任された直後に、
そのプレッシャーから達也が凄く弱気になっていた時期があった。
いい経験なので、敢えて深く相談に乗らなかった私に対して

“俺の弱音は聞いてくれないの?”

と、マジ顔で言ってきたことや、その後、自分を助けてくれる
メンバーの暖かいキモチにいたく感動し、しこたま酔っ払って
帰ってきて

“仲間って、ホントにいいよね・・・”

と、神妙にキモチを吐露したことがあったのも教えてあげた。


それと、もうひとつ、こんな会話も・・・


「達也の部屋のドア、下の方が割れているの見えた?」

『いいえ、気付きませんでした』

「じゃ、今度来た時にチェックしておいて。昔、親子喧嘩した時に
  達也が蹴りを入れた跡
なんだよ」

『エ~ッ、そんなところがあったんですか!?』 

ビックリするYちゃんと、その横で苦笑いする達也の組み合わせが
とても楽しかった。

本当にいい娘さんだし、とてもいい感じの二人です。
このまま長く付き合って欲しいなぁ、と思う。


貴重なイヴの時間を分けてくれてありがとう。

二人に・・・

 “メリー・クリスマス”

 


シンクロナイズド・ショッピング

会社の帰りがけ、自宅最寄りの駅ビルにあるスーパーで
買い物をした。普段は殆ど利用しない店です。
買わなきゃいけないモノは無かったのに何故か足が向いた。
通常は「●●を買ってきて」というカミサンからの命令が
発せられない限り一人でスーパーに行くことはないので、
このような状況は稀です。


そんな折・・・


私が入店するほぼ1時間前にカミサンも同じ店で買い物を
していたことが帰宅してから分かった。

突然・・・

「なんで同じモノを買ってきたのよ~」

という声が聞こえてきたのである。

相方は、私が持ち返ったレジ袋から商品を取り出している。
過去、同じ駅の隣接百貨店で売っている、お気に入りの
大判焼きをダブって買ったことは何度かある。
まぁ、それは決まりモノなので不思議では無い。
だが、今回、その百貨店には寄っていないし、一体何を
重複したんだろうか?

「二つ揃えたのは初めてじゃない? しかもこんなものでねぇ」

こう言いながらカミサンが持ってきた商品を見て、二人で大笑いした。

 DSCF2850_1.jpg

う~ん、同調性に溢れた見事な夫婦だ。

毎日同じ商品を買ってもおかしくない(定番の)牛乳とか、
季節の旬の果物では無いところが渋い。しかも、どちらかというと、
マイナーな食材である。このツーペアのセットを揃えるのは
もしかして “奇跡” に近いんじゃないだろうか?(笑)

偶然の産物にキモチほっこり。


そういえば、このスーパーでは以前も大笑いしたことがあったのを
思い出した。

日常の些細なことに “福” のネタ有り・・・でしょうか。

 


一人を巡って三人三様

昨日の話。

もう日にちが変わろうかという時間なのに、2階で物音が激しい。
長男の達也の部屋辺りからガタガタと響いてくる。

暫らくして、達也が新聞の束などを沢山抱えて下りてきた。
モノを一箇所に置き、折り返し2階に上がると再びガタガタと
音が聞こえ始める。少し間を置き、また色々と抱えて下りてくる。

そんな行動を数回繰り返した。

要するに部屋を掃除しているのだ。

達也の部屋は乱雑で足の踏み場も無い。
出かけた後で珠に覗いてみると、クローゼットは開けっ放し、
新聞・書物・衣類は無造作に床に散らばっている。
無造作というよりは無秩序とも言える酷さ。
よく言われる “空き巣が入った後の状態” が常で、ホントに
見苦しい事この上無し。見かねて「片付けろ」と言っても、
なかなか処置しないのです。

そんな達也が夜中に掃除を始めた。
理由はハッキリしている。

それより前のこと・・・


帰宅した私を待ちかねたようにカミサンが寄ってきた。

『ねぇ、クリスマスの24日に “彼女を連れてきていいか?” って
達也が言ってきたのよ』

だからこそ・・・

掃除!掃除!、とにかく掃除!・・・なのである。(笑)


