少し前にRIJNファミリーの菌ちゃんが、映画「ALWAYS~三丁目の夕日」についてmixiで
日記を書いていた。ずっと読んでいる好きな漫画なのでワタクシも気にしてました。けど
行けるタイミングが無くてやっと先日鑑賞。いいですね。自分の子供の頃を思い出しました。
東京タワーは確か昭和33年に出来たはずだから、映画の舞台となっている頃は丁度
ワタクシが生まれた時。だから本当にリアルとは言えないのですが、それでも共有できる
内容が結構ありました。例えば「富山の薬売りとおまけの紙風船」「公園に置かれた土管」
「家の間の狭い隙間を近道に使う」などなど。懐かしいですね。その中で忘れかかっていた
言葉が出てきました。
【人さらい】
『誘拐犯』と同義なのでしょうがホントに恐いなぁ、この言葉。(笑) 小さい時にはよく
聞きました。
「遅くまで外で遊んでいると "人さらい" に連れられて行っちゃうよ」
言葉の印象度が強いせいか(しっかり頭にすり込まれていて)暗くなり始めると本当に家に
帰ったものです。けれども、当時は今と比べてそんなに危険だったのだろうか? 誘拐の
犯罪頻度はそれほど違わない気もするし、決してそんな事はないですよね。ある意味、
警笛のようなものだったのでしょう。夕方になれば近所の大人がよその家の子にも声を
掛けて帰宅を促す。大人がきちんと子供を見てあげてた時代。今は隣に誰が住んでいるか
分からないなんて事が実際にある訳だし、メディアが発達すればするほど自覚の無い
人間は更におかしくなってくる。危険度レベルでいったら現在の方が圧倒的に高いはず。
最近、小さい女の子が殺害される痛ましい事件が続いた。今は "人さらい" では済まされ
ないから本当に恐い。大人は他人事ではなく、自分の子供と同じように(他人の)子供を
守る気配り、目配りを心掛ける必要がありますね。
「ALWAYS~三丁目の夕日」で、ストーリーの中心となっている家にテレビが届き、近所の
人が大挙押し寄せてワーワーやりながら一体となって力道山に声援を送る場面があった。
スローで回していたあのシーンから一番伝えたいメッセージを感じました。今の時代に
あんな状況はさすがに無いけれど、「自分だけの物にしないで皆で一緒に」っていう気持ちを
持つことは大事。
時代が移っても変わっちゃいけない部分だと思います。
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