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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

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神様よりもあんみつ!

日曜日は親戚のところに出かける予定があって、途中深川に寄ってみた。目的は遅い初詣。
その前に受験する二女の合格祈願で亀戸天神にも行ったから、お参り二連発になりました。

生まれ育った場所なので、昔からよほどの事が無い限り毎年の初詣は深川に行ってしまう。
カミサンも深川出身という事もあり自然と足が向いてしまうのです。深川不動尊(お不動さま)と
富岡八幡宮、セットでお参りするのがパターン。もう行き付けているので、祈願するというよりは
「ねぇ、ねぇ、今年はどうなのよ」ってな具合に馴染みの占い師と対話している感じです。(笑)

こんなに長い間お参りしているのに今年初めて気付いたことがあった。お不動さまの賽銭箱の上に
掲げられていた不動明王のご真言。これを唱えて祈願するのが良いらしい。で、それはというと・・・

『のうまくさんまんだ ばざらだん せんだん まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん』

いちいち上を向いて確かめるのもヘンなので実際に唱えはしなかったけれど、『のうまく』や
『うんたらた かんまん』って唱えるだけで笑っちゃいそうですね。それ以前に、私のお願い事は
決まっていて、毎年「家族全員健康でありますように」ということだけです。なので、ご真言も必要
ありません。これだけで十分です。

もともと神様にすがるほど自分は弱い訳でもなく、真剣にお願いごとを祈ったこともない。けれども
健康(身体)のことだけはお願いする。自分ではどうしようも無い時がきっと来ると思うからです。
神様、仏様と向き合う時はその程度にしておいた方がいいでしょうね。人間は神様に頼らなくても
自分で解決できるはずですから。逆に、いろいろな人からのお願いごとを受けて神様も忙しいので、
きっと私みたいな人間を応援してくれるのではありませんかね。調子良過ぎるでしょうか?(笑)


初"詣"を終えたら、必ず寄る店があります。お不動さまから直ぐ近く、甘味処の「いり江」。

http://www6.ocn.ne.jp/~irie/

ここで初"あんみつ"を食します。私は神様にお願いをして自分を安心させるよりも、どちらかと
いうとこれを食べて自分を落ち着かせたい方。よっぽど現実的なご利益があります。実際、食べ
終わるとシアワセな気持ちになっていますもの。 で、いつものお決まりの品をオーダー。

”白玉クリーム栗小倉あんみつ”1,030円。この最強のあんみつを黒蜜で頂きます。写真の手前が
そのワタクシの"神様"です。二礼二拍手一礼の後、食べ始めます。(これはウソ!)



060110_01.jpg


















しあわせ~♪ このお店、すべて美味しい。元は寒天屋さんなので、特に寒天はとても
宜しい。深川に行くことがあったら必ず寄るようにしています。

今年は遅かったけれど、これで新年の行事は一通り終了。これからは日常モードで
頑張るのみ。

よいことがありますように、神様お願い! 

・・・言えるはずが無いですね。
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Gone with the ・・・

早いですね、もう新年も6日になりました。今日はおせち料理の「伊達巻」について少し。

「伊達巻」とは、

・伊達政宗の好物だったことから伊達巻と呼ばれるようになったという説
・普通の卵焼きよりも味も見栄えも豪華なために、洒落て凝っている装いを意味する
 「伊達もの」から伊達巻と呼ぶようになったという説
・女性用の和服に使われる伊達巻きに似ていることからこう呼ぶようになったという説

など諸説あるようです。いやいや、こんな事はどうでもよくて・・・

このお正月に我が家では伊達巻を4本食しましたが、半分以上は間違いなく私が食べました。
伊達巻はチビの頃から大好きで今に至っております。何で好きになったのかは良く覚えて
いません。おせちの中では割と派手目な色なのと甘かったせいかなぁ。美味しい玉子焼き
みたいな感じでとらえていたのかもしれない。ま、それはともかく・・・
「お願い私を巻いて!」と言いたくなるくらい大好きです。
だいたい、クリスマス明けに出回り始めると先ず2本購入して大晦日までの年内に食べて
しまう。(当然私が半分以上!)それで味を確かめて再度本来の正月用を買いに行きます。
だから正確に言うと二度買いしていて、本当は6本買いました。(笑)
かつては無駄な出費になるので文句を言っていた常識的なカミサンも、

