昨日の夜はRIJNに寄った。お酒を飲み、ギターも弾けて、しかも昨日は演奏の
内容について皆さんからいろいろレクチャも頂けた。発表会も近づいているので
たいへんにありがたかった。毎度のことなんだけれども、RIJNに行くと楽しい
せいか、帰る時には疲れがとれている。とても心地よい晩でした。(笑)
・・・が、飲んでいる途中、カミサンからメールが届いた。
まず・・・
■今、園を出ました■ 個人面談してて遅くなった。何時に帰れる?
そして・・・
■いろいろあって■ 友絵と船橋の居酒屋にいます。ちょっと飲んで帰ります
「個人面談→いろいろあって→相手(長女)を探して一緒に飲む」
ウ~ン、少し気になるパターン。でも、自分は楽しく飲んでいて直ぐには帰れない。(笑)
帰宅してから何があったのかカミサンに訊いてみた。
どうやら受け持ちのクラスの個人面談で強硬な保護者の方がいらっしゃった模様。
対応に疲れて凹んだ状態で勤務先の保育園を退出したようだ。相手は少し問題の
ある保護者で、その話は以前から耳にしていた。ここで細かく表現しても意味は
ないので要約すると『自分の子供が他の出来の悪い子供に影響されているので
それら周囲の子供たちをきちんと教育して欲しい』ということ。実はこの保護者の
子供も問題を抱えているのだが、その由来の元は他の子供にあると主張している
みたい。
確かにカミサンの受け持ちクラスには問題のある子が多いようだ。ご飯もまともに
食べさせてもらえていない子、お風呂にも入れられていないような子、それらの
原因で暴力的になっている子、要するに養育放棄(ネグレクト)の現実が目の前に
あるということ。でも、保育士は怪しいと感じてもそれらの家庭の中に入って現実を
観察することはできない。子供を助けてあげたいという気持ちとは裏腹に断定
できずに(親に)言えないもどかしさを感じている。それは発達障害の様子が伺え
る子供の親御さんに対しても同様の状況だろう。
カミサンは面談した保護者に『貴方の子供も実は別の問題を抱えているのよ』と
言いたい気持ちになりながらも「お母さん、おっしゃっていることは勿論お聞きし
ますが“影響を与えていると言われる”そんな子供たちの生活を私たちは一日中
追いかける訳にはいかないのです。朝、子供を起こしに行き、ご飯を食べさせ、
綺麗な身なりにして保育園まで連れてきてあげたい気持ちはありますが、現実は
無理ですよね。保育園は生活の一部をヘルプしているのであって、家庭内の生活は
各々の親御さんにきちんと保育意識を持ってもらうしかないのですよ。分かって
くださいね」とキッパリ答えたらしい。
この保護者は勘違いしているなぁ。保育園は福祉目的であって教育機関ではないの
だよ。本来救済されるべき人たちが定員オーバーではじかれ(前にも書いたけれど)
福祉を逆手に取って利用している悪者のせいで保育そのものが要らぬ負担を掛けら
れている現実があるのに教育だと? 笑わせてくれます。
「子共にきちんとしたことを教えられないバカ親たちにしっかり言ってください」
そう吠えていたらしいこの同類の“バカ親”も(納得していないのかもしれないが)
最後は渋々矛先を収めたらしい。
聞いているうちに何だかカミサンを褒めてやりたいキモチになって
「その言い方で正解。よくやった。えらいよ」
思わずそう言ったのだけれど、自分だけ飲んで心地よくなった気がして実は少し
気がひけていた。酒に付き合って訊いてあげたかったなぁ、と反省しているのです。
でも、カミサンはエライ!
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