遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
私の勤務先では社内報を月刊で発行しています。
最新の6月号が先日配布されました。
新入社員が仮配置を終え、6月1日付で正式配属されるので、
例年、ルーキー全員が6月号の社内報で紹介されます。
各人が学生時代のモノクロ写真と共に
簡単に自己紹介をする体裁になっています。
そのうちの何人かは表紙にも登場し、
そちらには入社後に撮ったカラーのスナップが使われます。
今回は長男の達也も登場してくるため、私としては
例年とは多少違う感覚で誌面を眺めることになりました。
達也はモノクロ頁とカラー表紙の両方に載っていましたが、
どちらも殊(こと)のほか写りの良い写真で爽やか。
特に表紙の方はスーツ姿のせいか、実体はともかく、
しっかりしたイケメンのフレッシュマンに見える。
今回だけは一応カミサンに見せておいた方が良いかと思い、
珍しく社内報を自宅に持ち帰ってみた。
「達也が出てるから社内報を持ってきたよ」
そう言うと、
カミサンは私から奪うようにして冊子を取りあげ、
表紙もまともに見ずに、いきなり本文頁を開いた。
闇雲に開いた頁に目線は走らせているが、
そこは23年3月期の業績内容を報告している頁だ。
カミサンは売上高や利益数字の解説文の隙間に
自分の息子を見つけようとしているが、そこにいるはずがない。
「ほら、ここだよ。あと、表紙にも出てるから」
そう、教えてあげた。
すると、カミサンは文章を読むこともなく、達也の写真を見て
『これ、いいじゃない。ちょーいいわよ、これ。
凄くいいっ。ねぇ、どう思う。いいわよね』
と、あっという間に反応してきた。(笑)
自分が写っているワケでもないのに『いい』を連発し、
私にも共有するよう持ちかけてくる。
見せたら絶対にこうなるだろうと想像していた通りの展開。
分かりやすい興奮ぶりに笑ってしまう。
まぁ、母親としては、会社内の息子の様子が気になるし、
どんな些細なことでも知りたいのだろう。
それが垣間見れたことで、嬉しくてしょうがないのです。
・
実は、息子の名前が社内報に出るのは二回目だ。
本人が誕生した際にも、「お誕生おめでとう」のコーナーに
出ているのです。その時の社内報はもう手元にないけれど
ここまで22年という時間が流れているわけで、同じ会社に
勤務することになった今、自分としてはそっちの方が感慨深い。
・
自分が産んだ息子の写りの良さに納得し、
ちょっと落ち着いた様子のカミサンが私に質問する。
『どうなの評判は? 周りから何か言われたりする?』
「残念ながら、部外者に会社内のことは教えられない」
そう答えておいた。(笑)
COMMENT