先日、カミサンの勤務する保育園でも卒園式があったらしい。
私事に置き換えると、共働きである当家では過去に三回経験しているイベントです。
卒園・卒業という人生のステップでは最初の節目だけに、親御さんとしても感慨は
ひとしおでしょう。
実際に私もずっと泣きながらビデオを撮り続けた覚えがある。長女にいたってはもう
16年も前になるのか!? あの時、泣いているカメラマンのレンズの先にいた女の
子は、バスタオルを持ち込み忘れた風呂場から素っ裸で階段を駆け上がれる女性に
成長した。
そして12年前。女の子に興味も無かった男の子は現在、バレンタインデーのお返し
に後片付けも出来ないのに自分でクッキーを焼く青年に変身した。それと、恥ずかし
がり屋で可愛かった10年前の女性モデルは「ヤマハじゃダメ。バックでないと高校
ではトロンヴォーンは続けられない」と主張する強さを身につけた。
ボロボロの涙を流していたお父さんには、子供らのこんな将来は全く想像もつかな
かったのです。要するに、卒園式では涙を真剣に流さない方がいいということ。(笑)
話を戻すが、カミサンの園の卒園式では親のマナーがかなり悪かったようだ。近年は
加速してひどくなっているらしい。いくら保育園とはいえ、粛々とした式進行を維持
するには大人の規律が最低限の条件のはず。子供たちが “み~んないい子” に育っ
ていく為には、親自らが見本を示すのが当然なのに、ホントにひどい状況のよう。
嘆かわしいですね。
そこで私は、来年、年長クラスを受け持つカミサンにこう言いました。
「騒げない雰囲気をBGMで作っちゃえばいいじゃん」
ガヤガヤできないくらい真剣に耳を向けられる曲を選曲するのも一つの手法だと思う
のです。通常、その場面ではクラシック系の曲が多く使われ、稀にビートルズが・・・
という程度らしい。ならば・・・
「趣向を変えてギターのインストにしようよ。ほら、例えば岸部さんの“少年の夢”
とかいいでしょ。絶対に合うよ!」
こう続けたところ、カミサンも感じたところがあるらしく興味はもったようです。(笑)
いい曲を聴かせて、子供たちの出発(たびだち)を祝ってあげるのも素敵ですよね。
楽しみだなぁ。絶対にこの目論見は成功させよう。
一年掛けて啓蒙するぞぉ~ッ!!
「これ、どぉ?」
「ダメ」
「じゃ、これは?」
毎晩こんな会話が枕元で続きそう。(笑)
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