給食費の未納に続いて、最近は保育料の未納問題が騒がれている。カミサンが
保育士を職業にしているせいか、この類の話にはどうしても敏感になってしまう。
というか、憤ってしまう。
なんで世の中こんなに悪い奴が多いんだろうか?
一年以上払わないなんて、最初から払う気などないのだ。加えてその腐った思考で
「どうせ福祉施設だ。俺達は税金を払っているんだから助けるのは当たり前だろう」
くらいの事は簡単に言うのです。そして、こういう奴らに限って確実にズル賢い。
多分、「弱い子どもを預けているんだ。保育料を払わないからといって面倒をみなく
なるはずがない」こう考えるだろう。逆の見方をすれば、保育園(自治体)は相当の
金を使って“人質”を自ら囲わされているとも言える。
そして、本当は働いて保育できないはずの人間がゆっくりと自分の時間を過ごす。
保育園に預けてしまえば朝8時から夕方6時まで、10時間もフリーになれるのだ。
家でテレビを見て昼寝をし、車に乗ってパチンコに出掛け、帰るついでに子どもを
引き取り、ちょっと前に負けたパチンコの腹いせで子どもにあたる。結局、可哀想
なのは子どもなのです。
断言はしないが、概してこの手の親は子どもに愛情をかけていない。
カミサンの受け持ち園児(仮称)Aクンの保護者もその類のようだ。保育料を未納して
いる訳ではない。ただし、保育に欠けているとは到底思えない状況。通常、保育に
欠ける状況とは、両親(シングルもあり)が日中は勤務している状態をいう。ところが
普通のサラリーマンである父親はよいとして、問題は母親の方。保育申請の際には
支払い保育料の等級決定の為に収入の確認が必要なのだが、彼女の年収を聞いて
ビックリした。個人を特定できる訳じゃないから大丈夫なので書くけれど、
-年収- ¥23,000 ですよ。
これで 『働いている』とか『保育に欠けている』って言えるのか?
Aクンは年長児だというのにカミサンに付いて離れない。トイレにまで付いてくるので
「お部屋で待っててね」と言っても、出てくるまでそこで待っているほど。お昼寝の
時などは、わざとお漏らしまでする。お漏らしをすれば着替えの手伝いのために
カミサンが来てくれることが分っているのだ。彼にとって愛情を向けてくれる存在は
母親ではなくカミサンに代わっているということ。精神錯綜と思えるほどの状況が
そこにある。
だが、母親と一緒の人前に出ると、Aクンは保育園の生活ではおよそ見られない程の
笑顔を無理やり作って自分の母親に向けて投げるのです。カミサンが言うには、この
ような状況では親の愛情が足りなければ足りないほど、子どもは余計に頑張るらしい。
悲しすぎる。
先日あった卒園式、(会場の都合から)“保護者二名まで同席可”の決まりを知って
いながらこの母親は、祖父・祖母など一族郎党合計8名出席させて欲しい、と言って
きたそうである。そんなに近い人がたくさんいたなら、ここまでの日々、誰か一人
ぐらい面倒もみれただろう。
幼稚園と違い福祉施設である保育園は、保育に欠けた状況であれば卒園後も子どもを
預け入れることができる。卒園式が終わったあと、明らかに愛情を求めているAクンの
行状をいつものように母親に伝え、「ねえ、お母さん。卒園式も終わったし、あとはもう
家でみてあげた方がAクンにはいいよ」こう伝えたらしい。けれども結局、Aクンは29日
までしっかり預けられるようだ。
この母親は、四月から職場異動となる“親代わりの”カミサンが29日まで現在の園で
勤務することを知っているのである。
もう、最低です。ホント頭にくる。「自分のことよりも、先に子どものことを考えろ!」と
言いたくなってしまう。
日本はいつからこんなに悪い奴が増えちゃったんだろう・・・。
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