自称“ダメ人間”の長男、達也に改善の波が急激に押し寄せてきた。まず、決めかねて
いた大学の学部を決定したこと。そして、晴れてアルバイト先も決まったのです。(笑)
当初、百貨店の販売員に応募するつもりでいたのが、急遽学習塾の講師に落ち着いた。
もともと入学後の希望として考えていたことではあったが、カミサンの同僚保育士さんに、
ご主人が学習塾チェーンの事務方で働いている方がおり、話をしたところ、本部面接~
試験・・・となり、勤務希望校の面接を経てトントン拍子に決まってしまったのです。
高校の卒業前ではあるけれど、もう今週から実際に教えることになっている。ダメ人間に
教えられる中学生のほうが心配になってしまうが(笑)、まずは良かった。
自分に社会性が十分に備わっていないことを自覚している達也にとって、この期間は
何かと新鮮なことが多かったようだ。
・会社に対する文書作成などの諸手続き
・会社に所属する“オトナ”との会話の進め方、応答の仕方、言葉遣い
・メールをやりとりする時の表現方法
・勤務先のメンバーとのコミュニケーションの取り方
・メンバーと会食する時の心がけ
・自分の思惑通りに物事が進まない時の対応
ちょっと思い起こしても、達也はこんな場面での対処法をその都度私に質問してきた。
社会慣れしていないからこそ作法に敏感になるのだろう。最初だから今はいろいろ
教えてもあげるが、後は現実の中で経験値を高めて欲しいものです。
今まで学校という場で勉強してきたことが全部無駄とは言わないけれど、人格を形成
するのは社会という場でしかない。事実、たった10日間程度でこんなに覚えることが
あったのです。一歩社会に踏み出せば現実は厳しいことばかり。合理と不合理。我慢と
主張。周囲との距離の取り方・離れ方。すべてバランスが必要。ただ、それだって
“自分”さえ持っていれば難しいことはないのです。
“自分”作りには講師のアルバイトだって大事な修養の場になる。不特定多数のオバ
サン達に惣菜を売るよりも、特定の生身のお客さん(中学生)と向かい合うのは却って
難しいはず。時給が高いことの意味を理解し、更に、これを楽しいと思えるかどうか。
馴れてきた頃の変化の様子を楽しみに待っていよう。
できれば難しい場面が多ければ多いほどいいなぁ。
さし当たって、生意気だったり人の話を聞かない中坊の担当になれますように。(笑)
ガンバレ!
PR
COMMENT