公式発言としては、
学生生活を終えてから馬券を買い始めた・・・ということにしますが(笑)、
高校二年生の時から競馬に興味を持ちました。
もちろんギャンブルが入り口なのですが、
馬券よりも専ら歴史・血統論・馬産・背景のドラマ性など
サラブレッドそのものの魅力にとりつかれ、
アカデミック側に寄ったところで熱中していたように思います。
一番熱の入った時期は大学生の頃。
当時、高校時代の競馬仲間六人(これもちょっとおかしいか?・笑)と
国鉄のワイド周遊券を使って北海道に行き、
日高を中心に牧場巡りもしました。
名馬と称された『テンポイント』がレース中の事故で命を落とし、
早来(はやきた)にある生まれ故郷の牧場に埋葬されていたので、
どうしてもお墓参りがしたくて現地まで足を運んだのです。
結婚した際も、海外を希望するカミサンを説き伏せ、
新婚旅行の行き先は北海道に決め、
しかも旅程の三分の一は日高にステイした。
カミサンには言えなかったが、
実は、大好きだった『トウショウボーイ』が引退して種牡馬になっており、
彼に会いに行きたかったのが最初の理由でした。(笑)
浦河の牧場に訪ねていったところ、丁度種付けの時間帯にぶつかり
ご好意で実地見学をさせてもらったのも良い思い出です。
それぐらいマニア的であったのですが、
その間ずっと目を通していたのが中央競馬会の機関誌(月刊)「優駿」です。
大学入学と同時に買い始めましたが、当時は書店流通の部数が極端に少なくて、
前述の『テンポイント』が亡くなった直後の追悼号は売り切れ状態で、
書店を幾つも廻ってやっと確保した覚えがあります。
以降、競馬への興味が薄れてからも途切らすことなく
四年前まで購読を続けていました。
が、
最近、あらゆるモノが溢れ出して家の中が手狭になってきたため、
「優駿」のバックナンバーも処分することにした。
この連休中にバインダーから一冊ずつ外して整理しました。
重ねた二冊は始まりと終り。
1976年の4月号から2008年の9月号まで足掛け33年で合計390冊。
よく溜めたものだなぁ、と思う。
33年間で製本方式は中綴じから無線綴じへ移り、
判型もAB判・A4変形判・L判と変わって途中からはDVDの付録も付いた。
印刷方式も含めた仕様の変化振りは雑誌トレンドの変遷そのもので、
片付けながら眺めていて興味深かった。
最初に買った号のページを久し振りに開くと昔の匂いがした。
レース記録には懐かしい馬名や騎手の名前が並んでいて
熱中していた頃の思い出が蘇ってくる。
こうして長年に渡って保管していたモノを処分するのは
雑誌と言えども寂しいキモチになります。
やっぱり、少しだけ手元においておこうかな。
PR
COMMENT