一昨日は「水道橋RIJN」のカウンターでキモチよ~く、楽し~く飲みました。
そして昨日は会社の慰労会で、またまた楽し~く飲んだ。週末で明日のことを
考える必要もなく、しかもいい感じの酔い加減だったので「気候もいいしちょっと
歩くかぁ」と思って、私鉄には乗り換えず船橋の駅から自宅まで歩いた。
家まで30分強の道をゆっくり歩いていると、売却されたガラス工場の跡地の際で
動くモノが目に映った。猫? 最初そう思ったがちょっと雰囲気が違う。そいつが
街灯の光の当たるところまできたところで顔が見えた。獣じゃん。(笑)
狸? いや、尻尾がモサッとしてなくて長い。狸っぽい顔だけど真ん中に白い筋が
通っている。あれれ、これってハクビシン!?
実は前夜RIJNで飲んでいる時にファミリーの80さんからハクビシンの話題が
出たのを思い出した。翌日に遭遇するなんて凄い偶然! 写真を撮ろうとして暗い
中をゆっくりと近づいていった。これ以上近寄ると逃げそうな感じがしたところで
暫らく見合った。結構カワイイ。(笑)するとハクビシンはゆっくりと暗闇の中に
姿を消していってしまった。
東京から船橋に引っ越して12年になるが、転居した当初の数年で狸を三回見た。
東京で生まれ育った私は当地で初めて野生の狸を目にしたのだが「田舎だなぁ」と
思うと同時に、ペットではない人間以外の生物と遭遇するたびに楽しさを感じた。
自然の多い土地で暮らしている人には珍しくないこんなことも、都会育ちの人間に
とってはとても新鮮。何しろ下町の密集地では蛇さえ見たことが無かったのです。
自宅のある場所は密集地ではないが住宅街である。近辺に地目で称するところの
山林があり狸はそこに住まっていたのだろう。でも最近は姿を見なくなっていた。
それは宅地の開発で山林が消えたからに他ならないのだが、追いやられた狸は
果たしてどこに行ったのだろう? 人間が家を作ることで狸の家が無くなる。
車で10分弱のところに地元で「海神山」と呼ばれる場所がある。普通に住宅が
並ぶその場所で、かつて道路沿いに『このあたりには野生の狸が暮らしています。
車の走行に注意』といった内容の手作りの看板が掲示されていた。狸が飛び出して
くることがあるから撥ねないように気をつけてあげましょう、というこの看板が
微笑ましかったが最近見なくなったような気がする。あの辺りでも“先住民”は
きっと追い出されてしまったのだろう。
昨夜自分は実に“いい感じの酔っぱらい”だった。あれがハクビシンでなく、もし
綺麗な女性に化けた狸であったら簡単に騙(だま)されたと思う。そんなお伽話の
ようなことが実際にあったら楽しそう。騙されたいと思う日もあるのだ。(笑)
でも、それにはやっぱり狸がいないとね。
あのハクビシンと狸たちが平和に暮らしていける環境が続きますように。そして
いつの日か、尻尾をつけた水野美紀と出逢えますように。
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