「一年でこの時期しか食べられないんだからつまらない事言うんじゃねぇッ

と、切れてしまう(子供のような)私の嗜好に諦めがついたようで、最近では6本購入が
毎年の決まり事となりました。(笑)
買う時には価格帯を変えて安い物から高い物まで幅をつけます。安い物でも意外と美味
しいのを発見出来るとかなり嬉しい。有名では無いメーカーの品物にこそ掘り出し物が
あります。その為にはスーパーも必ず何軒か見て廻ることも大事です。私が年末で一番
パワーをかけているのは「伊達巻探し」と言っても過言ではありません。

これだけ好きなので一年中売られていれば冷蔵庫に常備するのは間違いない。しかし、
通年で売っている物は伊達巻と呼ぶには全く情けないシロモノで、あれで満足する自分を
見たくない。何で365日売ってくれないんだろう・・・。冷し中華を夏以外の季節にお店で
食べることが出来ないのと同様、私にとっては残念なことのひとつです。

通算6本目の伊達巻も残り僅か。賞味期限は7日まで。あぁ、もう少しで伊達巻を
食べ切ってしまう。

  ”Gone with the Date-maki”   

正月は伊達巻と共に去っていきます。次にお会いできるのはほぼ一年後ですね。
長くて寂しい・・・。

来年は7本買おう

一応、年の初めですから

年の初めにと言いながら、元旦は過ぎてしまいました。(笑) まずは、

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

正月にあらたまって心構えなど今更・・・という気もするのですが、一応区切りなので
少しばかり。

来年には50歳を迎えますが、最近、自分はまだまだ成長できる余地が多いのでは?
そう思うようになってきました。その要素は周りにゴロゴロしていて、それを見つける
ことができればかなり自分を高めることが可能だと気付いたのです。それは例えば
対人関係のやりとりの中から得られるもの(仕事上、家族間、友人など)や、自然の
様変わり(いわゆる花鳥風月)や他人が創ったもの(音楽、絵、文章など)に触れる
ことから得られるものであったりします。

人からはそれが(私的には関係ない)会社の人間としてお客さんに”怒られる事”で
あっても決して無駄ではないし、近いところではカミサンや子供たちに学ぶことも多い
のです。また、自然の様変わりや芸能・芸術から直接教えられるものは無いにしても、
積極的に見聞きして心界を拡げることは、次に”目に入り、耳に入る”生活のあらゆる
場面で考え方の幅が変わってくると思うのです。こんなこと今頃気付くのが遅いの
でしょうが、そう思えるようになってきたのが自分としては嬉しいことです。

去年はギターを始めたおかげで、接し方の軽重はあるにしても20人近くの方と新しく
知り合うことができました。共通の趣味を通じた関係ではありますが、それを抜きに
しても皆さん本当に素晴らしい方々。人生の半分近くに届こうかという時にとても印象
深い一年でありました。もちろんギターを練習する事自体楽しくて、少しでも上手く
なりたいと自分を高めている訳ですが、多分ギターに限らずもっとちっぽけなことから
大きいことまで、そんな要素は周辺にたくさんありそうな気がします。ひとつ見つけると
連鎖して新しい世界を覗ける。そうなると良いなぁ、と思います。
なので、今年の目標は・・・特になし。しいて挙げれば、

   『自分の上乗せになりそうなことに敏感になる』

・・・でしょうか。(笑)キーワードは「興味津々」ですね。

皆さんも良い一年でありますように。


そうそう、本日カミサンの誕生日で先ほどケーキを食べました。
毎年正月にケーキを食べられるのは嬉しい。

ありがとう! もとい、おめでとう! でした。



060102_01.jpg


















●●回目、もう本人はめでたくないかもしれませんね。(笑) 



PRIDEをかけた戦い

ワタクシ、おかしな勝負を楽しむ趣味があります。それは・・・

“見知らぬ赤ちゃんとのにらめっこ”です。(笑)

赤ちゃんが笑ったらワタクシの「勝ち」、笑わなかったり、泣きそうな顔になったり、顔を
背けられたりしたらワタクシの「負け」という、とても単純な勝負です。過去、かなりの
戦績を上げており、どうだろう?・・通算では8割以上の勝率になっていると思います。
ただし、これには何の根拠もありません。実感です。(笑)

具体的に説明しますと・・・

まず、試合会場。稀に電車ということもありますが、基本的にはバスの後部座席。そして
最初にこの勝負で気をつけなければいけないのは、対戦者よりも彼らを抱っこしている
(たいがいは母親の)"セコンド"です。赤ちゃんに向かって顔を複雑にひねり、崩しながら
"技"を繰り出す訳なので、もし見つかった場合はかなりヤバイ状況に陥ります。まず
自分がとても恥ずかしくなりますし、場合によっては変質者に間違われる危険性もあります。
これは同乗している"観客"に対しても同様。一番いい試合環境は、自分の座る前席に母親に
抱えられてこちらを向いている場合。母親は前方を向いていますので気付きません。あとは、
ベビーカーに入れられてセコンドがうたた寝をしている状況。基本的にこれ以外では勝負を
してはいけません。どうしても勝負したくなったら、初めから「バァ~」などと声を発して宣戦
布告した上で試合をスタートさせることが大事です。