私が「ほぉ」と言う間もなくカミサンは言葉を続けた。
こっちはこっちでタイヘンに興奮している。(笑)


『名前は教えてくれないけれど、●●に住んでいて、
●●高校出身で、●●高校は偏差値で言うとウチの県だと
●●高校ぐらいで、今、達也と同じ2年生らしくて、
きっと同じサークルか、同じクラスよね、どっちかしら?
学祭の時にサークルの焼鳥の屋台のところで
声を掛けてきた人かしら? どんな娘(こ)かしら? 
ねぇ、ねぇ、どう思う?』

どうでもいいことを矢継ぎ早にまくし立てる。

「とにかくお前が落ち着け」

そう言いたくなるような興奮振り。息子を持つ母親は
誰だってこうなるのだろう。

が、これはこれで見ていて面白いので暫らく放置してあげた。

 

ねぇ、どんな娘(こ)かしら?


確かに気になる。

どんな高校出身でも、どこに住んでいても、何年生でも、
偏差値が如何ほどでも、同じクラスでも、違うサークルでも、
焼いていたのが「鳥」だろうと「クレープ」だろうと「ソバ」だろうと
何でも良い。

私の期待はただ一つ。

水野美紀に似ている娘(こ)であって欲しい。

ただ、それだけです。(笑)


24日、私が帰宅するまで居てくれるといいなぁ。

正直言って・・・

是非、お会いしたい。(笑)
 


母親の入院で身にしみたこと

ドタバタの10日間でした。

8月14日、木曜日の夜。
母親が家の中で尻もちをついた瞬間、それだけで左足の
大腿骨を骨折した。全く動けなくなり、救急車で病院に搬送。
すぐに入院。週末を挟んで月曜日に手術。金属ボルトで接合。
折れた骨の接合手術は難しい内容ではありません。
それでも術中・術後の危険性は伴う訳で、特にビビったのが
高齢者は手術(入院)をキッカケに認知症を発症する場合があると
医師から聞かされたこと。そして、それは決して珍しくないらしい
ということ。

“高齢者の骨折は命取り”と言われるが、主に体力的な面から
手術不能で寝たきりになるのと裏腹に、手術できたとしても
こんな要素を併せ持っている現実を実感した。そして、それは
(一過性のものであった・・・と思うが)手術前後、今までに
見たことのない母親を目にしたことで一層リアルなものになった。

母親は85歳にして人生で始めての入院です。それだけでも大層な
ことなのにおまけに「手術」。骨折そのものの激しい痛み、次々と
目に入る医療器具や見たこともない光景、全く違う生活リズム、
所作、等々。不安にならないワケが無い。

案の定、執刀当日と翌日がタイヘンだった。意味不明でワケの
分からない話が次々に飛び出し、周りの私たちが怯えた。
看護士からは「高齢者にはよくあることで心配しないでください」と
言われたが、前段で認知症を発症する場合があると聞かされた
身としては心配でならない。特に手術を終えた後の夜が凄かった。
行動、発言、その晩付き添ったカミサンの話を聞いて、二人して
かなり落ち込んだ

翌日の夜は私が付き添ったが、幸いなことに、この日を境にして
意味不明の話も減少。次の日からは夜の付き添いを止めた。
今は見舞うたびに普段の母親に戻って来ているのが分かる。
本人も家族もようやく落ち着いた。


