入試が近づいてきた。来週はもうセンター入試です。
我が家の受験生クンは最後の追込み段階に入っている。
年末~年始、受験生をめぐる当家の様子は普段と特に変わりなし。
緊張感と開放感が同居していていい感じ。
適度な緊張感がジワッと家の中を埋めているようです。
やるべき事をやってきた自信なのか、達也も決してギスギスしていない。
それがいい。
多少緊張感が漂うのは・・・
こんな紙が達也の部屋のドアに貼られる時。
過去の入試問題集を実際のテスト時間の中でシュミレーション
する際にこれが掲示されるのだが、この時だけは家族全員が
意識して静かにしている。
我が家なのに泥棒の如く階段を昇り降りし、正吉が吼えよう
ものならみんなで人指し指を鼻に当てて「シーッ・・・」。
誰かの会話の声が少し大きくなってもみんなで「シーッ・・・」。
なかなか得がたい一体感があって面白い。(笑)
それでも三年前の高校受験の時に較べると、達也もそれなりに
成長している。
あの頃、正吉の吼える声に切れた達也が階段を駆け降りてきて
「捨ててくる」と言って正吉を抱えて本気の行動を取ったことがあった。
ペットとは言え、立派な家族である正吉を“モノ”にしか見ていない
その態度が気に食わなくて私も切れ、二人で掴み合い、
激しく揉みあっているところを半泣きのカミサンが止めに入って
その場を収めた。双方納得しないまま分かれたその後、
達也が部屋に入ると同時に『ガンッ!』という大きな音が聞こえた。
ドアに蹴りを入れた音だったのだが、その跡は貼り紙の反対側に
今でも残っている。
普段の勉強は進学予備校でこなしており、家ではそれほど
根(こん)を詰めていないせいもあるが、思ったより本人は
ナーバスになっていない。それに甘えてこのダメな父親は
平気でギターを弾いていたりするのだが、試験が近づいて
さすがに気になったので
「ギターの音、大丈夫か?」
と、達也に訊いてみた。すると、
「テストをしている時だけは気になるからちょっと困るけど、
あとは別にいいよ」
と、返ってきた。
これじゃぁ、どっちが大人か分らない。(笑)
そもそも、お伺いをたてていること自体恥ずかしいかぁ。
たかだか一枚のドアの裏・表に、この三年間の達也の変化が
見えたようで何か楽しい。
試験、もうすぐだなぁ。
頑張れ受験生!
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