実際の勝負では手ごわい相手もいます。ワタクシが苦手としているのは・・・

・じっと見つめるタイプの選手
・笑っているのか泣いているのか分からない選手
・途中で眠くなるのか戦意喪失している選手

このあたりでしょうか。また、効き目のある技としては・・・

・一瞬で「ニッ!」と笑い顔に変化させる秒殺系
・口をパクパクさせるなどのダイナミックなアクション系

などが挙げられます。

どんな勝負事でもそうですが、やはり負けると悔しいもの。勝つ為には「完膚なきまで徹底的に
笑わせる」自分の精神力も大事です。手をゆるめてはいけません。また、データからは自分が
凹んでいる時ほど勝負を挑みたくなる傾向にあるようです。最近バスに乗車する機会が減って
試合数が減少しているのが残念ですが(名勝負になるであろうこの大晦日の)『PRIDE 男祭り
小川VS吉田』の対決に匹敵するレベルの対戦を、ワタクシもいつの日か経験してみたいと思っ
ています。

そうそう、ワタクシ以外の人が真似するとは思えませんが、この種目には勝っても負けても
真摯な態度が重要ですのでご注意下さい。「やったぁ~!」とか「チッ!」とか試合終了時点で
余計な言葉を発しないように気をつけましょう。せっかくの二人だけの秘密の勝負をセコンドに
気づかれてはなりません。これが一番大事なところです。(笑)

同じ事をしたら小川だって、吉田だって簡単に負けるかもしれない。

でも、俺は負けないぞ~ッ!!  これはこれでPRIDEをかけた戦いです。


・・・いや、そんな事は無い(笑)


凄いのは冷蔵庫だけじゃない!

昨日、我が家に新しい冷蔵庫が入りました。結婚して23年で都合三代目となる冷蔵庫。
家庭によって違うのでしょうが、電器製品は種類によって優等生と劣等生って分かれますね。
ウチの場合、別格と言えるほどダントツの首位に「風呂場の換気扇」という横綱がいます。
(コイツは13年間、昼夜24時間フル稼働しているのに弱音も吐かないのです!)
ただ、冷蔵庫もとても優秀な奴で、多分第二位かなぁ。二代目だって、壊れた訳じゃなくて
「そろそろ買い換えるか」っていうノリで手放すだけ。確か初代も、家族が増えて住まいを
移した時に容量不足に困って買ったはず。そう考えると、夫婦二人で暮らして最低機能だけ
使えれば、もしかしてずっと一台で済ませていたかもしれない?これって凄~い!ですね。
とにかくウチの場合、冷蔵庫は見事に当りが続いていたようです。

買い換えようと決まってから、週末何回か大型店に行って商品をチェックしました。もちろん
カミサンが物色するのであってワタクシは単純に聞き役。”シャーシャー”とメジャーの音を
響かせ、時には寸法を測りながら会話スタート。

妻:ねぇ、これどうかな?
夫:いいんじゃないの。
妻:ねぇ、ねぇ、今の冷蔵庫って電気代がこんなに安くて済むんだ!凄いよね。
夫:あぁ、凄いね・・・。
妻:色はどうする?
夫:どっちでもいいんじゃないの。
妻:えっ、前の冷蔵庫下取りしてくれるんだって!
夫:そうなの?(え~ッ、あんな古いの引き取り対象になるはず無いだろ!)
妻:運んでもらう日はいつがいい?
夫:休みの日ならいつでもいいんじゃないの。
妻:前の冷蔵庫の中身も片付けなきゃいけないし・・・。
夫:そうだね。(今すぐ来る訳じゃないし、それは後で考えればいいことでしょ!)

で、早く決めて欲しがっているワタクシの前から移動し、別の冷蔵庫に向かいます。
おい、おい、それで決めるんじゃなかったのか!?

