大学受験を控えて頑張っている長男の達也。時期的にそろそろ佳境に入ってきた。
本人はそれほどナーバスになっていないように見受けられるが、日常生活の些細な
ところで少し過敏になりつつあるようにも感じる。
こんなことがあった。
通っている高校は県立の普通校です。私も公立の普通校だったので、自分の母校と
同様にかなり自由な校風かと思っていたが、意外と伝統的な規律が残っているようだ。
例えば遅刻に関しては結構厳しい。達也が私に差し出してきた一枚のプリントを見て
それが分った。こんな内容・・・
3年3組15番 ●●達也
あなたは、
今回で遅刻指導は 1 回目です。
今回の遅刻回数は 4 回です。
したがって、あなたの早朝登校回数は 1 日です。
※あなたが行わなければならないこと
①早朝登校を12月6日(水)から自分の日数分行う。
(午前8時までに職員室前で点呼を受ける)
②『遅刻反省文』を12月6日(水)までに担任に提出する。
要するに遅刻のペナルティにもランクがあって、達也は「遅刻」ポイントが溜まり、
次のステージとなる「指導」を今回初めて受けたということ。「指導」の回数が
重むともっと厳しいモノが要求されるのでしょう。柔道の判定みたいで面白い。
卒業前の三年生なんだから“場外指導”くらいでいいんじゃないの? とは思うけれど、
決まりごとなのでしょうがない。昨日は通常より相当早い時間に起床していた。(笑)
そしてもう一つの罰(上記の②)反省文の提出。
達也は書き終えた反省文を私に見せ「読んで、書いてくれ」と言う。書く?
反省文のフォーマットを眺めてみると、反省文を読んだ保護者が感想を書き込む
スペースが最後に用意してある。えっ、遅刻すると親も反省しろってこと!?
高校生にもなって何でよ? とは思ったが、却って、本人がどんな文章を書いて
いるのか興味が湧いてきた。(笑) そこで本人の言い分をじっくり読んでみると、
文意としては・・・
・遅刻したことは申し訳ありません
・遅刻したのは受検勉強を頑張っている影響です
・私は推薦入学既決定者と違って合格の保証が無い
・そのためには勉強を目一杯しなければならない
・だから遅刻もある程度しょうがないのだ
全然反省してないじゃん。それどころか完全に八つ当たり。(笑) その旨を伝えると
達也は・・・
『でも、推薦決まった奴らは入学後のバイトの話とかばっかりしてるしお気楽なんだよ。
同じ遅刻者でも俺とは全然違う。絶対に俺の方がタイヘンなんだし、そう書きたく
なるでしょ?』
こういうのが許せない。
「だけどさ、そいつらはお前が真剣になっていない時にマジに勉強して評定を上げたん
でしょ。その結果が今、目の前にあるだけ。お前の遅刻の理由を彼らと並べるのは
おかしいよね。今、ハッキリしているのはお前が決め事を破ったってことだけだよ。
だからこういう書き方は好きじゃないなあ。確かに遅刻そのものは問題じゃない
けれど、だからといって君も喧嘩売れるほどのレベルじゃないでしょ。黙々と勉強を
続ける姿の方がよっぽどカッコイイんじゃないの」
そうけなしてあげた。(笑) で、更に追い討ちをかける。
「国語が不得意なのはこの文章力を見れば分るなぁ。ひどいね。俺が担任だったら
全面書き直しだよ。句読点の付け方も悪いし、ほら、こういう時はブラ下がりって
いって点・丸は枠外にはみ出してもいいんだよ」
ついでに国語の添削も始まり、本人の反省文はいじられ通し。(笑)
結局、親の感想として書いたのは・・・
・本人はお門違いの言い訳をしている
・それが気に食わないので父親が教育した
・全面書き直しさせたいが、本人は指導に納得したのでこのまま受け取って欲しい
遅刻だけでなく、親からは違った意味でも反省を求められて息子もタイヘンです。(笑)
最近の達也は、“自分はこんなにやっているのに他人は・・・”的な発言が目立つ。
ホントに頑張っているし、そう言いたいキモチはよく分っている。でも、それじゃ
大きくなれないのだよ。他人はどうでもいいから先ず“自分”を作ること。それは
知らせてやらないといけません。
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