遺言代わりに書き留めています。 自分と自分の周りのこと・・・
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三連休の真ん中の日曜日。
勤務する自治体が開催する市民祭りの
「キッズステージ」という企画にカミサンが借り出されました。
“キッズメイト” とネーミングされるグループの一員として
訪れるたくさんの子供を相手に、一日中、
ステージパフォーマンスを披露したのです。
“キッズメイト” には保育士を一人ずつ派遣するよう、
毎年、各保育園に指令が出されます。
こんな部分にお金を掛けたくない自治体は、
所有する人的資源を当たり前のように簡単に使いますが、
選ばれた保育士にとっては、ほぼ一日拘束されるこのイベントが
思った以上に過酷です。
カミサンにプログラムを見せてもらったところ、
体操、踊り、寸劇、手遊びなど、演目数がめちゃくちゃ多い。
更に、出し物である以上、全員で合わせるためには事前の練習も
数回実施されるワケであり、通常業務以外に掛かる個人の負荷は
半端じゃありません。
当日のセットリストはこれ。
■サンサン体操
■アンパンマンマーチ
■へそへそパワー
■グーチョキパー
■パンダ・うさぎ・コアラ
■昆虫太極拳
■動物体操
■はたらくくるま
■秘伝ラーメン体操
■ピーマンマン体操
■スズメバチに気をつけろ
■昆虫太極拳(二回目)
■月夜のポンチャラリン
■はたらくくるま(二回目)
■おおきなかぶ
■サンサン体操(二回目)
■アンパンマンマーチ(二回目)
マジか? っていうぐらいの多さです。
加えて、
ただ、体操したり、踊っていればよいというものではなく、
例えばアンパンマンマーチの場合、
ちょっとしたストーリー仕立てで演技も入ります。
おまけに、参加する保育士はそれぞれの担当キャラのお面も
自作しなければなりません。カミサンはメロンパンナの役だったらしいが、
こんな作業はお手の物とはいえ、
事前の準備にはそれなりに手もかかります。
通常、こんなイベントには若手が派遣されるはずですが
カミサンの自治体では保育園の民営化が進んでおり、
保育士の新規採用はずっとストップしています。
当然、保育士は高齢化しており、
いい歳してこんなところに行きたがる人はまずいません。
かと言って、必ず誰かは出さなければならない。
誰も立候補しないことが分っているから、
カミサンは去年も今年も自発的に手を挙げたようだ。
当日の夜、
カミサンは目一杯疲れた様子で帰ってきた。
すぐに、大きなバッグから自作の小道具を出し、
処分するものと、この後、自分の保育園でも使えるものを分け始めたのだが、
その中に 『こりゃよくできてるなぁ』 と、感心したものがあった。
それが、このラーメン。
これの使い方を聞いて、
普段の自分なら速攻でカミサンをからかうところなのだが、
今回ばかりはとてもそんな気が起こらなかった。
五十を過ぎたオバサンがこれを頭に乗せて公衆の面前で
「秘伝ラーメン体操」を踊っていたのです。
立派で凄いことだと思うよ。
だいぶ感動。
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