ってな光景をしばらくの間続ける訳です。(笑)

こうやって観察していると、カミサンは冷蔵庫が好きなんだ!という事が分かってきます。
ヘンですが、ホントに好きみたい。(笑)お届け前日の夜に、翌日の配送時間の連絡があると
聞いているのに、前日は昼過ぎから「連絡がまだないわねぇ。来るのかしら・・・」。そして、
出て行く冷蔵庫の片付けに"テキパキテキパキ"と音が聞こえるかと思うほど熱の入った動き。
“もうちょっと落ち着こうよ”と言いたくなるくらいの鼻息!・・・なんです。 (笑)

ワタクシは不幸にも会社で日曜日の研修を入れられてしまい、当日は不在だったのですが、
なんと研修中に【冷蔵庫きたよ】のメールが・・・。今、それを俺に教えてどうなるの?
それぐらい嬉しくてしょうがないんでしょうね。
帰宅したワタクシには間髪入れず自動製氷機能の説明。そして、その他もろもろ。
この人は冷蔵庫の扉を開け、見えない主と会話しているのでは無いかと思うほどでした。


確かに歴代ウチの冷蔵庫は凄い奴ばかり! だが、冷蔵庫を使う奴はもっと凄い!

いい休日でございました。(笑)

子供に流氷を見せたい!

2003年の2月に知床までカミサンと流氷を見に行ったことがある。
051215_01.jpg

流氷は、網走や紋別で砕氷船に乗って船の上から見物するのが
一般的なパターン。けれども、ワタクシは趣向を変え、
直接流氷の上を歩く「流氷ウォーク」を楽しみました。

夏に旅行で北海道行きを企てると、かなりの確率で
台風に遭遇するワタクシですが、その時は無風で快晴。
すっごく気持ちの良い日でした。
ドライスーツを着用して氷上を歩いて行き、大きな流氷に登ったり
途中、氷を割って作られた流氷温泉にドボンと入ります。
(単純に氷の海に入るってことです) 

051215_02.jpg

海にプカプカと浮かびながら、空を見上げると一面のブルー、
周りは雪と氷で白一色、そして音も無し。
その時は気付かなかったけれど、クリオネを見つけることも可能。

ホントに綺麗。何よりも流氷の存在感に圧倒されます。
とにかく海全体が〝氷〟で覆われているワケですからね。(笑) 
あまりに素晴らしかったので、それ以来、チャンスがあれば
是非もう一度、特に子供たちに見せたいと思い続けている次第。
で、最近虫が動き出してきまして、
来年の2月には又行ってみようかな・・・と。

ホントは家族全員で行きたいのだけれど、
二女の高校受験が佳境。なので、カミサンと二女は行けません。
長女は仕事の関係で難しそう。すると、長男と二人で行く事になります。
しかし、このパッケージは微妙。
数年前、カミサンと二人だけで旅行に行く事が決まった時、
やけに緊張している自分がいましたが、
今回実現したら又同じ感覚に襲われそう。 
別に仲が悪い訳じゃないし、なんて事ないのだけれど、
子供だと思っていた長男だって既に高二ですものねぇ。
二人きりで過ごしたらどんな話が出来るのか?
結構緊張する。(笑)

取り敢えず本人の意思確認をしたらOKの返事。
学校の予定等を確かめてから決める事になりますが、
さて、さて、・・・。
ま、自分が同じ世代の時にオヤジにそんな誘いを受けたら
絶対に断っていたと思うし、これはありがたい事かもしれません。

それはそれとして、休みが取れなかったら一泊二日の
弾丸ツアーでも行きたいほど。
"人生観が変わる"と言う人もいますが(笑)、
それはオーバーにしても、「見て損は無い」のは確か。
長男には是非見せたいと思っていたものの一つです。

流氷行、実現できますように。

参考までに・・・。下記のサイトで情報が得られます。
雑学としても、知っておくと面白いかもしれません。
http://www.noah.ne.jp/ice/ 

寒くても楽しいなぁ

正吉と散歩に行くのは夜ばかり。しかも深夜が多い。例年、寒くなってくるとマジに
結構辛い。が、ここのところ楽しくなってきた。何故かというと、MP3プレーヤーの
おかげ。

ワタクシ、在宅の時と運転中は大体音楽を聴いているのですが、それ以外の移動中
には全く音を聴かない人なのです。(耳の形状が悪いのか)“インナーフォンがすぐ
外れるのが嫌い”という全く単純な理由。(笑)

ところが、先日衝動的に安いプレーヤーを購入した次第。

「寒過ぎて心細くなるから音が欲しいナ」と思っただけなのですが、これがなかなか。
最低限の機能しかありませんがそれで十分。誰もいない暗くて広い公園を通り抜け、
住宅街を歩いて行く・・・散歩一周、ほぼCD一枚分の距離がとても楽しい時間に変貌
しました。

