先月、北海道に旅行に行きまして、
屈斜路湖~釧路川源流部のカヌーを楽しんできました。
その際にガイドして頂いた方のブログを閲覧しているのですが、
先日、お子様が「アドベンチャーツーリング」というイベントに
参加するという記事がアップされていました。
果たしてアドベンチャーツーリングとは何ぞや?・・・と、
個人的に興味を惹かれたので検索してみたところ
弟子屈(てしかが)町のネット版広報が引っ掛かり、
それは、
元気いっぱい!僕らの旅! アドベンチャーツーリング
という、「弟子屈町未来子ども協議会」が主催する
地元の小学生向けのイベントであることが分かりました。
ひと通り読んでみて、率直に
「意義のある凄い企画だなぁ」と、感心した次第。
捉え方が間違っていなければ、
イベントの内容はこんな感じかと思います。
・自転車のツーリングで参加者は小学生限定
・250~300キロの距離を一週間程度で走破
・宿泊は野営。設営然り、食事も炭おこしから全て自分たちで完結
・コース決め、日々の計画も参加者主体でプランニング
・リーダーを置いたグループ行動が基本
・事前の集まり、トレーニングにも全出席できることが参加条件
これだけの要素を含むので、勿論スタッフサポートはあるようですが、
ただし、それは最低限の関与であって、
行動主体は全て参加する子どもたち自身。
加えて、300キロの道のりは平坦に非ず、実際の走行では峠越えもある。
雨が降っても、毎日自分たちの作った計画通り実行しなければいけない。
ちなみに2011年のコースでは津別峠越えもあったようですが、
津別峠って、私らが車で登って眼下の雲海を眺めた
標高1,000メートル弱の峠なのですよ(汗)
小学生にとっては滅茶苦茶ハードな内容です。
低学年、殊に入学して半年に満たない一年生なんて
途中で心細くなって泣いちゃうと思います。
でも、ゴール後には量りしれないものを得ることが出来るはず。
そこには、教科書や教材では積み上げられない
とてつもなく大きな学びがあるのではないでしょうか。
町の広報(PDF)を読んで、
企画の成り立ちと主旨に感心し、
小学生のチカラに感嘆し、
小学生の成長振りに感動しました。
本番当日「行ってらっしゃい」と言って笑顔で送り出し、
心配しながら毎日コース図を眺めて帰りを待つ親御さんがいる。
団体行動の中で葛藤し、時には泣きながら
目標達成に向けて一生懸命に頑張る子供がいる。
同じことを都会で敢行するのは物理的に無理ですが、
仮に出来たとしても、最近、都会に多く棲みつくようになった
モンスターペアレントや過保護な親には絶対分からない、
どこまで行っても届かない世界だろうなぁと思います。
地域が人を作り、人が地域を作る。
PTAの本来の活動って、こうあるべきとも感じます。
「防犯パトロール」や「防犯MAP作り」を否定はしないけれど、
それよりも子供の成長には、安全確保や環境整備よりも
やっぱり「峠越え」のほうが有効でしょ。
・
ガイドさんのお子さん二人、殊に一年生のご長女には
三年生のお兄ちゃんに付いて無事にフィニッシュして欲しい。
ちょっと前までは保育園に通っていた子が
とてつもなく凄いことに挑戦しているのですよ。
その場にいたら、他人であってもウルウルきちゃうだろう。
おじさんは確実に泣いちゃいますね(笑)
弟子屈町のこの企画。
参加する子供も家族も、推進する大人も皆んな素晴らしいです。
弟子屈町の広報(PDF)はコチラ。
スマホだとちょっと重いかもしれません。
・2012年の記事
https://www.town.teshikaga.hokkaido.jp/02sougou/40kouhou/1210/files/2012-10.pdf
・2011年の記事
https://www.town.teshikaga.hokkaido.jp/02sougou/40kouhou/1110/files/2011-10.pdf