この10日間で気付かされたことが多かったなぁ、と今更ながら思う。


「介護」というものを本気でしっかり考えなければならないことを
現実が警告してくれたこと。

目前の光景が30年後には自分やカミサンにも現実的なものになると
想像して不安が募ったこと。

(自分達も)30年後に親の世話をし、60年後には世話を受ける人に
なるかもしれないことを子供達に教えたいと思ったこと。

生活する上で85歳の高齢者に未だ甘えていた自分がいたこと。
もっと、もっと大事にしなきゃいけないと強烈に反省させられたこと。

義理の母親に実の息子以上の気遣いをしてくれたカミサンに対し
感謝の念を絶対に忘れてはいけないと思ったこと。


いろいろ、いろいろ、身にしみました。
怪我の功名にしなければなりません。

これから最短で一ヶ月のリハビリ期間を経て退院の予定です。
 

母を背負って思ったこと

4月で85歳になった母は以前から腰が弱く、外見はひどい「腰曲がり」。
年々歩く姿が弱くなっています。外出には車を使わないと移動できません。
耳も遠くなってきたし、以前に比べると物忘れも多くなりました。
でも、頭はしっかりしているので、85歳にしては元気なほうだと思います。

その母が連休明けに膝の関節炎を起こして歩行が不自由になりました。
今はだいぶ治まってきたのですが、最初はかなり痛々しい様子でした。
元々の「腰曲がり」に膝痛が加わったことで、今の姿は年齢なりの
 “高齢者” です。

先日、弟の家に行く用事があって車で送り迎えをしました。
向こうではどうしても階段を使うところがあります。本人は、

「大丈夫、ゆっくりなら自分で昇れるから」

こう言います。でも、どう見ても危ない。
高齢者が転倒などしたら一大事です。それで私が背負うことにしました。

が、

「オンブするから乗って」

私がこう言っても母は遠慮するのです。
恥ずかしいのか、子供に面倒は掛けられないという気持ちなのか、
すんなりとは応じません。

結局、母は言うことを聞いて渋々私に背負われました。


“親を背負う”

考えてみたら初めてです。


背負った瞬間に、昔に遡って親のありがたみを感じるぐらいの
息子だったらいいのですが、かなりの薄情者なせいか
そんな感慨はありませんでした。(笑)
が、感じたことが何も無かったワケではありません。
帰宅してから・・・


遠い昔、自分を背負ってくれてきた人を
逆に自分が背負うことに不思議な感じを覚えたこと。

そういう歳になったということ。

将来、自分も息子に背負ってもらうことがあるかもしれないが
弱くなっていくそんな自分はイヤだなぁ、と思ったこと。

果たしてその時、息子に背負われた自分のキモチはどうだろうか?
逆に、私を背負う息子はどんなキモチになるだろうか?
そんな想像をしたこと。

はたまた、

人間には、こんなふうに親子の絆を確かめる場面が
もしかして予めプログラムされているのではないか?

とか、

犬のリードみたいなものを繋いで幼児を歩かせている親は
何でオンブしてあげないんだろうか?

そんなところまで。(笑)

母を背負っただけでいろいろと興味深く、頭の中を巡るものがありました。


実は母親をオンブした瞬間、ホッとしたことが一つありました。
歳を重ねるごとに小っちゃく、弱くなってきた母親なので、
きっと “紙” を背負うようだろうと想像していたのです。

が、

見た目の弱さとは反対に、意外にも重みを感じた。
中味が詰まった感じのしっかりした重さ。
背中の物言わぬ母親から「元気」が伝わってきたようで凄く安心した。
だから、息子に背負われることを遠慮したんだろうなぁ。
背中の感覚から、少しだけ母親のキモチの端っこが
見えたように感じました。


背中って凄い交信装置です。

56's hobby 【Photo】

写真撮影が好きです。 時々、以下のサイトに写真をアップしています。
-工事中-

56's hobby 【Guitar】

46歳の時からギターを弾き始めました。録音音源をアップしています。

◆Goro's guitar play



《所有ギター》
Hiramitsu-SJ 56's custom
Martin-M38
Morris-S55

56’s Theater

趣味で撮影した写真をBGM付きのスライドショーにしています。
-工事中-

最近のあれこれ

50歳を迎えた節目の記念にオリジナルギターを作りました。ルシアー(ギター製作家)は平光泰典さんです。
平光さんはクラシックギターの製作家として高名な一柳一雄氏に師事。独立され、現在は鉄弦(アコースティックギター)の世界に転じていらっしゃいます。私のような素人の下手っぴーがオーダーするなど失礼なことと思いましたが、快く引き受けてくださいました。

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