我が家では風邪が流行っていて、長男から始まり次女、ついに私まで到達した。
先週末は喉の痛みと咳が止まらず、日曜日には熱も38度5分まで上がった。
週明けの月曜日は会社を休ませてもらい、39度5分の熱が出て学校を休ませた
次女と共に二人して医者に行った。
素人にも風邪症状と分るような時、当家では近くのクリニックと称される中規模の
医院に行っている。ただし、こちらは混み方が凄くて、待合室にいるだけで症状が
悪化するような気分になる。周りは病人だらけだものね。(笑) 二人で行って
そこで長いこと待たされるのもイヤだなぁと思い、今回は医者を変えた。そこは
内科と小児科を診察する個人医院で船橋に引っ越した時、口コミで教えてもらった
いわゆる町の“お医者さん”です。以前はよく診察してもらっていました。
最近行かなくなっていたのに確たる理由があるワケではない。クリニックの方が
新しくて何となく診療環境が良く見えたせいかもしれない。ところが、医者という
ものは誰もが経験するように、待ち時間に比して実際の診察時間はとても短い。
最近、お世話になっているクリニックはその典型で、診察後は却ってグッタリして
しまう。そんなこともあって元の“お医者さん”に戻してみることにしたのです。
個人の家がそのまま医院になっているお医者さんって、最近やっぱり減っています
よね。後継者不足とかが背景にあるのでしょうか。自分が子供の頃って、近所には
掛かりつけのお医者さんがいて、往診もよくしてもらっていました。時間外でも
構わず診察してくれたし、地域社会では必要不可欠な職業というか、皆が頼る場所
という側面があったように思う。やっぱり医師の原点は“赤ひげ”でしょ。(笑)
で、久し振りの“お医者さん”はやっぱり空いていた。というよりも、診察中の患者
さん以外、私たちの他に人はいない。待合室の空気の止まった感じも以前と同じ。
これ、これ。これですよ! あぁ、医者に来ている実感が湧いてくる。嬉しい!
待合室の空気を吸っただけでもう直った気がする。何かヘンでしょうか?(笑)
バリッとした真っ白な白衣を身に着けたお爺ちゃん先生。口をア~ンとして喉を
覗き、胸と背中をトントンされて聴診器を当てて診察終了。ただの風邪です。
そんなことは分っていたので、あとはどんな薬を出してもらえるのか、それだけが
楽しみになる。
今、医者の出す薬はほとんど錠剤だけれども何か味気ない。以前、この医院では
薬を乳鉢と乳棒で調合していた。化学の実験とかで使うあれです。手作業で畳まれ
家の形になった紙包みに入った薬は、やけにリアルで何故かよく効くのです。
ところが、残念なことにその姿はなかった。やっぱり時代なんでしょうね。
あぁ、紙に包まれたあの粉ぐすりが欲しい!
たとえ間違った調合だとしても絶対に効くはずの、あの粉ぐすりが欲しい!
それで簡単に直るのです。(笑)
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