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Goro・とおく

遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・

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大聖堂のパイプオルガン

私たち夫婦は1982年の4月に、
東京の目白にある 『東京カテドラル 聖マリア大聖堂』 という教会で
結婚式を挙げました。

二人ともキリスト教徒ではありません。が、調べてみると、信者でなくても
結婚式を受け付けてくれることが分り、親族以外も臨席が可能で、且つ、
雰囲気の良いことに魅力を感じて選んだのです。


正月、カミサンと長女の三人で初詣に出掛けた際、足を延ばして久し振りに
カテドラルに寄ってみた。今はフォーシーズンズホテルと言ったほうが分り
やすいかもしれない 『椿山荘』 の目の前。閑静な場所にあるこの教会は
東京地区のカトリックの大本山のような施設で、建築家の丹下健三さんが
設計した斬新な建造物としても有名です。東京オリンピックの開かれた
1964年に建てられ、既に40年以上経つというのに全く旧さは感じられない。

church.jpg 2008.1.6

教会の中に入りヴァージンロードの始まる位置に立ってみると、聖堂は
当時と変わることなく荘厳な雰囲気に満ちていた。

こうして新しい人生をスタートさせた場所に立ち、聖堂内に拡がる反響音、
それが作り上げる深く、厳かな空気を感じられる意味は大きい。
教会は常に開放されている。いつだって此処に来て当時に戻ることが
できるのです。この教会で結婚式を挙げられて良かったなぁ、と思う。

帰り掛けに目にした掲示物で、教会のパイプオルガンが2004年の
復活祭に合わせて新しく入れ替わったことを知った。
また、その時の過程はNHKがハイビジョン特集で番組にしてDVDにも
なっているらしい。

「是非見ておきたい」

そう思って早速通販でDVDを購入したが、これが素晴らしい内容だった。
パイプオルガンという楽器そのものの構造、歴史、カテドラルに誕生した
パイプオルガン
から表現される音の背景、などなど。中身を知ったことで、
新しいパイプオルガンの音を聴きたいキモチが強くなった。

カミサンが、「私たちと同じように、三人の子供のうち一人だけでもここで
結婚式を挙げられたらいいよね」 と言う。長女をここに連れていったのは
そんな意味合いもあるのです。

カミサンと立った同じ場所に今度は娘と二人で並び、花婿に引き渡す為に
ヴァージンロードを進む。そんな場面が近いかもしれない。

立場を変えて聴く新しいパイプオルガンの音。どんなキモチで聴くことに
なるんだろうか。


一人と言わず、三人ともここで式を挙げて欲しいなぁ。(笑)

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