昨日、24日は私たち夫婦の25回目の結婚記念日。ここ数年、結婚記念日に合わ
せて小旅行に出掛けており、一昨年は鎌倉、去年は秋田の角館に行った。
そして今年も、先週の土曜日から一泊の旅行を楽しんできました。
めでたい銀婚式記念・・・。
いざ、想い出の地へ!
ということで、今回は導かれるように函館へ。
25年前、当時ハワイを希望していたカミサンの反対を押し切って、新婚旅行に
北海道を選んだ。単にサラブレッドをゆっくり見たいという私の勝手でそうさせて
もらった。あの時は、旭川~網走~(帯広)~然別湖~広尾~様似~静内(3泊)
~札幌~小樽と周り、最後に函館に泊まった。自分で経路と宿泊先を設計して旅行
代理店に手配をお願いしたが、GWの連休にかかってしまい、函館だけは希望した
宿が確保できなかった。ビジネスホテルも空いていない状況の中で唯一空いていた
和風旅館があり、結局そこを予約することになった。代理店の女性に「建物を目に
した印象と内部は全然違います。建物の外観に驚かず、中に入ってからビックリ
してください」と、言われたが、自分がビックリしたのは値段の方だった。(笑)
その旅館は、昭和天皇もお泊りになられた高級旅館。確かに建物の旧さに反して
内部は立派で格調高く、しかも案内された和洋室は海と向き合う素晴らしい部屋。
でも、宿の雰囲気は自分達に相応しいとは思えず、正直なところ新婚の若輩者には
不釣合いだったと思う。ただ、その“非日常”が本人には驚くほど新鮮だったようで、
カミサンが「凄いねぇ」と何度も繰り返していたのと、いつの間にかフロントから
家族風呂の鍵を借りてきて「キャッ、キャッ!」と異常に喜んでいたのを想い出す。
(それだけは自分も新鮮だったんですけどね・笑)
そして、今回。
いろいろな場所を廻り、美味しいものをたくさん食べ、ゆっくりと買い物をした。
極めて普通で自分には日常と思える行動も、カミサンにはやはり“非日常”で
あったようで、どこに行っても25年前と同じように凄く喜んでいた。(笑)
宿泊したホテルには海と向き合う屋外の足湯が用意されており、朝食の後、二人
並んで腰掛け、コーヒーを飲みながら湯に浸かり、暫らく目の前の海を眺めていた。
視界が悪くて向かいの下北半島も見えなかったけれど、そうやってぼんやりして
いられるのがとてもいい時間に思えて楽しかった。浸かるお風呂は家族風呂から
足湯に変わったけれど、この感覚は25年間で何も変わっていないように感じる。
もしかすると更に増したのかもしれないなぁ、とも思う。
帰りの機内で、カミサンがインナーフォンを接いで頭の上から装着していた。普通は
お医者さんの聴診器スタイルになるのだが、何故か頭から被っている。飛行機には
もう何度も搭乗しているというのに、このマジボケぶり。(笑) このあたりは昔から
全く変わっていない。
「お前さぁ、目の前にコードが垂れて気になるだろう。ヘンだと思わないの?」
カミサンは 『そんなにヘンかしら?』 という感じでインナーフォンを耳から外した。
「付け方が違う。それは頭の上じゃなくて首の後ろに回すんだよ」
からかって続けてこう言うと、今度はホントに首の後ろに回している。(笑)
「ホントにバカだねぇ~。それも明らかにヘンだろ」
そう言って笑いが止まらなくなった。
こんな些細なやりとりも、25年後の金メダルへの予感のようであります。
表彰台の真ん中は、意外と早くやって来るのかもしれません。(笑)
感謝。
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