我が家ではこの春、家族五人のうち三人が新しいスタートを迎える。
何度も書いたが、まず長男の達也が大学に進学する。これはピカピカの新しい旅立ち。
それに続いて、先日カミサンの異動が決定した。地域的には少し不便な場所にある
保育園に勤務先が変わります。本人も同僚も異動無しと思っていたらしく、予想と
違った決定に少しビックリしたようだが、公立保育園の保育士には決して珍しくない
ローテーション。カミサンも慣れたものです。こちらは穏やかなリ・スタート。
そして、一番厳しい出発点に立つことになった者がもう一人。
・・・私です。(笑)
同じ事業部内での異動が決定した。入社以来、職種としては一貫して営業だったが、
今回初めて内勤になる。部分的に営業要素も残るが、主体は内勤です。4月1日付
なので実質的には2日の月曜日から職種が変わる。異動先は事業部の長のプランに
基づいて新設されたセクション。ゆえに形がなく、これから作っていくことになる。
この先に何が待っているのか分らないが、テンコ盛りの仕事が待っているということ
だけは想像がつく。その前兆なのか(引継ぎがあったとはいうものの)先週は下の
画像のごとく忙しかった。これは火曜日時点の週間スケジュールで、この後も予約が
入り、最終的に隙間はほとんど埋められた。売れっ子でぇ~す。(笑)
異動決定直後はかなり緊張した。その理由は幾つかあって・・・
まず、営業以外の職種を経験したことが無い為の不安。今年6月で50歳になると
いうのに情けないのだが、これは自分にとってコペルニクス的転回なのです。それと、
“考えること”が新しい業務の主体となるのも気になった。幾ばくかの素地とカン
だけでサラリーマン(営業)人生を続けてきた者に、無機質な数字データから事業
収益性だとか新しい事業構造を考えろと言われてもそれは厳しい。加えて「どうしても
作りたかった肝いりの部署だ」などとキッパリ言われると余計に緊張してしまう・・・。
はず・・・だったのだが、
この一週間、前倒し的に業務を開始していく中でキモチが変わった。意外と新鮮な
自分がいて驚いているのです。(笑)
もしかすると自分の深層ではこうなることを望んでいたのかもしれない。
部長になってからのここ数年、何か不完全燃焼感が続いていた。もともと体質が
現場寄りで、職位が上がるにつれて仕事の実感が乏しくなっていたのは確か。
課長時代は(担当者として受け持つ自分の仕事量こそ少ないが)現場の接触点が
近い分だけ毎日が緊迫しており、嫌なことが続いても凄く楽しかった。ところが、
部長になるとマネジメントが主体になり、自分には貴重なハラハラ・ドキドキ感を
得ることが出来なくなっていたのである。
ここで職務内容が変わるというのは、自分にはチャンスと捉えるべきなんだろう。
今年は五十歳になるし、銀婚式を迎える節目の年でもある。仕事上での精神的な
緩さが生活全般の緊張感を失わせていた部分もあった。新しいスタート地点に立って
いることは間違いない。
開幕前夜・・・。
もう一度新人になったつもりでドキドキしてみましょうか。(笑)
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