楽しさの内訳はというと・・・

・散歩だけに追われない
・そのせいか正吉とじっくり、ゆっくり歩くようになった
・好きなギターインストを時間を無駄にせず聴ける
・(冬という季節柄)綺麗な星空にインストの音が入り込み極上のライヴ感が得られる
・人と会話しなくて済む
・自発的に散歩に出るようになり、カミサンのウザイ催促を受けずにすむ

などなど。要するに“自分だけの時間”を持てている実感があるのです。

春に桜吹雪の中を歩いたり、夏の暑い時期には通り抜けていく風になんとも言えぬ
心地よい爽快感を感じたり。つまらないことだけれど、散歩って意外とこういう
楽しみが転がっています。

得した感じがしますね。(笑)



カバンとメトロノーム

少し前の事だけど、朝いつものように電車に乗ると、吊革につかまるワタクシの前の
席に四人の親子が座っていた。父親、母親、そして小学生の双子の姉妹。どうも当日が
私立中学の受験だと思われ、親子の面接もあるのか両親もきちんとした格好でいらっ
しゃる。四人とも緊張気味な雰囲気で動きが硬い。位置的にどうしても彼らの言動が
耳目に入る。

・・・こんな感じ。

(きちんとしているようにしか見えないのに)姉妹の服の身だしなみを母親がチェック。
頻繁にちょこちょこといじる。収まり具合が気になるらしく、マフラーは特に入念に
触っている。父親は姉妹が持つ学習塾の専用カバンが心配なようで、

「きちんと閉めておきなさい」

とカバンの蓋を確かめながら指示。姉妹は(どう見ても普通に閉まっているのに・・・)
言われたとおりしっかりチェックします。電車がホームに入線しました。父親は、

「もうすぐ駅に着くよ。でも、まだ立たないで」

と姉妹に声をかけます。電車がほとんど止まり乗客は立ち上がっています。父親が

「まだ立たないで」

と続けます。姉妹は立ち上がる素振りを見せていましたが、その言葉を守って座り
続けます。電車が完全に止まりました。父親が、

「はい、いいよ」

と言って、ここで初めて二人は立ち上がります。母親は立った時に着衣の乱れが気に
なったのか姉妹の服、マフラーなどをまた甲斐甲斐しくあちこちいじります。姉妹は
何も言わずそれを受けるまま。四人は父親の「(降車に)気をつけて」という言葉と共に
電車を降りていきました。小学六年生ならもっとヒネてもいいはずなのに、親に従順で
優秀なお子さんなのでしょう。ただ・・・、


果たしてあの二人は自分の意思で受験するのだろうか?他人にはお節介にしか見えない
親の振る舞いに嫌がることもなく、言いなりに動く彼女たちにそれは感じられなかった。
元々、小学六年生ってそんなに人間が出来上がっているのかなぁ? 親としてはずっと
先を考え、立派な大人になる為にその学校を受験させるのかもしれないが、それに
どれほどの価値があるのだろう。価値観が違うので、そんな親御さんに「間違いだ!」
などと言うつもりもないが、自分が確立されて自身で決定できる状況がなければ本人
だって楽しくないだろうと思ってしまう。

姉妹のカバンには【絶対合格】という手書きの文字が大きく書かれていた。で、思い
出したのが岸部さんのメトロノーム。

自分でギターの道に進むと決めてから、メトロノームに【目指せスタジオミュージシャン】
てな文字を書き込んで練習したという事をライヴのMCで話された時があった。それ
だって岸部さんが中学生になってからの話。(小学六年生という)人間の確立も無い内に
(親の誘導を起点に)自分の進路を決めるってこと…ワタクシは絶対させないし、まず
できません。だいたい『将来立派な大人になる為にこの学校を受験したい』って言う
小学六年生よりも『立派な大人になりたい』とだけ言う小学六年生の方を信じるタイプ
だしなぁ。(笑)

カバンの【絶対合格】もメトロノームの【目指せスタジオミュージシャン】も書かれた
目的は同じ。自らを奮い立たせる為なんだけれども、それを書いた本人の"源(みな
もと)"のどちらに真実があるのだろう?

どっちも真実なのでしょう。でも、ワタクシの場合は間違いなく「メトロノーム」を
選択しますね。



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50歳を迎えた節目の記念にオリジナルギターを作りました。ルシアー(ギター製作家)は平光泰典さんです。
平光さんはクラシックギターの製作家として高名な一柳一雄氏に師事。独立され、現在は鉄弦(アコースティックギター)の世界に転じていらっしゃいます。私のような素人の下手っぴーがオーダーするなど失礼なことと思いましたが、快く引き受けてくださいました。

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